井戸端カイゴ、第32回目の終了報告!【2016年2月開催】 | 井戸端カイゴ ~介護職のための情報交換と交流会~

井戸端カイゴ ~介護職のための情報交換と交流会~

名古屋やその近郊で介護職としてがんばっている方たちが集まり、少人数で、「介護についてホンネで、真面目に、でも肩の力を抜いて語り合う」会です。

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2016年4月(第34回)以降の開催報告の詳細は、下記へ移転しました!


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皆さん、こんにちは~。お元気でしょうか。

お仕事は、いかがでしょうか?


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■さてさて、去る2月19日(金)の午後、


井戸端カイゴ ~ 介護職のための情報交換と交流会 ~


の、第32回目を開催しましたので、その報告です!



今回も、東別院にある「イーブルなごや(名古屋市女性会館)」でした。


人数は後藤含めて5名。


大体、いつもこのくらいに落ち着いてきましたね~。


そして、今回も初参加者2名、2回目の参加が1名と、極めてフレッシュな顔ぶれ!



では、今月も頑張って(気合い入れて)報告書いてみます!

 

よければ読んでくださいね。



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さて、まずはいつもの通り参加者の紹介から!

※男性は○○「氏」、女性は□□「さん」と表記しています。


・A氏:ケアハウス勤務です。もう何度もこの会に参加して頂いています。
いつも通り、冷静で優しい語り口で、女性同士の語り合いに参加してくれました。


・Kgさん:今回初参加です。ですが、実はずっと以前から参加したい!と言ってくれていたのです。
なかなかタイミングが合わなかったのですが、今回ようやくご参加頂くことができました。私の仲介で某介護付有料老人ホームで勤務されています(とっても働き心地のよさそうないい施設なんですよ)。
今回は、お友達のKdさんと一緒に参加。
2人で完全に会の雰囲気を作りだされていました。KKコンビ恐るべし・・・。
今働いている施設は本当に長く続けられるいい施設だと改めて思う、とのことです。ただし給料が安いのが玉にキズだそうです。


・Kdさん:上のKgさんのお友達で元同僚だそうです。一緒に初めて参加。もともと病院で介護をされていたそうですが、介護施設を経て現在は精神科の病院にて介護職です。
今の職場は5年半くらいだそうです。精神科独特の大変さの中、今リーダーを務められています。


・Kwさん:2回目の参加です。訪問介護でヘルパーをパートで勤められています。1日2件程度で週4回くらいで家事援助が主だそう。
しかし・・・なんと来月からご主人の転勤で関東に転居されるとのこと。
これで最後になってしまうかもですね・・・(T_T)。

とてもユニークなキャラが少し垣間見えただけに、残念です・・・。


以上の4人に、後藤を交えた5人でスタートしました。


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■今回出た主な話題は、こんな感じでした↓


①【同じ「介護職」でも、千差万別。】


『私の勤務しているケアハウスは、体力的には全然重労働ではないんです。正職員ですが夜勤もありませんし。』



<参加者の意見>

・「ただ、ケアハウスはクリアな人が多いので、その分利用者同士のいざこざや喧嘩が結構あり、その仲裁には気を遣いますが。」


・「私の場合、精神科なので日々罵倒される。それに季節的なものもあります。

認知の方には叩かれたりもします。」


・「精神の方は、夜は寝てるんですか?」


・「結構昼夜逆転ですね。『眠れません』と言って薬を取りに来られます。」


・「その点、ケアハウスは、何もなければ何もありません。朝から20時までは交替で職員がいるのですが、20時以降は併設の特養職員がコール対応です。この前も脳出血で一人亡くなられたのだが、コールを鳴らすことができたから良かったものの、もし鳴らせない状況だったら、と思うと怖いです」


