10月。

仕事を終えて帰宅した夜。

 

あなたはソファへ腰を下ろしながら、スマホの画面を眺めていた。

 

昨夜見かけた、転職サイトの広告。

 

なぜか気になってしまい、今日も頭の片隅から離れない。

もちろん、今すぐ転職したいわけではない。

会社へ大きな不満があるわけでもない。

 

ただ、このまま何も知らないままでいるのも違う気がしていた。

 

そんな思いから、あなたはスマホで転職サイトを開いてみる。

 

求人情報が並ぶ。

営業。

事務。

管理職。

IT関連。

メーカー。

サービス業。

思っていた以上に多くの仕事が存在している。

 

その中で、ある求人が目に留まった。

仕事内容は興味がある。

給料も今より良い。

勤務地も問題ない。

条件だけ見れば悪くない。

しかし、その瞬間だった。

「自分には無理だな」

頭の中で、そんな声が聞こえた。

応募すらしていない。

面接も受けていない。

企業へ話を聞いたわけでもない。

それなのに、なぜか勝手に可能性を閉ざしてしまう。

年齢。

経験。

スキル。

不安な理由はいくらでも見つかる。

 

そして、気づけば画面を閉じている。

 

これは、転職だけの話ではないのかもしれない。

新しい挑戦。

資格取得。

副業。

独立。

やる前から、自分で限界を決めてしまうことは意外と多い。

 

もちろん、無計画に行動すれば良いという話ではない。

 

ただ、調べる前から諦める。

話を聞く前から諦める。

応募する前から諦める。

 

それは少しもったいない気がする。

 

あなたは再びスマホを手に取った。

そして、もう一度求人情報を開く。

 

今度は、できるかどうかではなく、どんな仕事なのかを知るために読む。

すると、さっきまでは見えていなかった情報が目に入ってくる。

未経験歓迎。

研修制度あり。

40代の採用実績あり。

もちろん、すべてが自分に合うわけではない。

しかし、最初に感じたほど高い壁ではないようにも見えた。

 

たとえば、

doda のような転職エージェントでは、求人を探すだけでなく、

自分の経験や年齢でどんな可能性があるのか相談することもできる。

 

転職する。

しない。

 

その前に、知るという選択肢がある。

それだけでも十分な一歩だ。

 

時計を見る。 

時刻は23時を回っていた。

 

明日も仕事がある。

あなたはスマホを閉じる。

何かを決断したわけではない。

会社を辞めると決めたわけでもない。

ただ、昨日までより少しだけ視野が広がった気がした。

 

未来は、挑戦した人だけのものではない。

まずは、

知ろうとした人の前にも開かれているのかもしれない。

Believe in your possibility.

( by TSK )

 

9月。

朝の空気に、少しずつ秋の気配が混じり始めている。

 

あなたは仕事を終え、いつものように帰宅していた。

駅から自宅までの道を歩く。

 

昼間の暑さは残っているものの、吹き抜ける風はどこか柔らかい。

 

気づけば、もう今月も終わろうとしていた。

 

今年の始まりには、やろうと思っていたことがいくつもあった。

資格の勉強。

副業への挑戦。

転職活動。

運動習慣。

新しいスキルの習得。

しかし、思い返してみると、

忙しさに追われるうちに今日まで来てしまった気がする。

 

もちろん、何もしていなかったわけではない。

毎日仕事をしていた。

生活もしていた。

家族との時間もあった。

だから決して怠けていたわけではない。

 

それでも、心のどこかで引っ掛かるものがある。

「今年もこのまま終わるのだろうか」

帰宅後。

あなたは夕食を済ませ、ソファへ腰を下ろした。

テレビでは情報番組が流れている。

 

しかし、内容はほとんど頭に入ってこない。

 

何気なくスマホを手に取る。

SNSを開く。

 

すると、知人の投稿が目に入った。

「資格試験に合格しました」

別の投稿。

「念願だった転職が決まりました」

さらに別の投稿。

「副業の売上が目標を超えました」

もちろん、それぞれに努力があったのだろう。

簡単に手に入れた結果ではないはずだ。

 

