かなたんのひとりごと -156ページ目

出産祝い つづき

最後に義母は、



『あ、そうだ!もしかしたら五千円たりないかも。
ちょっと両替したくて、ちょうどなかったから借りたから。
数えてみてもし足りなかったら言ってね~♪』



と、ただの白い封筒に入った残りお金を手渡しながらそう言って、店の中へ消えて行った。




一瞬、何が起きたの解らず呆然となったが、あまりの出来事に怒りというよりは、ものすごく悲しくなった。



とにかく、一刻も早くアパートに戻りたくて…
涙が出そうになるのを必死で堪えて
いた。



すぐ横で一部始終を見ていた友人も、あまりの強烈な出来事と、見たこともない私の表情をみて、素早く買い物を済ませてくれた。




途中、レジで並んでいるとどこからか義母が寄ってきて



『クレープ買ってあげようか?♪』



とご機嫌で言ってきたが、

『おっぱいに悪いからいりません!』

と、目も合わさずに訳のわからない断り方をしたのを覚えている。


私はきっとすごくひきつった顔をしていたと思う。



またまた
つづく…



出産祝い つづき

それは突然だった…



その日は、ようやくアパートに戻れて初めて、息子と同じ年の子を持つ友人が会いに来てくれてた。

朝から義母が電話をくれてはいたが、タイミングが合わず出れなくて、そうこうしてたら友人が来てしまったので、後からかけ直そうとは思っていた。



その友人と今からお茶する為にと、近所のスーパーへ買い物にへ。

入り口で子ども達をカートに乗せようとしていると、義母とバッタリ遭遇した。



初めに私は
『さっきはお電話を戴いてたようで、出れなくてすいません』
と義母に話した。


すると義母が突然…


『忙しいみたいだったから、今ね~内祝い送りにいっといたから♪』



と言った。
私は驚いて、思わず
『何でですか?』
と聞いたけど、それにはお構い無しに



『はい、これ☆』




と、誰がいくらくれていて、誰に発送したかを書いた、
広告の切れ端のようなメモを私に手渡して



『この人には私が持って行っとくから…』



などと説明を始めた。



横では、友人の子どもが愚図りだしているのにも構わず…






つづく…




出産祝い つづき

息子を緊急帝王切開で出産し、実家からアパートでの生活に戻れる程 心身共に回復してきた頃には2ヶ月が経っていた。


その間、息子の検診やお宮参り、義母の還暦祝いなどが続き、内祝いの手配が後回しになっていた。


一般的に、内祝いは1ヶ月を目安に手渡しや発送するというのは知っていた。


しかし、慣れない育児のなか様々な行事の段取りや手配など、ほぼ私一人でしていたし、息子の顔を見にきてくれる方の対応も毎日の様にあり、
私は正直、それらで手一杯だった。


それに加え、旦那も仕事を理由に段々と顔を見せない日が増えていて、まともに連絡さえなかなかとりにくくなっていた。



たまりかねた私は、半ば強引にアパートへ戻ることにした。



それでも、私だけの判断で内祝いを返してしまえば良かったじゃないかと言われればそれまでだけど…



二人の子どもの事だから、いつでも人任せで受身な旦那に父親としての自覚を少しでも持って貰いたいのもあり、二人できちんと話し合って贈り物を決めたかった。



つづく…