・「精神科では夜の巡視は30分おきです。でも30分おきの巡視では、他の仕事が全然進みません。」


・(後藤)「夜勤時、50人の患者を何人で見るのですか?」


・「看護2人と介護1人の3人です。看護師もオムツ替えします。」


・「私のところのケアハウスは特に複合施設(特養等)なので、相対的に軽く見られている。
ここだけの話ですが、他の施設(主に特養)で『ちょっと・・・』という職員が回されてきたりするので、その点が少し困っています。」



【後藤の個人的な意見】


『期せずして、「ケアハウス」と「精神病棟」というかなり極端な形態の比較になりました。

「そんな比較、違いすぎて何の意味もない!」とお叱りを受けそうですが・・・。


でもですね、私が言いたいのは、求人広告には、どちらも同じ「介護職」、と書かれている、ということです・・・。

これ、恐ろしくないですか?


ケアハウスでの業務も、精神科での業務も、同じ「介護職」。

特に初めて介護の仕事に就こうという方は、介護職にそこまでの違いがあるとは思っていない方もいるのではないかと思い、取り上げてみました。


介護初心者の皆さ~ん!「介護という仕事」の範囲は本当に広いですよ。ご注意ください!


でも・・・、介護というお仕事の、この幅の広さが、実はものすごい「やりがい」につながっているんだろう、そんな気もします。』


 

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②【訪問介護とトイレ】


『前回の会で、訪問ヘルパーの方のすごい状況が書かれていましたが、私も実は半年くらいやっていました。
お一人のお宅に9時から17時まで入りっぱなしというパターンがあって。もう拷問ですよ。しちゃダメって(苦笑)。』



<参加者の意見>


・「近くのユニーとかに出かけるときはそこで用を足せるのだが、自宅にずっといらっしゃる場合は、ひたすらガマン。」


・「ガマンできたんですね~。すごい~。」


・(後藤)「ガマンするしかないですよね。ガマンするか、漏らすか、その2者択一ですから・・・。ガマンするしかない(笑)。」


・「私も、意識していないと、一日中一回もトイレ行かない時があります。」


・(後藤)「どこに行っちゃうんでしょうね。何か他で出てるんでしょうか・・・(笑)」


・「私はダメ。最近頻尿で・・・。」


・「私の勤める訪問事業所は、利用者さんのお宅でトイレ借りてもいいことになっています。もちろん確認して、ですが。」



【後藤の個人的な意見】


『何か下ネタみたいになってしまいましたね(^^;)。それにしても、訪問介護、スゴイです。ガマンせよ、とは・・・。
でも良く考えると、他の業界でもサービス業の方々は、結構それに近い方も多いのでしょうね。
それに、意識しないでいると尿意も忘れてしまう、というのは、私も経験あるような気がします。』



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③【精神病棟、特養、そして有料老人ホーム】


『精神病棟では、最初、詰所を一歩出るのが怖かった。もちろんすぐに慣れましたが。』



<参加者の意見>


・「精神科の患者さんって、薬で良くなって退院されるんですか?」


・「良くなって退院される方もいますし、退院出来ない方もいます。」


・(後藤)「ずっと入院し続けることもできるのですか?一般の病院だと、あるじゃないですか。早期退院を促されることが。」


・「できるんですよ。もう何十年と入院し続ける方もいます。」


・「一般の病院と違い、やはり受け皿が少ないでしょうから、その辺りは違うんでしょうね。」


・「『ここが私の居場所だから』とやりこめられる。強く言わなければいけない時もあるし、常に駆け引き。常に闘い。」


・「『昔は良かった』って、ベテラン看護師が良く言います。今は認知症の方がどんどん入ってくるし、仕事上の負担もどんどん難しいことを要求されるようになる。まだ電子カルテではありませんが。」


・「特養は、基本的に他の施設に入れない方が入るところですよね。基本的に少ない職員で対応することになる。
導線上にいらっしゃるご利用者さんに声を掛けながら動く、という感じになる。利用者さんとしては一回入ったら出られないところ。家族は『やれやれ』っていう感じで冷たい感じがする。」


