いけばな協会展 3次展 | 理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

花をどういけたらよいか? 自由花のいけ方、そのポイントをお伝えしています。

・いけばな協会展 3次展

 

斎藤です。

 

いけばな協会展 3次展にも

行ってきました~!

 

さっそく見てきた作品から。

 

 

小原流 堀江 美瑛 河村 美陽

うららかな春のお庭を

イメージさせる作品です。

 

ひときわ目を引くのは

見え隠れする巨大なぜんまい!

あ、ぜんまいのなかにも

ぜんまいがあるんですね~

 

トン・トン・トン・トンと

点在するリズムがここちよいです。

 

 

清風瓶華 早川 尚洞

3期でいけ替えです。

 

季節は冬から春へとめぐり、

 

いけばな協会展のころには

ぐっと春らしくなりましたね。

 

そしてこの作品の若葉には

初夏へむかう兆しが感じられます。

 

 

古流理恩会 宇田川 理翁

こちらも3期でいけかえです。

 

すっきりとした構成のなかで

濃いピンク色が映えます。

 

まだ暑くはない今の時季には

すずやかに感じられます。

 

 

小原流 荘加 ひろみ 松木 洋子

景色を写し取ったような作品です。

 

左側の水盤をアップ。

 

さらにアップ

 

右側の水盤をアップ

日蔭蔓(?)を水面に浮かせ

 

ぬくんだ水と花材の境目を

おだやかにつないでいます。

 

 

一葉式いけ花 粕谷 尚弘 粕谷 春水

かろやかに跳ね上がる竹あり、

岩のように横たわる竹あり、

 

竹が自由に戯れています。

 

そのなかで

目に飛び込んでくるのは

流水のような

のびやかなカラーの茎です。

 

 

古流かたばみ会 大塚 理航

枝元から枝先まで

一点の曇りなく

神経がゆきとどいています。

 

足もとは、、、

たったこれだけで

重い枝を受け止めているんです。

 

 

古流松應会 千羽 理芳

 

くたっとした姿の花器から

飛び出す魂のようなカラー。

イキイキとしたカラーの曲線は

しっかりとためられています。

 

 

一葉式いけ花 下島 桃葉

作品の上に

竹が浮かんでいます。

 

よ~く見ても

竹を固定するワイヤーが無い。

 

どうやっているのだろう?

 

よ~くさがすと

竹に穴をあけ

枝を挿して留めているんですね。

 

 

龍生派 西脇 玉龍

この作品では木の枝のように

カラーをつかっています。

 

今の時季、

よく見かけるカラーですが

 

カラーには

いろいろな魅せ方がありますね。

 

 

草月流 石川 己青

作品がステージの上に

タン!と立っています。

 

竹をV字型につかう作品は

何度か見たことがありますが

 

花器の足としてつかう発想は

わたしには

思い浮かばなかった!

 

 

真月池坊 友永 仁泉

赤、緑のあざやかな色を

中心の深い緑で受け止めています。

 

 

草月流 越智 翠宵

空調の風が

直撃してしまってましたが、、、

 

こでまりはびくともせずに

ピンと枝をのばします。

作品の中心部分をよくみると

細やかに編まれています。

 

 

草月流 山本 永華


作者(=先輩)には

会場でお会いしました。

 

いつもの作者とはちがう、

生の花をつかった

華やかな作品です。

 

花器は華道部の顧問だった

坂本先生からいただいたもの。

そういえば

坂本先生の印象って

こんな感じでした。

 

芸術家でもあられた坂本先生。

 

お稽古では、

感情をよくテーマにしました。

 

生徒さんのいけた作品を

前にして、

 

深層心理を分析をされたり

短編小説に語ってくれました。

 

うれしいやら、

はずかしいやら。

 

なつかしい思い出です。

 

 

いけばな雪舟流 増野 雪舟

1つ目の妖怪のような

異質なかがやきを放つ作品です。

 

近づいて見ると

着色した葉と銅板かな?

 

日常目にする素材をつかい

大胆な作品に挑んでいます。

 

 

小原流 山川 直珠

作品を上から見ると、

枝と葉が時計回りにならぶ。

 

丁寧作りこまれていますが

堅くるしさはなく

 

きりっとしつつも

軽やかな感じがします。

 

 

佛心古流 橋本 理力

 

花材を留めているのは

馬のくつわかな?

シンプルなおもとの姿と

複雑な線のくつわで

お互いをひきたたせます。

 

 

人出は

平常にもどりつつ世の中で、

 

昼間はたくさんの方が

いらっしゃったようです。

 

一方で、以前にくらべて

出品数が減っているのが

気になりました。

 

来年は作品も増えるといいなぁ。