ヘ長調やFの音は自分にとっては緑色。
だから歌詞の情景世界と相性は好い。
だが情景全体が墨絵なのだ。
モノトーンの世界。
リードボーカルとしては少し考えてしまう。
緑色の世界を見ながら墨で表現している人が歌う歌は緑色なのかモノトーンなのか。
普段ライブでは緑色で歌っている。
今回録音するとき、文人画風に出来ないものか考えた。
中国の文人画は士大夫が趣味的に描くものらしいが、そこまでではないにせよ、プロ絵師ではない文人が趣味で水墨画を描くみたいな雰囲気の歌版(何だそれ?)を目指してみた。
come rainとrainy seasonのベースを2回ずつ録ったあとおにぎり休憩して1回歌ってみる。
幾つかのピッチに「かすれ」があった。
普段ライブならこの「かすれ」を全解消すべく、ハミングで均す。
そうすると「かすれ」は消滅する。
しかし「墨絵」である。
「かすれ」を残した方が好いと判断して、あまり調整を行わずにもう一度通して歌った。
https://magazine.tunecore.co.jp/newrelease/71786/
https://m.youtube.com/watch?v=knOSE8n15QA