'24.4/13⑦【観劇】『GOOD』−善き人− ② | ~‡コキュートス‡~

'24.4/13⑦【観劇】『GOOD』−善き人− ②

(−A−)という事で…

かな〜り時間が経ってしまった4/13(土)の話、今回でラストになりますので、よかったらお付き合い下さいませ。


今回は、ざっくりながらも『GOOD −善き人−』という舞台の説明をしてみますね。詳しい識者の方々には見て欲しくないぐらい、ざっくりな説明ですが。(笑)


(−A−)y~



『GOOD −善き人−』(※正確な表記は『GOOD』−善き人− らしいのですが、記事書くのにややこしくなるので全て『』内に収める表記で書いてます)は、C.P.テイラーにより執筆された戯曲で、本舞台は翻訳=浦辺千鶴、演出=長塚圭史による舞台となります。


C.P.テイラーは、1929年スコットランド・グラスゴーに生まれ、30年のキャリアの中で演劇やTVに70本以上の脚本を執筆、1981年に52歳で亡くなった劇作家だそうです。


英語版しかありませんでしたが、Wikipediaを貼っときますね。


そのC.P.テイラーの最も成功したと言われる戯曲が『GOOD』で、1981年9月の初演以来幾度も舞台化され、2008年にはヴィゴ・モーテンセン主演で映画化もされた作品との事です。


どんな内容かと言いますと、↓なストーリーです。

作品の舞台はヒトラーとナチスが台頭してきた1930年代のドイツ・フランクフルト。大学で講師を務め、良き家庭人でもあるハルダーは、家族の問題や突然訪れる妄想に悩まされ、現実との区別がつかなくなっていきます…。

ナチスのユダヤ人排斥の動きには眉をひそめ、認知症の傾向が出てきた母に手を焼きながらも面倒をみたり、やや精神疾患気味の妻を心から愛する "善き人" だったハルダーですが…断り切れずにナチスに入党する事になって、ユダヤ人の親友モーリスとの関係が微妙になったり、自分に好意を持つ女子生徒と関係を持ってしまったりするんですね。そして、ハルダー自身の考え方なんかも変化していきます…。

そうしたハルダーを取り巻く様々な人間関係や状況が、行ったり来たりしながら話は進んでいくというやや複雑な構成なんですが…舞台装置的な物理的な演出はほとんど無いに等しく、基本的にハルダーと誰かの会話で紡がれていきます。また、ハルダーが客席に語りかけるような場面も多々あります。

つまり、例えばハルダーと奥さんが家で会話してる場面から、不意にナチスの将校が現れて "そこ" が党本部の場面に変わったりするんですが…それらが行われるのは、白いボックスがいくつか並べられた "見た目には変わらぬ舞台上" のみなんです。


こうして書いてると、よく見てなきゃ分からなくなりそうに思うかも知れませんが…決してそんな事は無くて「あ、今場面変わったな」と、分かるんですよね。これは一重に役者さんたちの演技と演出の巧みさなんでしょうね◎


取りとめも無くなりそうなので、ざっくりまとめますと…「様々な要因から自分を取り巻く状況が変わっても "善き人" でいられますか?そもそも "善き人" って何ですか?」みたいな難しい命題を突きつけてくるような、そんな話ですね。



(−A−)本作のキャストは↓になります。


先ずは、何と言っても主役ハルダーを演じた佐藤隆太さんですね。

TVドラマ等でお馴染みの俳優さんですけど、この舞台ではほとんど "出ずっぱり" で、"佐藤隆太扮するハルダーと誰かの会話" で話が進んでいく構成であり、加えて台詞の量も半端ないという(汗)…もう、完全にリスペクトですよ♪

(゚∀゚;)佐藤隆太、マジ凄かった!


そして、準主役的なモーリスを演じた萩原聖人さん。

ユダヤ人であるが故に迫害を恐れ、親友のハルダーを頼りにするも、徐々にナチスに取り込まれていくハルダーに突き放されていく…そんな苦悩するモーリスが非常にハマッていて、素晴らしかったです◎


また、この方は私不勉強で知らない女優さんだったんですが(汗)、ハルダーの母親役の那須佐代子さんが絶品でした。
認知症を患い、目も見えなくなってしまった老いた母親役だったわけですが…ぶっちゃけ「これはうざったいな(汗)」というリアリティのある演技に苛々しつつも引き込まれましたね◎


(−A−)そして…お待たせしました(?)。

今回私がこの舞台を観に行こうと決めた最大の理由…ハルダーの妻ヘレンを演じた野波麻帆さん♪
もうかれこれ10年以上前ぐらいから気になってた女優さんで、連ドラ『モテキ』を再放送で初めて観た時に完全に惚れましてね(笑)、「誰ちゃんがかわいい、誰それが好き」とか色々言ってる私ですが、野波麻帆さんは見た目からしてドストライクの女優さんです♪