それは分かっている。

それでも、投稿を見ながら考えてしまう。

あの人たちは、いつ行動を始めたのだろう。

きっと、今日ではない。

昨日でもない。

 

もっと前から動いていたはずだ。

 

あなたはスマホを置き、天井を見上げた。

 

転職もそうだ。

実際に転職するかどうかは別として、

興味を持った時に少し調べることはできたはずだった。

求人を見るだけでも良かった。

どんな仕事があるのか知るだけでも良かった。

しかし、気づけば数か月が過ぎていた。

「忙しいから」

「今はタイミングじゃないから」

「もう少し落ち着いたら」

理由はいくらでも出てくる。

 

けれど、

その"もう少し"は、いつやって来るのだろうか。

 

時計を見る。

22時を回っている。

 

明日も仕事だ。

 

今日も何も変わらないまま終わる。

そう思った時だった。

 

スマホの画面に、ある広告が表示された。

それは、転職サイトの広告だった。

 

普段なら閉じていたかもしれない。

しかし、なぜか今日は指が止まる。

 

画面を見つめる。

数秒、、、

いや、もっと長かったかもしれない。

 

あなたは、その広告を閉じることも、開くこともできずにいた。

Believe in your possibility.

( 後編へ )

 

9月26日、土曜日。

私は朝から満足感に包まれていた。

 

冷蔵庫を開ける。

野菜がある。

肉がある。

卵もある。

冷凍食品もある。

飲み物もある。

完璧だった。

 

先日、スーパーの特売日にまとめ買いをしておいたのである。

 

フリーランスのWebライターにとって、買い物へ行く時間すら惜しい日がある。

だからこそ私は考えた。

「買い置きをしておけば、数日は買い物へ行かなくて済む」

非常に合理的である。

しかも今回は、特売日を狙った。

節約にもなる。

時間も節約できる。

完璧だった。

 

午前中。

私はコーヒーを飲みながら執筆を開始した。

 

今日は調子が良い。

文章も順調に進む。

 

昼になった。

冷蔵庫から冷凍パスタを取り出す。

 

買い置きの成果である。

 

午後。 

記事執筆を再開する。

 

途中で少し小腹が空いた。

冷蔵庫を開ける。

 

プリンを発見した。

食べる。

 

うまい。

 

夕方。

また少し小腹が空いた。

冷蔵庫を開ける。

 

ヨーグルトを発見した。

食べる。

 

健康的である。

 

夜。

夕食を作ろうと思い、再び冷蔵庫を開けた。

 

私は固まった。

肉が無い。

卵も無い。

冷凍食品も無い。

飲み物も減っている。

なぜだろう。

 

私は考えた。

そして、思い出した。

昼に冷凍パスタを食べた。

プリンも食べた。

ヨーグルトも食べた。

途中で炭酸飲料も飲んだ。

アイスも食べた。

気づけば冷凍庫を何度も開けていた。

 

私はどうやら、

買い置きをして安心した結果、いつも以上に消費していたのである。

 

備蓄ではない。

補給基地である。

 

結局、

夕食用の食材が足りなくなり、私は再びスーパーへ向かうことになった。

 

数日前。

私は、「しばらく買い物へ行かなくて済む」と喜んでいた。

 

そして今。

私は買い物カゴを持って、同じスーパーの店内を歩いている。

 

何も成長していない。

むしろ後退している可能性すらある。

 

帰宅後。 

私は新しく買った食材を冷蔵庫へ入れながら思った。

 

買い置きというのは、あるだけ使ってしまう人間には向いていないのかもしれない。

その証拠に、

さっき買ったプリンを見ながら、すでに食べたい気持ちになっているのである。

 

私は静かに冷蔵庫の扉を閉めた。

 

そして心の中で誓う。

「今度こそ計画的に消費しよう」

なお、

その誓いが守られたことは、一度もない。

Believe in your possibility.

