前書き:
『さよなら、誰かのための僕ら。』は、
「20代・30代の転職を考えている読者」へ捧げる、
全6話で構成されるエッセイ集です。
最後までどうぞお楽しみください。
(第4話)
退職願は、未来への「ラブレター」である
〜 去り際を美しく、そして大胆にデザインする 〜
いよいよ決断の時。
心に決めた転職。
しかし、
多くの人の前に立ちはだかるのが
「今の会社を辞める」という高い壁です。
「お世話になった人に申し訳ない」
「残されたメンバーに迷惑がかかる」
「上司に何と言われるか怖い」
そんな罪悪感や恐怖が、
あなたの足を引っ張ります。
しかし、
視点を変えてみてください。
退職とは、
過去を捨てることではなく、
あなたの未来、
そして今の会社の未来に対しても、
誠実であるための「ラブレター」なのです。
1. 罪悪感の正体を解体する
あなたが辞めることで、
一時的に業務が滞るかもしれません。
しかし、
それは組織の構造的な問題であって、
あなたの責任ではありません。
また、
「裏切りだ」と言う人がいるかもしれませんが、
それはあなたの人生を所有物だと思い込んでいる人の傲慢です。
本当にあなたのことを大切に思っている人なら、
あなたの新しい挑戦を必ず応援してくれます。
もし、
あなたの退職を不当に責める人がいるなら、
それこそが
「その場所を去るべき決定的な理由」になります。
2. 「感謝」を最高の武器にする
去り際を汚さないことは、
あなた自身のプライドのためです。
不満をぶちまけて辞めるのではなく、
「この会社でこれを学ばせてもらった」
という感謝を、意識的に言葉にしてください。
感謝は、
相手の攻撃を無力化する最強の盾です。
そして、
その美しい去り際が、
後のあなたの「評判」という資産になります。
ビジネスの世界は意外と狭いものです。
かつての同僚が、
将来のビジネスパートナーになることも珍しくありません。
3. 引き止めという名の「甘い罠」
退職を伝えたとき、
「給料を上げるから」
「役職を用意するから」
といった条件提示で引き止められることがあります。
しかし、
思い出してください。
あなたが辞めたいと思った本当の理由は、
お金や役職だけでしたか?
心に感じていた「違和感」や「成長への渇望」は、
条件提示だけでは決して埋まりません。
一度辞めると決めた動機は、
時間が経てば必ず再燃します。
情に流されず、
自分の決断を信じ抜く強さを持ってください。
4. 「最後の日」をイメージする
最終出社日。
デスクを片付け、
挨拶を終え、
ビルの外に出たとき。
夜風を頬に受けながら、
あなたはどんな表情をしているでしょうか。
解放感、
期待、
そして少しの寂しさ。
そのとき、
あなたの背中には、
目に見えない翼が生えているはずです。
退職願は、
あなたが
「自分の人生のハンドルを再び握った」
という宣言書です。
勇気を持って、
その白い封筒を差し出しましょう。
その先には、
あなたがまだ見たことのない、
広く自由な空が広がっています。