・「今勤務している有料は、やはり職員の言葉づかいや対応などがきめ細かい感じがする。

でも、結局は『生かされている』という感じは変わらないが・・・。
在宅の方が生活感がありますよね、やはり。でも、だからこそ、施設でもなるべく寄り添ったケアをするように心がけていますが、難しいです。」



【後藤の個人的意見】


『それぞれの施設形態に、それぞれの社会的な【役割】がある。

例えば特養に関して言えば、生活保護等の要介護者を受け入れる、という「セーフティネット」的な役割があるんだと思う。
そしてそれは、従来型の特養には特に言えると思います。ものすごくはっきりしている。


精神病棟も同様です。完全に「社会的インフラ」ですよね。

しかし、その役割や使命が曖昧になりやすいのが、有料老人ホーム系でしょうね・・・。

明確な社会的役割や使命感・ミッションのような「トップの思い」が、すごく伝わってくる施設と、そうでない施設があります。


私の感覚では、ご利用者サイド(本来の顧客)より、むしろその点に敏感なのは介護職員なのではないか?そう思います。


介護職員さんは、どちらかと言えば「福祉」「奉仕」的な感覚で捉えている方が多い。ですから、経営側が、あまりに露骨に「利益」を求めすぎると、一気に気持ちが引いてしまう傾向にあると思う。

もちろん介護もビジネスですから利益は出し続けなければいけない。でも、福祉的な側面とのバランスを常に高度に取っていかないと、どんどん福祉的な職員が離れていってしまう。

私は、単なるミスマッチにより、本来の福祉的な職員が短絡的に介護業界を離れてしまうことを一人でも多く防ぎたいと考えています。』


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④【ア●ーユでの事件に関してフリートーク】


『有料老人ホームのア●ーユでの一連の事件について。80名のご利用者が6フロアに分かれて居住。しかし夜勤はわずか3名。1名あたり2フロアを担当。さすがに配置が少なすぎるのでは?』



<参加者の意見>


・「私のいる特養では、80名が2フロアで居住し、夜勤者は4人いる。1フロア当たり2人。
この、『もう一人目がある、というか助けがある』という状態が最低限必要だと思う。
一人きりだと、”魔が差してしまう”こともあるだろうから。」


・「私のいる有料は、1階15名弱を1人で、2階・3階の計40名を別の1人が見る体制。

休憩はないです。ナースコールが鳴ると、基本的に1人なので優先順位を考えて動く必要がある。
例えば、Aさんには声だけ掛けておいてBさんのところへ行き、Bさんの用を済ませてからAさんのところへ駆けつけよう、とか。

事件を起こした人は、そのあたりが”いっぱいいっぱい”だったのかな。」


・「私のところは、みんなで共有しています。とにかく一人で抱え込まない。『○○さんがこういう風になる時は、こうやっているよ』、とか。スタッフ間のコミュニケーションが取れていることが大事。
事件のあった施設は、そんな孤立した勤務をさせていたという上層部の責任は重いと思う。

もし私が、そのようなとても無理な環境で働いていたら、『こんな状態では無理です』ってケアマネや相談員に言いますね。
ア●ーユでは、そのようにスタッフが上司に進言したり、ということもなかったのではないでしょうか。」


・「まして、介護者たるもの、人を殺すなどもってのほか。例えば移乗中に利用者から噛まれたとしたら、その利用者を離す(落とす)か、激痛に耐えながら移乗を続けるか。2つに一つ。
私たち介護士は、絶対に後者でなければいけない。どんなに噛まれようが、移乗し続けないといけない。当たり前でしょう。それができないようなら、介護士をしてはいけない。そこは厳しく見ないといけないし、訓練しなければいけないと思う。」


・「犯人とされている方は、相当に格好つける人だったみたいですね。」


・「『助ける』ことに満足を覚える人だったのかな。でも介護は、「助ける」のではなく「お世話をする」仕事。その人は、「世話」ができなかったのではないか。介護士には向いていない人だったのだろう。」