( by TSK )

 

9月。

仕事を終えて帰宅した夜。

学生時代から付き合いのある友人から届いた、

「俺、来月から転職することになった」という一文が、なぜか頭から離れなかった。

夕食を済ませても。

テレビを眺めていても。

シャワーを浴びていても。

気づけば、その言葉を思い出している。

 

転職。

 

その二文字に、あなたは少しだけ複雑な感情を抱いていた。

 

友人とは卒業後も何度か会っている。

真面目な性格で、どちらかといえば慎重派。

大きな挑戦よりも、堅実な選択をするタイプだった。

 

そんな友人が転職する。

それは、思っていた以上に意外な出来事だった。

 

しばらくして、あなたは友人へ返信を送った。

「急にどうしたの?」

すると、数分後に返信が返ってくる。

「急じゃないよ」

「実は1年以上悩んでた」

あなたは少し驚いた。

SNSでは、そんな様子は一切見せていなかったからだ。

仕事も順調そうだった。

家庭も円満そうだった。

だからこそ、何の迷いもなく決断したのだと思っていた。

 

しかし現実は違った。

友人は続ける。

「正直、今でも不安だよ」

「年齢的にも最後のチャンスかもしれないと思った」

「給料が下がる可能性もあるし、新しい環境に馴染める保証もない」

「でも、このまま何もしない方が後悔しそうだった」

その言葉を読みながら、あなたは静かに天井を見上げた。

 

不安が無い人なんていない。

転職に限らず、何かを変える時には必ず不安がついてくる。

むしろ、不安だから考える。

不安だから悩む。

それは自然なことなのかもしれない。

 

友人から再びメッセージが届く。

「転職するかどうかは別としてさ」

「一回、自分にどんな選択肢があるのか調べてみるだけでも違うと思う」

その言葉が妙に心に残った。

転職する。 

転職しない。

その前に、知るという選択肢がある。

今の会社を辞めると決めなくてもいい。

応募すると決めなくてもいい。

ただ、

世の中にはどんな仕事があって、

どんな可能性があるのかを知るだけでも、見える景色は変わるかもしれない。

 

時計を見ると、23時を少し回っていた。

そろそろ寝る時間だ。

 

あなたはスマホを手に取る。

そして、検索画面を開いた。

「40代 転職」

検索結果には数多くのサイトが表示される。

 

その中で目に留まったのが、dodaだった。

 

たとえば、dodaのような転職エージェントを見てみるだけでも、

今まで知らなかった業界や職種が見つかることがある。

もちろん、今すぐ転職すると決めたわけではない。

会社を辞めると決めたわけでもない。

ただ、自分にはどんな可能性が残されているのだろう。

そんな気持ちで求人情報を眺めてみる。

 

すると、思っていた以上に多くの選択肢があることに気づく。

知らなかった仕事。 

知らなかった企業。

知らなかった働き方。

画面をスクロールしながら、あなたは思う。

未来はまだ決まっていない。

 

だからこそ、今は知ることから始めても良いのかもしれない。

 

友人から届いたメッセージは、転職の誘いではなかった。

背中を押す言葉でもなかった。

ただ、立ち止まって考えるきっかけだった。

 

スマホを閉じる。

部屋には静かなエアコンの送風音だけが響いている。

 

明日もまた仕事だ。

けれど、昨日までとは少しだけ違う夜だった。

Believe in your possibility.

