井戸端カイゴ2014、第17回目の終了報告!【2014年11月開催】 | 井戸端カイゴ ~介護職のための情報交換と交流会~

井戸端カイゴ ~介護職のための情報交換と交流会~

名古屋やその近郊で介護職としてがんばっている方たちが集まり、少人数で、「介護についてホンネで、真面目に、でも肩の力を抜いて語り合う」会です。

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去る、11月28日(金)の午後、

井戸端カイゴ ~介護職のための情報交換と交流会~

の、第17回目を開催しました!

場所は東別院、「イーブルなごや(名古屋市女性会館)」です。



今回の参加者は前回と同様に4名(後藤含め5名)。参加者は少なかったですが、今回も、本当にいい会になりました。充実していてとっても有意義でした。その内容は、下記です。


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さて、まずはいつもの通り参加者の紹介からです。

※男性は○○「氏」、女性は○○「さん」と表記しています。



・A氏:ケアハウス勤務。もう1年です。施設のイベント用にフォトムービーを作成したそうです。今回は京都の伝統的なお菓子を差し入れてくれました。Iさんも京都に住んでいたことがあり、しばし地域の共通の話題で盛り上がっていました。


・N氏:久しぶりの参加です。ほぼ1年ぶりくらい?今年4月に老健から社会福祉法人に異動し小規模特養のオープン準備に大忙しだそうです。建物の設計から関与して、何から何まで初めての経験で、とても充実している様子。あとは娘さんが10か月でとっても可愛いそうです。ホッケーも相変わらず続けているとか。20代後半ですが、本当にはつらつとしていて、さすがです。


Kさん:住宅型有料老人ホーム勤務です。コンセプトはターミナル。医療ケアが必要な方に優先してご入居頂く方針。しかし前から入居されているかたで比較的お元気な方からは、「隣りの方と一緒に飲めると思ってここに決めたのに・・・」などと言われる。そのあたりジレンマを感じている。


・Iさん:老健勤務です。もう1年半近くなりますね。最近、この井戸端カイゴのために希望休を申請してくれているらしく、感謝感激です。残業代が全くつかないことや、リーダーの頼りなさ、ケア方針にも不満がある。「他へ移った方がいいかも・・・」と考え始めているようです・・・。



■今回出た主な話題は、こんな感じでした↓




①私より少し前に入職した10代の女性職員がいる。職場でのミスを私のせいにしたりする。客観的に見てもそれほど仕事ができるわけではない。我慢ならず、あるときフロアリーダーに訴えたが、その際リーダーが私に面と向かって、『私は50代(のあなた)より10代の職員を選びます』と公言された。みなさんどう思われますか?




<参加者の意見>

・特に介護の世界は、人生経験がないとできないことも絶対ある。たとえば、ご利用者が深夜2時頃トイレにいき、また5時にベッドから立ち上がろうとして転倒したとする。なぜ立ち上がろうとしたか。若い人は分からない。トイレは3時間前に済ませているのにと。でも私は50代だからわかる。おしっこが近くなっているんです、多分。私もそうだから(笑)。実際に、そういう経験のない10代や20代にはなかなか気づけない部分は、たくさんあると思う。だから自信をなくす必要はまったくないと思います。


・私は20代ですが、職員からの評価など気にしなくて良いと思っている。利用者さんが、「この人のケアがいい。誰よりも親身に話を聞いてくれるし、イザというとき助けてくれる。そんなあんたに世話してほしい」と言ったら、それでよいと思う。私は、Iさんのような方と一緒に仕事したい。年齢なんかまったく関係ない。Iさんのような、分かっている人と働きたい。そしていい介護をしたい。


・私の施設にもいます。仕事が手早くて段取りも良いんだけど他の職員にとても批判的な40代と、50代後半から介護を始めたので出来ないことも多いのだけど本当においしいお茶を淹れたり、利用者さんのためをちゃんと考えて気配りできる60代。私も、年齢じゃなくて、「利用者のことを親身に考えてケアしてくれる人かどうか」で選びます。だから自信を持っていいと思います。