・「一連の事件を見ると、一歩間違えたら自分にも起こり得る、誰にでもあり得ることだと思う。でも、この人は精神科では絶対働けないなと思いました。
そんな生易しいものではないですから。自分がそのようにならないように、教訓にしなければいけないとは思います。」


・「子育てにとても似ているなと思いました。私の子は年子で、アトピーもあり、普段は主人も家にいないですから本当に大変だった。常にイライラしていて、助けを求めたこともありました。
でも助けてくれず、手を上げてしまったこともあります。私も大人になり切れていなかったこともあります。それと似ていると感じました。しかし、殺してしまうのは良くない。」


・「その人はなぜ介護士を選んだのか?介護をどのように考えていたのか?誰かを助けるのが嬉しいとかやりがいに感じるような人でないと無理。ただ、環境もある。
周りがもっとちゃんとしていれば防げたと思う。私は、仕事していてイライラしてしまってどうしようもないようなら、自分から職場を離れます。要するに辞めます。」



【後藤の個人的意見】


『90歳の入居者が激白!介護ホームの“悲惨なる日常”

http://bylines.news.yahoo.co.jp/kawaikaoru/20160218-00054529/

というWEB記事を読んでの感想を皆さんにぜひ聞きたかったのです。

確かにいろんな見方がある。そしてもちろん犯人とされている人物は、全く擁護されるべきではないと思う。


環境がどのような環境だったか知らないが、3人も投げ落とすなど考えられない。ただ、もちろん上層部がどれだけ目を光らせていたかは大きな疑問ですが。

夜間、無防備なお年寄りの中に、たった一人の職員を放っているわけですから。よほどの信頼関係が必要だと思うが、多くの事業者は安易に任せすぎてはいないか?
人手不足だからやむをえない面は確かにある。あるが・・・。
あとは国の基準ですね。特定施設の夜勤時の人員配置基準って、どうなんですか?私の解釈では、ご利用者が26名から60名なら2名、80名の場合は3名で基準を満たしているのでしょうか。
多層階の場合には、少なくとも1階あたり1人は必要だと思うのですが・・・。』


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■下記は、私に寄せられた、この記事に関する感想です。

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感想として、まず、本当にこの投稿者の方はご入居者なのか、と感じるくらいスタッフに共感してくれてるご意見だとおもいました。
頑張りすぎでやつれていくスタッフを子どもか孫のように優しくおもいやってくれていて、こちらのホームはスタッフとご利用者との関係がうまくいっているのだな、と。


確かに認知症の方や、暴言暴力のある方と接している時は、特性を理解していてもため息をつきたい時はありますし、小さい声で「もう、いい加減にして」ってつぶやきながら笑顔を作ることもありますが、ご家族ではできない割り切りや、予想外の反応を楽しいと思えたような時、職業人としての感覚を意識します。とても大変そうと心配してくださっていますが、その大変さはやりがいと背中合わせでもあるのです。


離職の理由は待遇面だけではないでしょうが、それも一因として少し考えてみると、
まず人件費率6割というのは高いのでしょうか、低いのでしょうか?どこかで指針のようなものが出ているのでしょうか?


私のホームでいえば、建物のローンは家賃でまかなって、管理費と併設の訪問介護事業所の介護保険からの報酬、訪問看護事業所の健康保険からの報酬で人件費や施設維持費、会社の利益がうまれています。会社自体は他にも研修事業などをしています。
空床がでると介護報酬も入りませんが家賃も入らないので会社としてはローン分出費にもなってしまいます。


現在は空床が多いので人件費率は全国平均より高いですが、手当てが減ったり、賞与が減ってないのは良心的なのかもしれません。
会社は人件費率5割を目標としていて目指せ満床達成、介護保険適用率UPを会議のたびに周知しています。


入居者数とか介護度とか考えると単純に、売り上げをもう少しスタッフに還元してくれてもいいのに。と思ってしまいます。
そもそも介護士の給料の相場ってどうやって決まっているのでしょう?