( by TSK )

 

9月。

朝晩は少しだけ涼しくなってきたものの、

日中はまだ夏の名残を感じる日が続いている。

 

あなたは今日も仕事を終えて、会社を出て駅へ向かって歩いている。

いつもと同じ道。

いつもと同じ信号。

いつもと同じ帰宅時間。

特別な出来事があったわけではない。

忙しかったわけでもない。

かといって、暇だったわけでもない。

良くも悪くも、いつも通りの一日だった。

 

ホームへ到着したあなたは、

電車が来るまでの待ち時間を利用して、

ベンチに腰を下ろし、何気なくスマホを取り出した。

 

ニュースアプリを開くつもりだった。

しかし、指はいつもの癖でSNSのアイコンを押していた。

 

画面には様々な投稿が流れてくる。

休日に家族旅行へ行った人。

資格試験に合格した人。

独立して新しい事業を始めた人。

どれも素晴らしいことだと思う。

 

ただ、なぜだろう。

 

その投稿を見ているうちに、胸の奥が少しだけざわついた。

羨ましいわけではない。

嫉妬しているわけでもない。

それなのに、なぜか目を離せずにいる。

 

電車が到着するアナウンスが流れる。

 

あなたはスマホをしまい、車内へ乗り込んだ。

 

発車後、窓の外には見慣れた景色が流れていく。

 

いつも通りの日常。

それなのに、先ほど見たSNSの投稿が頭から離れない。

 

帰宅後。 

夕食の後、シャワーを浴びて、冷房の効いた部屋で一息つく。

テレビではバラエティ番組が流れている。

笑い声も聞こえる。

けれど、あなたの意識はどこか別の場所にあった。

 

ふと、自分のこれまでを振り返る。

 

今の会社へ入社した頃は、覚えることばかりだった。

失敗もした。

怒られたこともあった。

それでも必死に働いてきた。

気づけば後輩も増え、仕事にも慣れた。

給料も少しずつ上がった。

決して悪い環境ではない。

むしろ、周囲から見れば恵まれている方かもしれない。

 

それでも、時々こんな考えが頭をよぎる。

「このままで良いのだろうか」

すぐに答えは出ない。

だから、考えないようにしてきた。

毎日の仕事。

家族との時間。

休日の予定。

考えない理由はいくらでもあった。

 

しかし、SNSで見かけた友人たちの近況が、

その蓋を少しだけ開いてしまったのかもしれない。

 

時計を見ると、時刻は22時を過ぎていた。

 

明日も仕事だ。

 

そろそろ寝よう。

そう思った時だった。

 

スマホが震える。

 

画面を見ると、

学生時代から付き合いのある友人からメッセージが届いていた。

 

普段はあまり連絡を取らない相手だ。

 

少し不思議に思いながら、あなたはメッセージを開いた。

 

そこには、たった一行だけ書かれていた。

「俺、来月から転職することになった」

あなたは思わず画面を見つめた。

 

そして、

気づけば返信もせず、その一文を何度も読み返していた。

Believe in your possibility.

( 後編へ )

 

9月19日、土曜日。

私は朝から鏡の前で固まっていた。

髪が伸びている。

かなり伸びている。

もはや、「そろそろ切った方がいいかな」というレベルではない。

寝ぐせなのか髪型なのか、自分でも判断できない状態である。

 

私はフリーランスのしがないライターだ。

普段は自宅で仕事をしているため、毎日誰かと会うわけではない。

そのため、髪が多少伸びても大きな問題はない。

 

しかし、鏡を見るたびに気になる。

そして何より、美容院代も気になる。

最近は何でも高い。

ガソリンも高い。

食材も高い。

コーヒー豆も高い。

そう考えているうちに、私はある結論へ辿り着いたのであった。

「自分で切れば無料では?」

天才である。

 

思い立った私は、さっそくスマホで検索を始めた。

「セルフカット」

「男性 失敗しない方法」

「初心者 セルフカット」

「散髪 失敗しない方法」

動画を観る。

記事を読む。

レビューを読む。

気づけば、1時間以上が経過していた。

 

もはや散髪ではない。

理容師国家試験へ挑む受験生である。

 

そして私は確信した。

「いける」

昼食を済ませると、さっそく洗面所へ行き、

鏡の前に立ち、ハサミを持った。

 

まずは前髪から。

少しだけ切る。

 

悪くない。

むしろ良い。

 

動画で観た通りである。

私は嬉しくなった。

「意外と簡単じゃないか」

次は横髪だ。

慎重に、やはり少しづつ切る。

 

