こんにちは、北カリフォルニアの会議通訳者、EJ EXPERT代表のブラッドリー純子です。
ラスベガスのCESでの4日間業務を終えて、クライアント3社のうち1社に同行してそのまま翌日の便でNYへ飛びました。
リテール業界での大規模なコンベンション、NRFでの通訳業務のためです。
CESの3分の1程度の入場者数らしいですが、メイン展示場も基調講演の会場もかなりの混雑。
こちらもCESと同じで日本からも多くの企業が参加。数年前からリテール業界は、百貨店、コンビニエンスストア、チェーン店、フランチャイズ店などのクライアント企業とお付き合いがあり、NRFのことは知っていましたが、実際の参加は初めて。
Salesforceも大きなブースがありました。
資料も何もない初見同時通訳でしたが、前知識がある程度あったので何とかこなせました。
NRFでの基調講演者ラインナップはレベルが高いです。
さっそく私が同時通訳した講演の動画がアップされていました。音声は英語のみです。
今年のオープニングキーノートは、MicrosoftのCEOであるサティア・ナデラ氏。
カリスマ経営者です。
2日目のキーノートはStarbucksのCEOケビン・ジョンソン氏。
スタバのアプリは普段使いしていたこともあり、またジョンソン氏の経歴や企業理念などは事前に勉強。
米Walmart CEOのジョン・ファーナー氏。
どれも流通小売業界の今後のトレンドや方向性が学べる興味深い動画です。
Walmartは何度か視察ツアーに行っていて、ハイスクールの息子も店舗でバイトをしていることもあり、テクノロジー面はだいたい知っていました。
息子は大型店舗で最年少なんですが、去年からWalmartが始めたパーソナルショッパーというポジションで週2日だけバイトをしています。
要はアプリから買い物をして専用パーキングまで車で行けば、店員が持ってきてくれて車のトランクに入れてくれるというサービス。
あるいは営業時間内外でも店内に設けられた自動ロッカーでピックアップできるというシステム。
Walmartアプリをスマホに入れておけば、店内に入ると店舗マップやセール商品など、その店舗の情報が表示されます。
バーコードやQRコードをスキャンして価格や製品情報も見れるし、さらにレジに並ばなくてもスマホで決済ができます。
お店側にはいつどの陳列棚で何をスキャンして購入したかなどの顧客データが残るというわけ。
今はどこのリテールもそうやって必死に顧客の行動データを収集しています。
そこにAIや機械学習の技術を入れて在庫品を無駄なく仕入れたり、消費者に関連商品をレコメンしたりが可能になります。
話がそれましたが、今回講演されたジョンさんは45歳の若さであの最大チェーンWalmartの米国部門のCEO就任とはすごいですね。
もともと学生の時にバイトで入って最高峰まで登り詰めたそう。Walmartはこういう生え抜きのエグゼクティブが多いそうです。
店内で買い物している限りはわかりにくいですが、Walmartは背景でかなりテクノロジーを駆使しています。
リテール業界は急スピードで変化しているため、こういった最新情報が得られるコンベンションは日本の流通小売業界からの注目も高いです。
余談ですが、参加費は1人1800ドル以上(20万円近く)という強気な値段。
私たちは消費者視点でしかリテールを見ませんが、業界の内情を知ると奥が深くとても興味深い世界ですごく面白いです!
おかげさまで通訳プロ養成プログラムも7期目となりました!年々通訳デビューする受講生も増えていて嬉しい限りです。まだ残席があるクラスもあり、直前までお申込みが可能です。
プログラムの詳細は、こちらをクリックして弊社ウェブサイトでご覧ください。
●Zoom 通訳講座●
ビギナーレベル
ベーシックレベル
インターメディエイトレベル
アドバンスレベル
プロフェッショナルレベル 1&2
●プライベート講座●
通訳スキルアセスメント・キャリアカウンセリング
通訳者のための日本語スピーチ話し方
全講座のカリキュラムはこちらをクリックしてウェブサイトでご覧ください。