20年程前、まだ介護保険の始まる前、私は、社会福祉法人◯◯福祉会に就職しました。
待遇は公務員に準ずる、と言うことで、初任給はそれ程高くありませんが毎年昇給がありました。
60歳で退職されるころには60万円程もらっていると先輩が言っていました。


介護はきつくてきたない仕事と言われてはいましたが、大学を卒業して就職するだけの甲斐のある仕事でした。


3年目に結婚、出産で仕事を辞めましたが子育てがひと段落したらまた介護の仕事をしようと思っていました。


ブランクをあけ戻った介護業界はいつの間にか賃金の低い職の代表みたいになっていて驚きました。
初任給は昔と同じくらいでしたが、社福法人以外に入ったからなのか、昇給もなく、勤続年数十数年という人もいらっしゃらず。


どこで何があったのでしょう?


制度が変わったせいかもしれませんが、お給料というのは労使交渉も重要な要素だと思います。


社福法人の時は労働組合があり、春闘もちゃんとやっていました。
毎年昇給があることで永年勤続者がふえ、経験の蓄積にもなっていました。


今の会社でも労使間の風通しがもう少しよければ、いらぬ溝は深まらないのに、と思うこともあります。
でも組合とか作る体力はないですが。


でも私自身はお給料より、お互いを認めあえる人間関係の中でやりがいのある仕事ができるのが第一です。


 

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朝送っていただいた、
yahooニュースの記事ですが、
昨日ネットを見ていたときに
気になり読みました。


私の所属するユニットのご家族の中にも
色々と要望を言われる方がいて、

面会に来られた際に、できていない
ことや、少し気になる点があると、
ここはこうしてほしいと
細かく言われることがあります。


預けている以上、こうしてほしい
自分の家族を一番にみてほしいという
思いがあるのは当たり前なのですが
入居されているのはお一人だけでは
ないので、手が回らないところが
でてきてしまうのが厳しいところです。


夜勤帯もお年寄りの状況によっては
本当に大変な時もありますし、
援助中に、お年寄りに叩かれたり
文句を言われたりすることもあります。
お年寄りにも思いがあるので、
そのような行為があるのも理解しつつ
でもやはり、私も人間として
叩かれたり、心ない言葉を言われると
傷ついてしまうことがあります。


もちろん、私たちも一生懸命やっていますし
人手不足ばかりを言い訳にしてはいけませんが
このままでは、本当にお年寄りとの
時間も作れず、当たり前のサービスを
提供することしかできなくなってしまいます。


でも、それではいけないと思います。
介護離職0を目指すために、施設を
増やすという案も、少し前に
記事としてあがっているものを
読みましたが、介護現場で働く人以外の
人のために考えられたものであって
介護現場の現状には、何も目が
向けられておらず残念に思いました。
介護離職0を目指す前に、
介護職の人手不足解消など
解決すべき問題が山積みだと思います。


記事に関する意見とずれてしまって
いるかもしれませんが、記事を
読んで率直に思ったことを
書かせていただきました。


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返事が遅くなりました。率直に意見を述べたいと思います。


介護施設や介護職員には問題があると思います。(全員ではないですが。)
介護業界は他の業界よりもモラルがないかもしれません。

経営がずさん、建物の劣化が早く、修繕費が厳しい。利用者のレベルダウンや介護報酬や制度の改定に施設側が追いついていない。


利用者にも問題があると思います。家族に対してそれなりの態度をとってきた人は冷たくされます。施設で態度のあまりに悪い人はそれなりの対応をされます。
若い時からの生き方そのものに問題があると思います。仕方のない場合があるとは思いますが。


医療は病気を治す仕組みや方法が分からなくて困っている。医者や看護職はえらそうに威張っていないで、病気は治せません、分かりませんと素直になって、真剣に問題に取り組んだほうがいいと思います。医者は看護職は難しいこと言ってごまかすこと多いですから。


政治や賃金のことはもう愚痴を言っても仕方ないかなと思っています。既存の仕組みは壊していくしかないと思います。介護保険や健康保険の仕組みはどうしようもないように思います。