悪くない。

ただ、

右側と左側を見比べると、若干長さが違う気がする。

 

気のせいかもしれない。

 

しかし、やはり気になる。

 

私は短い方へ合わせることにした。

 

すると今度は、逆側が長く見えてくる。

 

仕方ない。

もう一度切る。

 

すると今度は、反対側が気になってくる。

 

仕方ないので、

もう一度切る。

 

気づけば私は、髪ではなく「誤差との戦い」を始めていた。

 

そして問題は、後頭部だった。

「見えない、、、」

当然である。

後頭部だからだ。

 

私はスマホのカメラを使って、自身の後頭部が鏡で見えるよう器用に調整し、

ハサミの動きが意図しない方向に向いてしまうような状況で、

感覚だけを頼りに少しずつ整えていくことにした。

「おそらく大丈夫だろう」

「たぶん」

その後も修正は続いていく。

 

気になる場所を切る、、、

 

別の場所が気になる、、、

 

そこも切る、、、

 

また別の場所が気になる。

 

切る。

 

切る。

 

切る。

 

気づけば、床には大量の髪の毛が落ちていった。。。

 

私はさすがに少し不安を感じ、

洗面所の鏡とスマホの画面を器用に使って、

改めて後頭部側をよく確認してみたのであった。

 

そして、固まってしまった。

「・・・え?」

 

そこに映っていたのは、散髪前の自分ではなかった。

 

もちろん、美容院帰りの自分でもない。

 

どこかで見たことがある顔だった。

 

私は真剣に考えた。

「誰だろう、、、」

 

数秒後、答えが出た。

 

小学校の校長先生である。

しかも定年間近の。。

 

私は慌てて帽子を被った。

すると今度は、休日のゴルフ帰りのおじさんになった。

帽子を取る。 

校長先生。

 

帽子を被る。 

ゴルフ帰り。

 

帽子を取る。

校長先生。

 

完全に詰んでいた。。。

 

夕方。 

私は近所のコンビニへ向かった。

 

帽子を深く被り、できるだけ人と目を合わせないように歩く。

 

すると、レジで会計をしている時だった。

店員さんが私を見ながら言った。

「スポーツか何かされてるんですか?」

私は一瞬意味が分からなかった。

 

どうやら、

帽子から見えている極端に短くなった髪型が、運動部の人に見えたらしい。

 

私は静かに首を横へ振った。 

スポーツはしていない。

セルフカットをしただけである。

帰宅後、私は鏡の前へ立った。

美容院代は節約できた。

確かに節約はできた。

しかし、失ったものもあった気がするのだ。

 

私はスマホを開き、美容院の予約画面を表示した。

 

結論、

最初から予約しておけば良かったのである。

Believe in your possibility.

( by TSK )

 

9月。

仕事を終えて帰宅した夜。

友人から届いたメッセージを開いたあなたは、

ソファへ腰を下ろしながら続きを読み始める。

「実は転職する前、かなり悩んでたんだよ」

画面には、そんな言葉から始まる長文のメッセージが表示されていた。

 

今だから笑って話せるけど、不安だらけだったこと。

本当に転職して大丈夫なのか、何度も考えたこと。

家族のことや生活のことを思うと、なかなか決断できなかったこと。

読み進めるうちに、あなたは少し意外な気持ちになった。

SNSでは順調そうに見えていた友人も、

自分と同じように悩みながら前へ進んでいたのだ。

 

もちろん、友人と自分では状況が違う。

年齢も違う。

家庭環境も違う。

仕事も違う。

だから、そのまま真似をすれば良いという話ではない。

それでも、

「悩んでいるのは自分だけじゃない」

そう思えただけで、少しだけ気持ちが軽くなった。

 

友人からのメッセージは続いている。

「転職して良かったと思うこともあるし、大変なこともある」

「でも、一番後悔したくなかったのは、何も調べずに諦めることだった」

あなたは、その一文を何度も読み返した。

「何も調べずに諦める」

その言葉が妙に心に残る。

 

