2018年のSFアニメ作品。
シンギュラリティから50年以上経った2105年が舞台。
人間社会にたくさんのhIE(humanoid interface elements)=人間型アンドロイドが存在して人間を補助している設定の世界。
そこに一般のhIEとは一線を画す、高い戦闘能力も備えた超高度なhIEが放たれる(?)ところで物語スタート。
世界観や背景がやや分かりづらいこともあり、原作小説も注文しました。
hIEはあくまで人間のオーナーが使う道具、モノであるとhIE自体が自己言及するけれど、その真意は、、。
「意識」って本当のところ何なのかを考えるきっかけにもなりますね。
攻殻機動隊的な世界がさらに未来になった世界という感じでもあります。
今、ライアル・ワトソンの「シークレット・ライフ~物たちの秘められた生活」を読んでいるのですが、そこでは人間に物語を与えられたことで様々な誤作動をするモノ、像、機械などの話がたくさん出てきます。
hIEに物語が与えられた場合、どういう本来的でない作動が起き得るのかという作品とは別の(あるいはそういう話もこれから出て来るのかもですが)興味も惹かれます。
レッドボックスと呼ばれる超高度なhIEが5体とも女性型なのがちょっと?ですが、キャラクターデザインもよく、映像的にも充実しています。
この物語の本筋とは違いますが、人間自身の顕在意識と潜在意識、無意識との関係を想起させるところもある物語かなと思います。
個人が潜在意識にどんな指令を出すのか、それによってどんな現象世界を作り出すのかというのと、hIEのオーナーがhIEにどんな命令を出して自分の希望を達成するのか、は同質の課題のように感じます。
結局自分次第、人間次第かな。
あ、DVD12巻中まだ8巻視聴したところなので、この後思うところも大きく変わっていくかもしれません。