銚子電鉄は銚子駅から外川駅までの6.4キロの私鉄です。昨今では「ぬれ煎餅」や ”売れるモノは何でも売ろう” と陣頭指揮に立つ竹本社長のほうが有名になっているかも知れません。
稼働している電車は、元京王の2010系2連が2編成と、同じく元京王の5000系2連が1編成で、3編成とも京王から伊予鉄道に譲渡され、そののち銚子電鉄に再譲渡されたものです。
京王5000系は、富士急、伊予鉄、一畑電車、琴電、岳南電車などに譲渡され、それぞれ数は減らしつつあるものの各地で活躍を見られますが、2010系は全国でここ銚子電鉄でしか見られません。
2編成4輌のうち外川向き先頭車2輌は、一見5000系のような顔をしていますが、これは伊予鉄時代に中間車を先頭車改造したもので ( 施工は京王重機整備 ) 2010系の車体に合わせて裾絞りはありません。
銚子電鉄ではたびたび塗装変更がなされ、2010系もアイボリーにえんじ帯になったり、グリーン1色になったり、銚子電鉄復刻カラーと言われるベージュとローズピンクになったり、ブルーの濃淡になったる、と様々な姿を見せてくれます。
特にグリーンは京王時代のカラーなので 当時を良く思い出させてくれます。
5000系は京王時代には一貫してアイボリーにえんじ帯で、グリーンをまとったことはないのですが、5000系似の2010系の先頭車をグリーンに塗ってみると案外 違和感は無くサマになっています。
5000系は2016年の入線以来、澪つくしカラーと言われるブルーの濃淡に白帯姿で活躍しています。
2010系は4輌とも既に還暦を超えています。昨年は5000系が検査入場中に2010系が故障して車両不足となり一部列車の運休を余儀なくされましたが、京王重機整備や伊予鉄道の支援で9日間で復旧したというハプニングもありました。
貴重な2010系と5000系を大切に運行している銚子電鉄にいつまでも頑張って欲しいと、京王電鉄と伊予鉄道 両社の有志、そのほか全国のファンから寄付がよせられていて、車内にはその方々の名前が掲示されています。
全国でここだけの2010系、それと名車5000系、いつまでも頑張って欲しいものです。