・利用者さんは、絶対見ています。どの職員が本当に親身になってくれるのかを。だから自信を持って。


・「”オムツ替えてくれる人”が来た」じゃなくて、「あのIさんが来てくれた」ということを楽しみにしてくれている利用者さんは沢山いる。




【後藤の個人的な意見】


『Iさんは、だれに話すよりも会の参加者に救われたのではないかと思います。単なるグチで終わらせることもできたIさんのつぶやきに対し、参加者は、ご自身の生の体験や現在直面している現状から、軽い言葉だけの励ましではない、本物の「励まし」を、Iさんに対してしてくれました。

みなさん、心から感じたことを話してくれているだけだと思います。でも、心からの言葉だからとても力強く、心に響きました。』



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②宿直について教えてください。どんな感じでやっていますか?



<参加者の意見>


・社会福祉法人ですが、デイ、特養、ケアハウスの事務系職員で回している。18時から翌9時まで。業務としては、見回り、施錠が21時頃。朝は7時過ぎに開錠。その他食事の検食や緊急時の救急隊員の誘導など。宿直室では、なかなか眠れませんが・・・。


・住宅型有料なので宿直ではないが、24時間管理人を置く必要がある。夜勤者を兼務させたり、人手が足りないので結構苦労しています。



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③電子カルテ、使っている施設あります?



<参加者の意見>


・転記が不要になるなど圧倒的に楽になると思うが、数百万円単位。まだ手が出ない・・・。


・PCで、どの施設からでも記録を閲覧できるシステムはあります。やはり便利ですね。



【後藤の個人的な意見】


『介護関連は結構助成金が出たりするので、少し調べてみましたが、労働局や経産省管轄のものでは、電子カルテ導入で申請可能な助成金はありませんでした。介護機器の購入なら可能性ありますが・・・。もう少し調べてみます。』


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④ケアハウスでは、部屋に包丁はおいてありますか?わたしの施設は有料老人ホームですが、ご利用者が持ち込んでいるんですよね。



<参加者の意見>


・置いてあります。


・「決まり」とかあるんですか?(ないです。)ろうそくとか線香は?(持ち込み可です。)


・ピーラーならいいんじゃないですか?(なるほど。)でも結局皮を剥くだけになっちゃいますね(笑)。



【後藤の個人的な意見】


・う~ん、住宅型の有料ですとあまり制限はできないんでしょうが、でもやはり刃物と火気は危ない、と感じてしまいます。



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⑤後藤です。職場をより働きやすいものにするための取組み、どんなものがありますか?たとえば某社では、社員全員、年1回必ず1週間連続のリフレッシュ休暇を取らせるようにしたところ離職率がかなり下がったというケースがありました。



<参加者の意見>


・うちの施設は3か月に1回リフレッシュ休暇。年4回、休みが一日増える仕組みです。


・前のところは1か月に3,000円積み立て、忘年会とか豪勢に。職員旅行も海外行ったりとか。やはり慰安旅行は嬉しいです。とても楽しかったです。日帰り組は、松茸食べたり。


・職場の中で人間関係持ちたくない人もいるし、難しいですね。


・業界的に一斉に休めないから結構苦労しますよね。


【後藤の個人的な意見】


・介護の職場はきついと思うので、少しでも働きやすい職場を増やしたいと思っていますので、いろんな施設や法人での取り組みを、今後も教えて頂きたいと思います。可能な限り教えてください。このブログを読んでいるあなたも、よろしくお願いしますね。



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⑥後藤です。私は転職支援で、転職希望者と介護施設の両方と関わらせていただいているのですが、最近特に感じるのが、民間会社(株式や有限等)の労務管理が「ずさん」な法人や施設が目立つということです。雇用契約の内容の説明や待遇面、職員への対応などで、社会福祉法人や医療法人は比較的しっかりしている法人が多いが、民間会社は、そのあたりの会社の対応が「不誠実だなあ」と感じる法人が多い。