現場からは本当に人が逃げていくんですよね。上に立つ人も必要ですが。

複合的な問題が重なって事件が起きていると思います。


今、病気を治せるもの、世の中を変えていくものに出会っています。そのうち、詳細を話すことができると思います。その時はよろしくお願いします。


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記事の件ですが、まあいつものありきたりの内容かなと思います。

マスコミはいつもこのスタンスで介護のことを記事にします。


介護に携わる人間にも今一度客観性を持ち仕事をして欲しいと思います。プロなんですから。

仕事に携わる自覚が足りなさすぎます。


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皆さん、お忙しい中、お送り頂いてありがとうございました!!!



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⑤【介護士という職業について・・・】


『私、介護がしたくて始めたわけではない。仕事に行き詰まり、これしかなかったというのもある。子供には、この仕事をさせたくありません。
お母さんのような仕事につかなくてもいいように、しっかり勉強しなさい、と言っている。』


<参加者の意見>


・「私も勧めません。子供には、してほしくない。」



【後藤の個人的意見】


『今回、実はもっとも考えさせられたのがこの話題。

私は顔では笑っていましたが、心では笑えませんでした。確か、前回の会でも、同じような意見が出たような気がしました。

 

これは私の全くの個人的な意見です。


「介護という仕事に、こども達が夢を持てるように」、というのを良く耳にする。


でも、それは決して現実的ではない気がする。

決して、憧れる職業にはなりそうもない。

そのような方向で頑張っている個人や団体もたくさんあると思うが、私はそうはならないと思う。


「憧れる」、というのとは、少し違うと思うんですよ。

 

でも、とても崇高な仕事だと思うんです。


そして、ムチャクチャ高いコミュニケーションスキルが要求される仕事だと私は考えています(私が実際にしたわけではないが・・・)。

また、ドイツなどでは母体そのものが教会だったり、「奉仕の精神」がかなり要求される仕事だと私は思います。

また、介護は接客業だ、サービス業だ、という論調をよく聞きます。


これまた、私は少し「違う」と思っています。


確かにサービス業のカテゴリーかもしれない。でも私は、半分は【奉仕】の要素を必要とする仕事だと思うんです、介護という仕事は。


半分というより、3分の1かも4分の3かも分かりませんが、いずれにしろ一部は「奉仕」の精神が宿っていないとうまく行かない仕事なんだと思うんです。上手くいえませんが。

そのような厳しい介護の仕事を、自分のこどもにさせたくない、というのは確かに親心としては分かる。分かるだけに、一体どうしたら・・・というのがホンネです。


少なくとも、私がこの会等で接している介護士の皆さんは、本当に人間性も優れておられますし、責任感も高く、まさに「福祉の申し子」と言える方ばかりと感じています。

本当に介護が好き、という方が多い。


私は、そのような方が、本当にその人らしく活躍できる施設や法人と結び付けたいと思っています。


仕事に充実感を覚え、人間的にも成長し、それを見た子供たちが、自分の親はスゴイと。「自分もその”道”を志したい。」とひそかに燃える。そんな風になったらいいなあと、思っているんです。


介護の世界って、「100%、ビジネス(=業)」というような発想では、絶対に上手くいかない世界のような気がするんです。


でも今の若者達の中には、そのような感覚を好む人間も結構いると思いますから。


そのよう若者たちが、介護業界を志してくれるかどうかは、介護士の皆さんが、しっかりと仕事の意味を捉え、信頼のおける法人や施設を見定め、その中から自分の考えや価値観に合う職場を選びとっていけるかどうかにかかっている。


だから、私も、今の仕事をしっかりとやっていかなければいけない。少しおおげさに聞こえるかもしれませんが、そのようなことを考えました。』



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これらの話題以外にも、認知症の「自己判断」の話、某問題職員の話(本当は書きたかったテーマですが、特定される危険が高いと判断し書きませんでした)などなど・・。
盛りだくさんでした。


