中央前橋と西桐生を結ぶ上毛電鉄は、通常運行の電車 8編成がすべて元井の頭線の3000系です。
スタイルは正面改造前のオリジナル顔で、前面上部カラーは全編成異なっていて、次は何色だろう?と嘗て井の頭線に3000系が登場した頃のワクワク気分を思い出させてくれます。
前所有者の京王電鉄からは「井の頭線当時と全く同じカラーはダメ、上毛電鉄独自のカラーとする様に但し事前に京王の了解を取るように」と言われているとかで、それでは選択の余地はほとんど無さそうに感じますが、赤、オレンジ、紫色、緑青色、ピンクなど 多くが井の頭線時代より濃いめのカラーになっていて、それなりに似合っています。
路線はほぼ東西に走っているので、おおむね終日順光で、天気が良ければ赤城山連山をバックに撮影できます。
中央前橋駅は川のすぐ横にあり、なかなか良い雰囲気です。
日中はおおむね30分ヘッドなので結構シャッターチャンスは多く、電車で移動しながらの撮影でもかなりの数がこなせます。
大胡車庫は事前予約により見学可能で、検修中の現役車両のほか 昭和初期に活躍し現在は動態保存されている電車が撮影できるほか、国の登録有形文化財に指定されている車庫建物や上毛電鉄の歴史資料の展示室など見どころ豊富です。
井の頭線3000系好きにとっては楽しさ満点の上毛電鉄ですが、電車の置き換えが検討されている模様で、今度は何処からどんな電車が来るのだろうか?という興味はあるものの、3000系が姿を消す時がだんだん近づいてきているのは間違いなく、寂しいかぎりです。