舞台もやってる方なのもあり「いつか生で野波さんの舞台を観たい。というか、生で野波麻帆を見たい」と、ずっと思ってましたが、今まではなかなか出演舞台を事前に知る機会が無くて「行きたかったなあ…」となるパターンが多かったんですね。


ですが今回、チケットサイトのイープラスから先行予約のお知らせが来た事で知る事が出来ましてね、これは行かねばなるまい。と抽選に申し込んで当選。念願叶って、その姿を拝む事が出来ました♪

勿論、演技も素晴らしく、"夫ハルダーによく尽くす良き妻なんだけど、家事がうまく出来ずに申し訳なく思っている" ヘレンという役を、完璧に演じてました◎

そんな演技も含めて。ですけど…かく言う私、惚れ惚れと見惚れてました♪(笑)

美しかったなあ……


(−A−)↓に…

『GOOD −善き人−』公式サイトを貼っときます。何日だかの公演の写真等もありましたので、雰囲気だけでも見て下さいませ。

(−A−)そんなこんなで(?)…

開演して1時間10分ぐらいですかね?前半が終わって15分間の休憩に入り、下に降りて先ほどのカフェ?でアイスコーヒーを飲んだりしまして…席に戻って19:25頃再開。

全てが終了したのは21:00でした。


(−A−)y~



3階の世田谷パブリックシアターから階段で降りて、とりあえず高速バスの席状況をスマホで確認。


空きが無ければ新幹線で帰るつもりでしたが、22:25発のバスタ新宿発・静岡駅北口行きの高速バスに空席があったので予約。


来る時は東京女子プロレス北沢大会の開始時間の関係もあって新幹線を使いましたが、帰りは交通費削減のため高速バスです(苦笑)


で、パブリックシアターから階段で降りてすぐのとこに三軒茶屋駅?はあったんですが、事前に調べて想定していたのと違う路線?の駅みたいなので、田園都市線の三軒茶屋駅へ行かねばなりません。


この辺は同じ駅名でも路線で違う場所にあったりするから、東京はややこしいです(汗)


キャロットタワー内を通って、来た時の方へ行きまして…来た時にも寄った喫煙所で煙草を一服。


同じく『GOOD』を今観てきた帰りらしき人が何人かいましたが、その中に友人?に詳しく解説してる人がいまして。


ちょっと興味深かったので、煙草吸いつつ聞き耳を立ててたんですが…なるほど。最後の場面以外はハルダーの妄想とな?萩原聖人のモーリスは実在しない?女子学生との不倫も妄想?


ふむふむ。そういう解釈をした方が納得というか腑に落ちる話かも知れないなあ。


その人たちが気付いたかは分かりませんが、ちょっと大袈裟に首を縦に振りながら喫煙所をあとにしました…(笑)



( ̄ー ̄)で。


ちょっと腹も減ったので、新宿へ行ってからでは時間的にも食いそびれそうだし、まだバス出発までの時間もあるので、三軒茶屋を出る前に道の向こう側にあった『富士そば』へ。


もり蕎麦とかき揚げ丼をいただきました♪(※Xのpost用に難波さんFSKがありますが、気にしないで下さい・笑)

田園都市線で三軒茶屋駅から渋谷駅へ行き、JR埼京線に乗り換えて新宿駅へ。バスタ新宿4階のバスターミナルに着いたのは、出発5分前ぐらいでした。


…余裕かましてたら、意外と時間無かったという(汗)



22:25に高速バス出発。途中、足柄SAで20分ほど休憩し…ほぼ予定時刻通りの1:40頃、静岡駅北口に到着。


静岡駅をグルッと回って南口へ行き、コンビニ寄ってから車を停めといた『みんなのパーキング駅南』を出発。


この時間帯は高速道路使ってもほぼ変わらないので、一般道のみのルートで西に走り…3:20頃、静岡県某所に到着しました。



(−A−)という事で…


半月以上経っちゃいましたが、これにて「4/13(土)に東京に行ってプロレスと舞台を観てきた話」は終了となります。


さすがに身体は疲れましたが、精神的充実感のある一日でしたね◎


(−A−)y~ムフフ











ちょっと説明不足は否めない記事にはなっちゃいましたが、深く心にぶっ刺さるような舞台でした。憧れの野波麻帆目当てに行った事は事実ですし、否定しませんが(笑)、心から「行って良かった、観て良かったわ!」と言える素晴らしい舞台だった事は、強く書いておきたいです◎


それにしても…野波麻帆、メチャクチャ綺麗だったなあ♪