6時に目が覚める。外はまだ暗い。
日本で最後に夕陽が沈むこの場所は、陽が昇るのも最後だ。
静寂の中で身支度を整え、6時半から開いているという日本最西端の商店「大朝(おおとも)商店」へ向かう。
店先には地元の人たちがぽつりぽつりと集まりはじめていて、島の朝のゆるやかな空気を感じる。
おにぎりとカツサンド、そしてさんぴん茶を買って海辺へ。
ベンチに腰を下ろし、波音を聞きながら朝食をとる。
素朴だけど、うまい。
島の空気が調味料になっている気がする。
食後は宿に戻ってパッキングを済ませ、「夕方また戻りますね」とスタッフに声をかけてチェックアウト。
レンタカーに乗り込み、与那国の風に吹かれながらティンダバナ(ティンダハナタ)へ向かう。
15世紀末の女酋長サンアイ・イソバが住んだと伝わる場所。
洞窟には“犬と女性が暮らした”という伝説も残るという。
5分ほど歩くと展望が開け、眼下に祖納の集落と、その向こうに広がる東シナ海。
海風が頬をなで、潮の香りが胸いっぱいに広がる。
祖納の集落では、星野課長の勤め先として使われた本物の役場、そして茉莉子さんの「スナックまり」を外から眺める。
ドラマの記憶と現実が静かに重なり合う瞬間だ。
その後、集落の共同売店で土産を買い、ナンタ浜へ。
この旅でいくつもの海を見てきたけれど、どの海もそれぞれに違う表情をしている。
ナンタ浜の海は、優しく、穏やかで、包み込むような青さだった。
しばらくその美しさに見惚れて、時間を忘れる。
#南風に吹かれて #島時間でリセット #全部神回旅 #与那国島 #Drコトー診療所の島 #最果ての島 #八重山諸島の記憶 #旅するおさる #離島旅 #沖縄離島巡り #朝の光 #島の朝ごはん #大朝商店 #ティンダバナ #祖納集落 #ナンタ浜 #海を眺めて #旅のはじまり #心に残る風景 #与那国そば #わかなそば #DiDi与那国交流館 #久部良バリ #与那国馬 #フェリーのある風景 #島の記憶 #旅の終わりに #ありがとう与那国










