しおり(3年)全国決定までの軌跡 | TSM(トータル・スポーツ・マスター)のブログ

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7月8日(土)のブログでも紹介しています、彼女のこれまでの軌跡です。

彼女が陸上競技を始めたのは中学1年生の後半
彼女が通う中学校には陸上部がなく、陸上競技をしたいという事でTSMの門戸を叩きました。

始めたころはスプリント能力も高いというわけではなく、なにかに秀でているという事ではありませんでした。
最初の100m実力診断では14秒台後半で良いバネを持っているという点から跳躍種目に挑戦させたいという見解でした。
初めての競技会は、練習してのぞみ2015年11月
100mに出場して、記録は14”45
1年生のなかでも、100mでは戦える数字ではありませんが、学校のバレー部でしっかり練習し身体を鍛えていた状況から動き方を地道に学んでいけばよくなるという感覚はありました。

次の競技会では走幅跳と砲丸投
2年生では、現在の全国大会出場を目指している、もう一つの種目100mH、
ここでも17”19と1年後の今、14”80という標準記録からは程遠い結果でした。

TSMが掲げている混成競技の種目(100mH・走高跳・砲丸投・200m)に全種目出場できたのは2年生の夏
この時、今後苦戦するとは思いもよらなかった走高跳は1m40を記録しています。
1m40はまずまずの結果でした。

コーチ陣もすべての記録と彼女の練習姿勢をみて、来年、どの種目で挑戦していくかという事で
ミーティングを重ね、彼女と歩んできたかを思い出します。
この頃の彼女は光るものを持っていましたが、スポーツ選手として精神の部分は未熟で
失敗したり、コーチのちょっとした指導が入れば落ち込むほど弱い選手でした。

走高跳でも自分の思った動きができなくなり、跳躍せず、コーチの話も頭に入っていないような状況、
返事もまばらで、コーチが分かっているのか?と疑ってしまうほどでした。

そんな彼女が成長したのは2年の夏を越えた頃
3年生の先輩が全国大会で活躍した姿をみて、そしてその練習姿勢を同じ場所で感じていた夏
9月初戦の愛知県ジュニアオリンピックでは100mH15”65(0.3)という記録で走りました。
7月のレディース陸上ではハードルで転んで足首の捻挫など、精神が不安定な時期に
結果が伴わなかったですが、ここでメンタル部分も大きく成長したように感じます。

2年生の冬期から3年生の6月までは不安定な状態、波が大きくありましたが、
今回の大舞台では乗り越えて結果を出してくれました。
それでも走高跳を見ていると、まだ跳躍できない姿があったりと、波があるようですが、
声を出して自分を奮い立たせる姿があり、自分を越えていこう気持ちが見られます。

まだまだ成長過程ですが、これからも頑張ってほしいと思います。
そして中学校に陸上部がない選手でも出来るんだ!という姿を示してほしいですね。
TSMではそれを受け入れる土台があります。
このブログを見て、
彼女のように陸上で頑張りたい!
彼女のようになりたい!
という人が増えて、愛知県、日本の陸上競技普及にも繋がってくれると嬉しいです。

(コーチ桑山)