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介護のコンプライアンスに強い経営コンサルの独り言

介護・医療業界の制度やコンプライアンスに強い経営コンサルが、これから超高齢化社会を迎える日本の将来や親の介護、子供たちの未来についてちょっとヒントになる独り言。親の介護で困っている人、介護に携わる組織の経営者や職員にも役立つ情報を発信していきます。

こんばんは、
まなぶっちです。


今日は、都内の介護付有料老人ホームへの定期訪問だったのですが
そこで聞いた話でちょっと知っておいた方がいい情報をひとつ・・・

先日、有料老人ホームを対象に東京都が初めて
集団指導があったそうです。


集団指導とは介護保険法の基づき、介護事業者を集めて
昨年の実地調査の指摘事項や基準上の注意点、
法改正の対応などを指導するものなんですが、
毎年も行政側が問題視している課題などについて
指導をする機会となっています。


私には神奈川県のクライアントが多く、
わりと集団指導の内容については、色々と協議をさせていただいています。


そういえば、東京都の有料老人ホームのクライアントには
集団指導に参加したという話をあまり聞いたことがありません。


今回が初めての試みとのことでした。


内容的には、有料老人ホーム設置運営指導指針に書かれている
事項の説明ではありましたが、
気になったのは、実地指導に関する説明に要した時間が
全体の半分を費やしたということでした。


クライアントから情報を頂き、開催されることは知っていましたが
介護事業者への指導に該当するため
私のようなコンサルタントは参加できないと考え、
会場にはいきませんでしたが、
クライアントから、情報を頂くところでは、
どうやら、東京都は有料老人ホームに対して
大々的に実地指導を行う方針のようです。


資料や情報提供を頂き、私なりに分析をしてみた結果
以下の点については指導が強化されそうです。


有料老人ホームの管理者や経営に携わる方は
注意しておくことをお勧めします。


1、リスクマネジメントについて


・事故防止などのマニュアルが準備されていること。


・マニュアルがある場合は、記載されているとおりに運用されていること。


・事前にリスクの洗い出しを行うなど事故予防に努めること。


・事故の原因などについて統計的なデータをとって分析されていること。


・複数事業所を運営する法人は、法人全体でデータの分析等の活動を行っていること。


・定期的な委員会活動を行うなど効果性のある活動となっていること。


・上記の活動が記録として維持されていること。



2、事故報告について


・重大な事故については、保険者だけでなく都にも報告されていること。

・都への報告は、職員の不祥事や犯罪等の含むこと。



3、機能訓練について


・人員基準として機能訓練指導員を配置していることは

 事業所が機能訓練のサービスを行うことを意味し 

 ており外部の「訪問マッサージ」等を入居者が利用しても

 事業所のサービスとはみとめられないこと。

・その為にケアプラン等に計画されてサービスが実施されていること

上記のような観点は、実地指導が行われた際に
必ず確認される項目ではないかと思われます。


行政としては、事業者にそんなことは聞いていないといわれないよう
「集団指導で説明しています」としたいところなのではないでしょうか?


クライアントからの情報提供からはこの程度しか分かりませんが
私のクライアントも事故分析の活動がうまくいっていないところが多いので
その点の準備を早々に進めていくつもりです。


参考になれば、幸いです。




今回も最後までお読み頂き、有難うございました。


本日は、これにて。






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こんにちは、
まなぶっちです。


先日、産業界や研究者らでつくる有識者団体である
「日本創成会議・首都圏問題検討分科会」が
東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県(東京圏)の2025年の介護需要が
現在(15年)に比べ45%増え、172万人に上るとの試算を公表しました。


このなかで、2025年には東京圏で介護人材が90万人不足するため
地方への高齢者の移住推進を提言するという内容があり、
私は少なからずショックを受けました。


皆さんはどう思われました?


介護人材の不足については、このブログでも何度も取り上げ
日本の国が抱えるとても大きな課題であると思っています。


私自身も、やがて訪れるであろう両親の介護については
重要な関心ごとでもあります。


しかし、今回の分科会の提言にある移住については
少し無責任ではないかと思いました。


介護人材が不足しているのは十分理解しています。


であれば、人材の確保にもっと焦点を与えるべきで
人かいないので、高齢者は東京圏から出て行けと
言わんばかりの提言に聞こえてしまいます。


これでは、昔あったとされる「姥捨て山」と同じではないですか?

