イヤートレーニング、耳トレですね。
とはいえ、聴く「物理的な耳」だけでなく、「想起する脳の耳」、インナーイヤーも大事です。
受動的な聴きとりと能動的な想起、この両方向が必要不可欠ですね。
採譜などしてる時、録音物の音質やミックスの具合によっては「受け身」で聴きとるだけではわかりづらい、不明瞭なところは当然出てくると思います。
そんなとき、例えば「ここの和音7thのEの音入ってるかな」と意識しつつ、その音を頭で想起しながら音源を聴くと、あれば聞こえてくる、なければやっぱり聞こえない、なんてことがあります。
ここは絶対音感とか相対音感とかのくくりとはちょっとまた別のことです。
絶対も相対も、この「能動的想起」をよく行うと受動的な聴き取りもクリアになるように思います。
文章でちょっと伝えにくいところですが。
楽器で音を確認しつつ、特定の単音の想起練習を繰り返すと、その音の絶対音感の育成にもなります。
１２音それぞれの単音が想起できるようになったら、それぞれの音をルートとする色んなコードも想起出来るようにしていくと、コードネームを見ただけで、その響きも頭の中で鳴るようになります。
この状態でアンサンブルをすると、誰がどうなってるかがはっきり分かる状態で演奏できるので、調整も容易になります。
すぐに出来ることではないもしれませんが、ちょっとずつやれるところからやっていくと、聞こえる世界はどんどん拡がっていくと思います。
面白そうなところからどうぞ！