転職するかどうかは別として、

自分にどんな可能性があるのかを知ることは無駄ではないはずだ。

 

知らないまま時間だけが過ぎていく方が、あとで後悔するかもしれない。

ふと時計を見る。

時刻は22時を少し回っていた。

 

明日も仕事だ。

本来なら、そろそろ寝る準備を始める時間かもしれない。

 

しかし、その夜のあなたは少しだけ違った。

スマホを手に取り、検索画面を開く。

「40代 転職」

検索結果には数多くのサイトが並んでいる。

その中で目に留まったのは、dodaなどの転職サイトだった。

 

たとえば、dodaのような転職エージェントを眺めてみるだけでも、

今まで知らなかった業界や働き方が見つかるかもしれない。

もちろん、今すぐ転職すると決めたわけではない。

会社を辞めると決めたわけでもない。

ただ、

自分にはどんな選択肢があるのか。

どんな可能性が残されているのか。

それを知ることは、決して無駄ではない気がした。

 

求人情報を眺めていると、今まで知らなかった職種や業界が次々と目に入ってくる。

思っていたよりも、世の中にはたくさんの働き方があるようだった。

スマホの画面を閉じる。

部屋にはエアコンの静かな送風音だけが響いている。

未来はまだ決まっていない。

 

だからこそ、

考える価値があるのかもしれない。

Believe in your possibility.

例えば、dodaのような転職エージェントを眺めてみるだけでも、
今まで知らなかった業界や働き方が見つかるかもしれない。

▼doda公式サイト
https://doda.jp/

( by TSK )

 

9月。

朝晩は少しずつ過ごしやすくなってきたとはいえ、

日中はまだ夏の名残を感じる暑さが続いている。

 

あなたは仕事を終え、いつものように会社の最寄り駅へ向かっていた。

改札を抜け、ホームへ続く階段を降りていく。

一日働いた疲れからか、足取りは少し重い。

 

電車が来るまでの数分間。

何気なくスマホを取り出し、SNSを開いてみる。

すると、

学生時代の友人の投稿が目に入った。

「新しい会社での生活にも慣れてきました」

笑顔の写真とともに、そんな一文が投稿されている。

 

そういえば、その友人は数か月前に転職したのだった。

投稿を閉じようとしたその時、今度は別の知人の近況が表示される。

新しい資格を取得した。

念願だった部署へ異動した。

独立して事業を始めた。

もちろん、SNSに映るものが全てではない。

 

順調に見える人にも悩みはあるだろうし、苦労だってあるはずだ。

それでも、

そんな投稿が続くと、なぜか胸の奥が少しだけ落ち着かなくなる。

 

電車がホームへ滑り込んでくる。

あなたは車内へ乗り込み、空いていた席へ腰を下ろした。

 

窓の外では、夕暮れの街並みがゆっくりと流れていく。

 

ふと考える。

自分はどうだろうか。

朝起きて出勤する。

仕事をして帰宅する。

休日は疲れを取るために過ごし、また月曜日がやって来る。

決して不満があるわけではない。

職場の人間関係も悪くない。

給料も毎月きちんと振り込まれる。

だからこそ、周囲には何も言えない。

 

しかし、心のどこかで小さな違和感が顔を出す。

「このままでいいのだろうか」

その考えは、浮かんでは消え、消えてはまた浮かんでくる。

 

年齢を重ねるほど、新しいことへ挑戦するハードルは高くなる。

失敗したらどうしよう。

今より条件が悪くなったらどうしよう。

新しい環境になじめなかったらどうしよう。

考え始めれば、不安はいくらでも出てくる。

 

だから、結局は現状維持を選ぶ。

その方が安全だと思えるからだ。

 

電車を降り、

帰宅したあなたは、冷蔵庫から冷えた飲み物を取り出して一息つく。

 

静かな部屋の中で、今日見た投稿のことを思い出していた。

誰かと比べたいわけではない。

焦りたいわけでもない。

ただ、

自分にもまだ知らない可能性が残されているのだろうか。

そんなことを考えてしまう夜が、誰にでも一度くらいはあるのかもしれない。

 

スマホの画面が静かに光る。

何気なく視線を向けると、

そこには転職した友人から届いた一通のメッセージが表示されていた。

「実は転職する前、かなり悩んでたんだよ」

あなたは思わず、その続きを開いた。

Believe in your possibility.