今回も、本当に楽しく、かつ有意義でした。参加して頂いた皆さま、本当にありがとうございました。


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■今回の参加者から寄せられた声です。



・後藤さんに会いたかったので、初めて参加してみました。とても楽しかったので、また参加したいです。気遣いなく話が出来る形でよかったです。


・参加前は、仕事のことで気持ちが沈んでいましたが、実際に参加して、会話の中全般でヒントが得られた気がします。


・友人に誘われたので参加しました。とても楽しかったです。転職について悩んでいましたが、会に参加し、「転職しない方が良い」と言われた一言がヒントにつながりました。


・情報交換の目的で、参加しました。「病院内での介護職について」の話が、印象に残りました。


・職員のレベルについて困っていました。今回は解決までには至りませんでしたが・・・。


・介護に携わっている方の現場の声が聞きたくて参加しました。介護関係でお仕事をされている方が集まる会ということが、参加の決め手になりました。


・心に残った話は、1回目はある参加者の方の職場での悩み(人間関係など)について。

 2回目は川崎の事件についての皆さんとの意見交換。


・現在はホームヘルパーとして働いています。今後も続けるか、もしくは他の介護関係で働くか悩んでいました。会に参加して、「なぜ私はヘルパーを選んだのか?」原点に戻り考えました。

コミュニケーションを大事に、利用者の方に寄り添う介護を行うことが出来ればそれを行うには在宅でと思いヘルパーとして働き出しました。
只今、今の私はどちらかと言うとボランティア精神で動いています。これでは、利用者の方のためにならないこともあり、自分も介護についての勉強(知識)が必要ではないかと考えます。
施設、在宅どちらにしても自分の気持ち次第ではないかと…感じます。


今後も会を続けていただきたいです。


■編集後記


最近、介護施設は社会的なインフラだ、という考えが私の中に固まってきています。


ですから、そこに勤める皆さんは、本当に社会的に重要極まりない方々です。

誰もがお世話になる可能性の高い職業。

高い職業意識と倫理観、そして奉仕の心が必要。体力も必要。夜勤も必要。休憩もろくに取れず、常に気を配っていないといけない。

 

そんな施設を束ねる施設長や管理者クラス。それを支える主任クラス、リーダークラス。


いやいや、順番が逆だ。


介護士が第一線。


それを支え責任を持つのがリーダーで、

リーダーを支えるのが主任。

主任を支えるのが施設長や管理者。

そして、その施設長を支えるのが経営者。


一番下で支えるのは、実はトップなのだと思います。


私が見てきた上手く機能している施設は、例外なく(意識しているか否かに関係なく)そういう風に運営しているように思います。



経営者は、まず施設長が働きやすいような環境を作り出してほしい。


施設長は、主任クラスが気持ち良く働ける職場環境を、


主任はリーダーを働きやすい環境にし、


そしてリーダーは、介護士一人一人が働きやすい環境を整えること。


そうして初めて、介護士一人ひとりが、本当にご利用者さんを支えることができるんじゃないか。


人員の基準は見直されるべき。そして、待遇面やキャリアパス含め、若い方が「ぜひ」と志して入ってくるような環境に、なんとしてもしなくてはいけない。


そのために自分にできることは何か?

そのような施設が一つでも多く存在するように手を貸す、ということのような気がします。


何かを新たに始めなくてはならないかもしれません。


みなさん、負けずに信念持ってやりましょう。私も負けずにやります。


<後藤>


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★お問合せや参加申し込みは下記まで。

goto●aqua-brain.co.jp (●を@に置き換えて送信してください)

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■次回の開催概要



【日時】平成28年3月25日(金) 13:15~16:30(13:00開場)


【場所】<東別院>名古屋市女性会館~イーブルなごや~(第1集会室)


<地下鉄>地下鉄 名城線「東別院」下車1番出口から東へ徒歩3分
<駐車場>49台(30分以上1回300円)


【参加費】500円


【定員】15名


【主催】TSC事務局(こころLink内) 後藤 剛



★こころLink公式サイト

http://www.kokorolink2.jp/


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