海と人の記憶 ― 与那国上陸③ 朝の光とそばの香り | おさるのブログ

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6時に目が覚める。外はまだ暗い。

日本で最後に夕陽が沈むこの場所は、陽が昇るのも最後だ。

静寂の中で身支度を整え、6時半から開いているという日本最西端の商店「大朝(おおとも)商店」へ向かう。


店先には地元の人たちがぽつりぽつりと集まりはじめていて、島の朝のゆるやかな空気を感じる。

おにぎりとカツサンド、そしてさんぴん茶を買って海辺へ。



ベンチに腰を下ろし、波音を聞きながら朝食をとる。


素朴だけど、うまい。

島の空気が調味料になっている気がする。

食後は宿に戻ってパッキングを済ませ、「夕方また戻りますね」とスタッフに声をかけてチェックアウト。

レンタカーに乗り込み、与那国の風に吹かれながらティンダバナ(ティンダハナタ)へ向かう。

15世紀末の女酋長サンアイ・イソバが住んだと伝わる場所。



洞窟には“犬と女性が暮らした”という伝説も残るという。

5分ほど歩くと展望が開け、眼下に祖納の集落と、その向こうに広がる東シナ海。




海風が頬をなで、潮の香りが胸いっぱいに広がる。

祖納の集落では、星野課長の勤め先として使われた本物の役場、そして茉莉子さんの「スナックまり」を外から眺める。



ドラマの記憶と現実が静かに重なり合う瞬間だ。

その後、集落の共同売店で土産を買い、ナンタ浜へ。

この旅でいくつもの海を見てきたけれど、どの海もそれぞれに違う表情をしている。

ナンタ浜の海は、優しく、穏やかで、包み込むような青さだった。


しばらくその美しさに見惚れて、時間を忘れる。



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