私も、両親には出来るだめ自宅で生活してほしいと思います。


ただ、家族で介護が出来なくなった場合
施設にお世話になるほうが、いいと思っています。


しかし、その場合でも出来るだけ、住み慣れた
実家の近くでの施設でお世話になりたいと思います。


私も近い将来、両親の介護が必要になる家族の一人として
願うのならば、やはり安心して預けられる
介護施設をもっと増やしてほしいと希望します。


たぶん、私と同じような立場の人は
きっと同じような希望ではないかと思います。


確かに、地方に行けば緑も多く
空気も綺麗かも知れません。


希望して、東京を離れることも
選択肢のひとつではあると思います。


私の両親などは、よく言っていますが
「身体が自由に動くうちは、
海の近くや山奥で暮らすのも悪くない」
「でも、身体が動かなくなったら
そんなところに居たら、淋しくなるだけだよ」
「やったり、自分が長年慣れ親しんだところが一番安心だな」

これが、本心だと思います。


私も、弟たちと相談して出来るだけ
その希望をかなえてあげたいと思っています。


介護人材の不足は
簡単に「高齢者の移住推進」などいう言葉で
片付けてしまってはいけない問題だと感じます。


それゆえ、新聞報道をみたときは
なんともいえない、寂しさを感じてしまいました。


皆さんはどう思われますか?



今回も最後までお読み頂き、有難うございます。


本日はこれにて。




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こんばんは、
まなぶっちです。


本日はちぇっと事業者向けの話でなります。


先月28日の日経新聞で
低価格の老人ホームを展開する
ワタミの介護のニュースが目に留まりました。


私も、経営コンサルの立場で仕事をしているので
介護事業の未来像について、大きな関心を持っています。


今年4月に行われた介護保険制度の改正により、
特別養護老人ホームの入居資格が要介護3以上という
制限がかけられました。


例外は多少あるようですが、
特別養護老人ホームがはたす役割も
これではっきりしたといってよいかと思います。


つまり、特養のような施設に入居できるのは
介護の重たい人に制限されることになったわけですが
特養への入所は希望者が多く待機を強いられていた状態であったため
結局介護度の重たいひとが優先して入所していたことを思えば
実質的には大きな変化があった割れではありません。


問題となるのは、待っていれば順番がくるかも知れないという状態から、
明らかに資格がないため対象となれないことが、
はっきりしたことが大きいと思います。


そこで、介護度がそれほど高くないが介護が必要。


例えば認知症は発症しているけど、
身体は元気という人などは、
特養への入所の道がなくなってしまったわけです。


そこでそういった人達の受入先として期待されるのが
有料老人ホームです。


しかし、有料老人ホームは一般的に特養と比べて高額なため、
結局のところ特養に入る対象から外された待機者は
結局行く場所が無く、在宅で対応するしか方法が無くなってしまう訳です。


そこで、今回のワタミの介護の低価格老人ホームの展開が
注目されるわけです。


一般的な有料老人ホームでは、家賃に相当する金額を
「一時金」等として先に一定金額を払い込むことが多いのですが、

今回のワタミの介護が展開する新しいブランド
「みずき」では、一時金をとらないメニューがあるなど
低価格で入居できる事業所を展開していくとのことです。


この戦略におけるターゲットは明らかに
特養の入居資格から外れた要介護者であり、
市場としてもニーズのあるところだと思います。


ワタミの介護ではこのターゲット層を取り込むため
建設コストを抑えたり、カフェや理美容室など
一部の設備費を省くなどして低価格帯を実現したようです。


逆に利用者の立場から考えてみると
特養並みの費用で老人ホームに入居できればいいので
順番の来るまでずっと待たされるよりは
はるかにいいはずです。


そういった意味で、いいところなに目をつけたと思います。

今後、有料老人ホームの主体になる
事業モデルではないかと思っています。


そこで、既存の有料老人ホームとしては
差別化とともに収益構造の変更に着手しないと
事業所の存続に影響する事態となるかも知れません。


私も、経営コンサルという立場で
これからの動向を注目したいと思います。



今回も最後までお読み頂き、有難うございます。


本日はこれにて。




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