いけばな協会展 2次展 | 理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

花をどういけたらよいか? 自由花のいけ方、そのポイントをお伝えしています。

・いけばな協会展 2次展

 

斎藤です。

 

いけばな協会展 2次展に

行ってきました。

 

入口の迎え花は、

草月流 勅使河原 茜家元

満開の花たち。

 

この日も暖かかったです。

すっかり春ですね~

 

なかでも目を引くのが

くっきりと映る鏡のような水盤。

見る位置によって

花の見え方もかわっていく。

花の魅力をあますところなく

伝えてくれます。

 

 

小原流 小原 宏貴家元

一枚の絵画のような

素材の1つ1つが

くっきりとした存在感を表します。

 

幹のように見えるのは

精密な細工です。

いける準備に

どれだけ時間をかけたのだろう、、、

 

 

古流松藤会 池田 理英家元

桜の咲き誇るようすを

たくさんの桜の実風景ではなく

 

垂れ桑(?)のリズム感を通して

見る人の心のなかに表現します。

 

草月流 久保島 一超

巨木のもつ生命力が

春の黄色い花となって噴き出す。

 

春の花には、

はちきれんばかりの若い力に

あふれています。

 

 

桂古流 新藤 華盛家元

赤、緑、黄、紫の

それぞれの色を引き出しつつ

清らかにすっきりならびます。

 

 

清風瓶華 早川 尚洞家元

紅白の華やかなひろがりを

右下の作品でひきしめています。

すべて根がついている花材です。

 

紅白といい、根付くといい

吉祥をあらわす作品なんですね。

 

 

古流理恩会 宇田川 理翁家元

きりっとした

一点の曇りなく立つ作品です。

 

さきほどの桂古流の作品といい

よくこの込みだけで

留められるなぁ、、、

 

 

小原流 工藤 亜美

この細長い壺に

これだけ大きな花材を

しっかり留めています。

 

ただ留めるというだけでなく、

 

見る人に不安感を

まったく与えないです。

 

 

龍生派 吉村 華洲家元

U字型の花器(?)が

土壌の根っこのように

 

かろやかな花たちを

どっしりと支えます。

 

 

広山流 岡田 広山家元

(わたしのなかでは)

手前に枝を大きく広げる

作品が多い広山流ですが、

 

この作品はめずらしく

横へ上へと空間をひろげます。

 

足もとを見ると

大きく広げる枝は

古木と石で

しっかりと支えています。

 

 

真生流 山根 由美家元

白いのはユリかな?

よく見かけるユリとちょっとちがう。

 

ヒラヒラと開くようすが

連翹や雪柳とひびきあい、

 

ゆったりとした

動きのある空間をつくります。

 

 

草月流 久保田 芳生

手前のかすみそうと

奥へと広がるこぶし。

 

先輩の笑顔のように?

やさしい笑顔が思いうかびます~

 

こぶしの花びらがちょっとちがう。

ひらひらとした花びらが

おだやかな春を醸し出します。

 

 

龍生派 小武山 龍泉

色数をおさえているにもかかわらず

華やかな作品です。

 

わたしもモノトーンの

練上げの花器をもっていますが、

地味になりやすいんですよね。。。

 

足もとを見ると

花のかたちと花器の模様も

響きあっています。

 

 

小原流 岩田 佳川

巨大化した花のそびえる、

熱帯の森にまよいこんだような

雰囲気がたのしい。

 

こんな花材って

世の中に存在するんですねぇ~

 

 

草月流 德安 興

胡蝶蘭と、着色した古木。

赤むらさきに満ちた

オトナの春をあらわします。

 

先週、別のいけばな展に

大作をだしたばかりのはず!

 

今回も

花の力の満ちた作品です。

 

 

真生流 山根 奈津子

柔らかい色が

奥へひろがっていく空間が

心地よいです。

 

奥には透明な花器を

ならべていて

 

水のひんやりとした雰囲気が

アクセントになっています。

 

 

草月流 服部 馨苑

木瓜のあざやかなピンクと

花器のあざやかな朱色。

木瓜の品格に

ぴったりな緑色のグロリオサ。

 

緑色がアクセントになって

いっそう赤が光り輝きます。

 

 

知香流 吉田 香幸

いけばなに物を添える作品は

ときどき見かけますが、

 

人形さんを主人公に撮ってみると

詩情あふれ、

いまにも動き出しそうです。

 

ものにも心を込めて

いけているんですね。

 

 

小原流 橋口 裕一

ひげ(?)が蘭の想念のような

うごめきを感じさせます。

小原流の文人調は(でよかったかな?)

 

花展のなかでも

独特な雰囲気を醸し出します。

 

 

真生流 小堀 翠桜

華名にふさわしい

春爛漫、桜のにぎわいです。

 

一足はやく花見の雰囲気を

あじわいましたよ~

 

 

一葉式いけ花 五十嵐 啓秀

冒険的な作品です。

 

右下の花器に

竹をはさむのはもちろん、

 

傘をすぼめるような姿も

ユニークです。

 

 

草月流 山田 朱珀

くっきりとした色使いのなかで

 

ピンク色の水引き(?)により

作品が1つにとけあっています。

 

 

龍生派 澁谷 和揚

紫色のスイトピーが上品です。

 

ジェリーボールの光沢も

この作品にぴったりです。

 

 

清風瓶華 大上 尚紡

花器の金箔の模様が

花材の形と色にぴったりです。

 

花台は小さいですが

 

ユニークな花器といい

考え抜かれた花材の配置といい

見ごたえのある作品です。

 

 

2次展は以上です。

 

花粉症なので疲れぎみ、、、

 

1次展は、時間をやりくりする

気力が湧かなかったけれど(笑)

 

2次展は先輩の作品があるので

がんばっていきました。

 

やっぱり花展っていいですね!

 

3次展も先輩の作品があるので

がんばっていきますよ~

 

お花の先生をはじめます。
2023年4月体験会開始、5月開講です!
どうぞ温かく見守ってくださいね。