( 後編へ )

 

9月12日。

土曜日の、今は朝5時30分。

枕元のテーブルに置いていたスマホから、

目覚ましとして設定しているアラーム音が鳴り響く。

 

私は、薄ら目を開けた。

 

今日は、朝から記事を書く予定である。

私は昔から、

平日に働くよりも、土日に働くのが好きな天邪鬼(あまのじゃく)な人間だ。

だからこそ、

土曜は朝から執筆に専念し、午後はできればゆっくりと過ごしたい。

そう考えて、

昨夜は少し早めに布団へ入ったのである。

 

しかし、人間という生き物は不思議なものだ。

昨夜の自分が決めたことより、

今の自分の眠気の方が圧倒的に説得力を持っている。

 

私は、意識が朦朧(もうろう)とした状態で、

無意識の反射行動かのようにスマホに手を伸ばし、手探りで目覚ましを止めた。

 

時刻は5時31分。

「5分だけなら大丈夫だろう」

 

根拠は無い。

 

だが、これまでの人生で何度も使ってきた伝統ある作戦である。

 

そおして私は再び、目を閉じたのである。

・・z

・・zz

・・zzz

 
再び目を開けた瞬間、飛び込んできたのは目に刺さるような異様な明るさだった。

「嫌な予感がする」

ゆっくりとスマホへ手を伸ばし、時刻を確認した。

 

11時17分。

「・・・え?」

5分。

いや、345分である。

 

私はどうしてなのか、訳が理解できないまま慌てて起き上がる。

 

予定は完全に崩壊していた。

朝食の時間は消えた。

執筆時間も消えた。

爽やかな土曜の朝も消えた。

残されたのは、中途半端な時間と寝すぎた身体だけである。

 

私は急いで顔を洗い、コーヒーを淹れながら気持ちを立て直すことにした。

「まだ大丈夫だ。ここからなんとか挽回だ」

焦りながら、そう自分に言い聞かせつつも、

アラームで起きれなかったのはなぜなのかについても、同時に自問自答している。

 

理由は、昔使っていたスマホを複数台引っ張り出して充電し、

寝坊防止のためにすべてのスマホにアラームをかけたはずだったのだ。

 

スマホA

5時30分

5時35分

5時40分

5時45分

5時50分

5時55分

 

スマホB

6時

6時5分

6時10分

6時15分

6時20分

 

スマホC

6時25分

6時30分

6時35分

6時40分

 

スマホD

6時45分

6時50分

6時55分

7時

 

合計19回。

 

完璧な布陣と言えるほどのアラーム設定数である。

 

それなのに、私はその全てを止めた記憶が無い。

「むしろ、何も覚えていない」

恐怖である。

 

私は、スマホの履歴を確認してみることにした。

 

そこには、何者かの手により、

すべてのアラームが手動でオフへとスライドされている状態だった。

 

私はどうやら、眠ったまま完璧な仕事をこなしていたらしい。

自身が気づかないほどの無意識下において、

目覚ましだけは確実に処理していたのである。

 

味方や考え方を無理やりに変えれば、

これはこれで優秀なスキルと言えなくもないだろうが、

私には本人を起こす能力だけが欠如していたようであった。

 

昼過ぎ。

私は、昼食を買うために近所のコンビニへ向かった。

 

空は快晴。

本来なら午前中の仕事を終えて、達成感に包まれているはずだった時間帯である。

 

しかし現実は違う。

ただただ、345分もの時間を寝過ごしてしまった男が歩いているだけであった。

 

