華道家元池坊 川崎支部展~みなとみらいギャラリー | 理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

花をどういけたらよいか? 自由花のいけ方、そのポイントをお伝えしています。

・華道家元池坊 川崎支部展~みなとみらいギャラリー

 

斎藤です。

 

川崎市茶華道協会の方より

ご案内いただき

 

ことし初めて

いけばな展に行ってきました。

 

華道家元池坊

川崎支部創立83周年記念花展

会期:2月3,4日(終了しています)

会場:みなとみらいギャラリーA

 

上田 耕陽(以下、敬称略)

墨でえがいた水墨画のように

松枝の先端まで気迫がこもります。

 

「どうやったら こんな形の枝に

 できるのですか?」

 

と会場にいらっしゃった

茶華道協会の方にお聞きしたら、

 

枝のパーツをつなぎあわせて

いるんだそうです。

 

枝のかたちの理想を

追いもとめていく姿勢。

 

今回のいけばな展では

 

その枝のかたち、

とくに枝先に注目してみました。

 

 

堀川 千鳳

左ななめ上へと伸びあがる線と

水平に広がる足もとの線。

 

静寂をたたえた水面をやぶり

干支である龍が天に上昇するよう。

 

その一瞬の「動」を

きりとった作品です。

 

 

豊泉 規華

構成は前の作品と似ていますが、

いくつか

バリエーションがあるんですね。

 

左斜め上に伸びあがった線は

左右に分かれ周囲へと広がります。

 

その広大さをうけとめるように

水面は鉄のように頑強です。

 

枝のかたちを、

特に枝先をていねいに整えると

 

こんなにもイキイキと

枝に気迫がこもるんですねぇ。

 

 

成田 恵翠

正倉院展の宝物のような

模様です。

 

いけばなとしてみたときには

異質な作品なのに

 

いけばな成立した時代より

ずっと昔に存在したような、

 

時代の重みと気品が感じられます。

 

 

矢代 正人

池坊の自由花では

 

四角、円といった

シャープで単純な図形の

花器を使うことが多いようです。

 

そのアイデアのもとは

立花から

来るのかもしれないなぁ。。。

 

ふとそんなことを思いました。

 

 

 

草月流のミニアチュールより

すこし大きなサイズです。

 

草月の場合は

花や葉や枝の一部分を

いけますが、

 

こちらでは

花や葉や枝は完全な形で

いけています。

 

1つ1つの作品が

 

道ばたの花を

摘んでいけたような

 

ほほえましい姿をしています。

 

 

 

こんなちいさな

アンスリウムもあるんですねぇ。

 

 

 

池坊のいけばな展に

ひさしぶりに行きました。

 

作品を拝見しながら

お話をうかがって、

 

その流派の良さはもちろん、

 

ふだんは気づかなかった

自分の流派の良さも

おしえていただきました。

 

 

生徒さんにも伝えようっと。

 

いけばなの先生をしています。
くわしくは下記からどうぞ。

いつも温かく見守ってくださって
ありがとうございます。