<参加者の意見>


・社会福祉法人や医療法人では、規定も各職員1人1冊渡されます。


・うちも社福で複合型施設ですが、各施設にそれぞれ就業規則が閲覧可能な状態になっている。


・私は医療法人ですが、就業規則見たくても鍵がかかっていて見られない。


・私は民間会社ですが、やはり不誠実だと感じることがある。やはり対応が不誠実だと、職員は腐っていっちゃう。モティベーションが急激に低下する。そして辞めてしまう。


【後藤の個人的な意見】


・『特に施設を数施設展開している民間法人にその傾向が強いように感じます。多分、規模が大きくなり、経営者の目が充分届かなくなり、かといって管理者の教育も追いついておらず、結果としてコミュニケーションが滞り、社内の信頼関係がガタガタになってしまっているのでしょう。私は、こういった施設や法人に対し、何かできることはないかと考えて様々な情報提供をしたりしていますが、根本的にはなかなか変わりません。でも、今後も少しづつでも働きかけていきたいと思っています。』



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■今回の参加者から寄せられた声です。


・久しぶりにお会いした方が新規事業に携わっていて、何かと勉強している様子が印象的でした。いろいろ大変そうですが、前向きに取り組んでいらしゃってすごいと思いました。


・介護保険、老人法について種々わからない。一度に勉強してもわからないので、徐々に皆の実体験を通じて知っていけたらと思います。


・利用者様との他愛ないやりとりにやりがいを感じるという話がありましたが、その通りで、時々そういう話を聞くと、聞いただけで元気がでます。また、そういう話も聞きたいです。


・各施設の運営方法など生の声が聞けるので参加しました。悩みの種類・内容は、様々な事があると感じました。


・職員間のコミュニケーションの取り方はヒントになりました。


・久しぶりに参加出来、楽しかったです。・・・参加したかったので。他の施設情報が聞けてよかったです。


・(新たな施設を)ちゃんとスタートできるのか?情報不足。


・宿直等、とても参考になりました。


・また参加できる日を楽しみにしています。


・他の施設で働いていらっしゃる方々の状況を知りたい、自分の現在の悩みを改善したいと思い、参加しました。そして、他の施設の状況がわかり良かったと思います。


・勤務時間、職場体制など、また入所者の接し方で悩んでいましたが、心の(気持ちの持ち方)有り方に変える、視点をかえるヒントをいただけました。


・継続してこれからも続けていただきたいと思います。心の拠りどころになります。



■編集後記

『正直、「このままでいいのかな」とか、不安な気持ちを抱えつつも井戸端カイゴを続けてきましたが、今回ほど、「続けてきて良かった~!と、思えたときはなかったです。
特に「利用者のことを考えたケアができるかどうかであって、年齢なんかまったく関係ない」という参加者の言葉。心からの励まし。こういう素敵なやり取りができる場を、実は私は望んでいたのかもしれません。正直言うと私、このとき少し泣きそうになっていました・・・。参加して頂いた皆さん、本当にありがとうございました。共感して頂けた方、話したいことがある人・・・ぜひ次回の参加をお待ちしていますよ!』



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★お問合せや参加申し込みは下記まで。

goto●aqua-brain.co.jp (●を@に置き換えて送信してください)

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■次回の開催概要


【日時】平成26年12月19日(金) 13:15~16:30(13:00開場)


【場所】<東別院>名古屋市女性会館~イーブルなごや~(第1集会室)

※前回と会場は同じですが、お部屋が異なります。ご注意ください。


<地下鉄>地下鉄 名城線「東別院」下車1番出口から東へ徒歩3分
<駐車場>49台(30分以上1回300円)


【参加費】500円


【定員】15名

【主催】TSC事務局(こころLink内) 後藤 剛



★こころLink公式サイト

http://www.kokorolink2.jp/



 



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