帰宅後。

私は、スマホの目覚まし設定画面を開いて、

新たにアラーム設定(挑戦)を追加する。

5時30分

5時31分

5時32分

5時33分

5時34分

5時35分

・・・

 

気づけば、30件以上登録していた。

 

完璧である。

日曜の明日こそ、起きられるはずだ。

そう思いながら設定画面を閉じる。

 

ただ、私はまだ気づいていなかった。

スマホをわざと手が届かない距離の場所に置いておけば、

アラームを消すために、嫌でも起きることができることを。。。

Believe in your possibility.

( by TSK )

 

9月。

仕事を終えて帰宅した夜。

「今じゃないと挑戦できないと思ったんです」

昼間に後輩が話していたその言葉が、

仕事を終えて帰宅した今も、なぜか頭から離れない。

 

夕食を終えたあとも、

テレビの音は聞こえているはずなのに、内容はほとんど頭に入ってこなかった。

 

ふと視線を落とすと、テーブルの上には置いたままのスマホ。

何かを調べたいわけでもない。

誰かと連絡を取りたいわけでもない。

それでも、後輩のあの言葉だけが心の中で何度も繰り返されていた。

 

自分はいつから、新しい可能性について考えなくなったのだろうか。

もちろん、人それぞれ事情は違う。

転職が正解とも限らない。

今の会社に残ることが正解な人もいるだろう。

それでも、その言葉だけは妙に心に残っていた。

 

スマホを眺めながら、ふと考える。

自分はいつから、新しい可能性について考えなくなったのだろうか。

20代の頃は違った。

未経験の仕事にも挑戦した。

失敗しながらも前へ進んだ。

将来のことを考え、資格取得の勉強をしたこともあった。

けれど年齢を重ねるにつれて、少しずつ変化していった。

守るものが増える。

責任も増える。

家族がいればなおさらだ。

挑戦よりも安定を優先するようになる。

 

それは決して悪いことではない。

むしろ大切なことだと思う。

ただ、その一方で心のどこかに小さな違和感が残ることもある。

「本当は別の選択肢もあったのではないか」

そんな気持ちだ。

 

ソファから立ち上がり、コーヒーを淹れる。

カップから立ち上る湯気を眺めながら、もう一度スマホを開く。

会社を辞めるつもりはない。

今すぐ転職したいわけでもない。

それでも、自分にはどんな選択肢があるのかくらいは知っておきたいと思った。

そして、検索画面を開く。

「40代 転職」

検索結果は、多くの転職サイトが表示されていた。

その中で目に留まったのが、「転職エージェント」だった。

 

求人を探すだけではなく、転職市場の情報やキャリア相談なども掲載されていた。

もちろん、登録したからといって転職しなければいけないわけではない。

 

今の自分にどんな可能性があるのかを知るための材料として見るだけでも良い。

あなたは求人一覧を眺めてみる。

知らなかった業界。

知らなかった職種。

思っていたよりも多くの選択肢があることに少し驚く。

今すぐ何かが変わるわけではないし、

明日もいつも通り出勤しなければならない。

 

朝になれば、また仕事が始まる。

けれど今日の夜は少しだけ違った。

 

後輩の退職をきっかけに、自分の未来について考える時間ができたからだ。

挑戦するかどうかは、まだ分からない。

転職するかどうかも分からない。

ただ、自分の可能性を知ることは無駄にはならないはずだ。

 

時計を見ると、もう23時を回っていることに気がついて、

あなたはスマホの画面を閉じ、ベッドへ向かう。

 

部屋の明かりを消し、静かに横になる。

天井を見つめながら思う。

「未来は、まだ決まっていない」

だからこそ、考える価値があるのかもしれない。

Believe in your possibility.

 

たとえば、dodaのような転職サイトを眺めてみるだけでも、
今まで知らなかった業界や働き方が見つかるかもしれない。
▼doda公式サイト
https://doda.jp/

( by TSK )