No.912「7つの習慣」を、アスペルガーの方に教えづらい理由 | 「生きづらいアナタ」も、「天才・苫米地博士の知識」でQOLが上がる!

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自閉スペクトラム症(ASD)と統合失調症の診断あり。「西洋医学のみに頼らない」スタンス。精神障害2級。障害者枠就労を10年経験。早稲田大学政治経済学部卒業。天才認知科学者・苫米地英人博士の知識を学び、実践していきます。

いつもありがとうございます。

 

当ブログは、

「まったく将来の見えない中高年のアスペルガー/ASD系発達障害者」

「同じくグレーゾーンの方」、「ひきこもり状態の方」

が主な対象です。

 

現在、週1回ペースで更新しています。

(原則、日曜日の更新を目指しています)

 

※「今まさに緊急事態にある方」は、このブログよりも
D・カーネギー著「道は開ける」を読むと、安心できます。

近年、読みやすい文庫版も出版されています。

 

<本文>

アスペルガー/ASDの方に「7つの習慣」は100%近く有用です。

しかし、安直に教えるのは危険が伴います。これも100%近くです。

 

それは、「現在の、本人のレベルを自覚してしまう」からです。

 

といいますのは、「現在の自分のレベルを知る」ことが、
アスペルガー/ASDの方の「第1の習慣」習得に不可欠
なのです。

 

アスペルガー/ASDの方が、

「現在の自分のレベルを知る」ことは、
かなりの心理的ダメージを受ける行為です。

 

「現在の自分のレベルを知る」とは、
「アスペルガー/ASDでない多数派の方々の常識から見たレベル」を知る、
ということ
です。

※アスペルガー/ASDの方が世の中の多数派だったら、「ご本人のレベルは高い」といえるでしょう。

 

また、本記事に該当しないアスペルガー/ASDの方もいらっしゃいますが、
ここでは一般論で話を進めます。

 

私も、数年前から現在の自分のレベルを思い知り、
かなりの精神的ダメージを受けました。

 

しかし、「精神的ダメージがあってから、現在の「私的成功」の達成から飛躍的な成長」

につながっています。

 

現在では、「長所を伸ばす。短所には目もくれない」という趣旨のドラッカーの言葉通り、
長所を伸ばすことに1日を使えるレベルです。

しかし、短所を熟知しておくことは必要だと思うのです。

 

「成長したい」という気持ちは、そこから生まれると思います。

他人から「こだわりを捨てようよ」などと言われて
本人が人生を変化させることはないでしょう。

 

アスペルガー/ASDの方々は、多くの場合、
「現在の自分のレベル」を痛感してから
ようやく「第1の習慣」に入り、苦労して突破して行ける
のでしょう。

目標を設定すること(第2の習慣)や最優先事項を優先すること(第3の習慣)は、
その後でようやく意味を成してくる
のです。

(ましてや、第4~第6の習慣(公的成功)は、
現段階では実践はおろか理解もできないはずです)

 

一般論でいうと、アスペルガー/ASDの多くの方は、
「第1の習慣」の突破が大変難しいです。

 

といいますのは、

医療従事者や、支援者、職場の方は、
アスペルガー/ASDの方に現在の人間としてのレベルを
伝えることはほとんどない
からです。

(長所は、教えてくれる場合もあります)

繰り返しますが、「レベル」とは、「アスペルガー/ASDでない人」の価値観で観たものです。

 

ですので、「第1の習慣」の意味は、
自ら「現在のレベルを痛感する」ことでしか

理解できません。

 

そのための、「7つの習慣」の学習です。

「自分のレベルを痛感してショックを受ける」でしょうが、
その先には「いい意味での自由」が待っています。

 

なお、

アスペルガー/ASDの方に最適な「7つの習慣」本は、
小学生高学年以上向けの「ぼくに7つの習慣を教えてよ!」でしょう。

 

なぜ、この本なのでしょう。

 

アスペルガー/ASDの方の多くは、
「他人の感情がわからない」といいます。

しかし、当事者は「他人の感情が他人事」なのであって、

「感情自体は、自身も日々の生活で味わっているもので共通」なのです。

 

ですので、小学生高学年でも理解できる「ぼくに7つの習慣を教えてよ!」は、
他人も、自分と同じ感情を味わっているのだ」と気づきを得られる
よい参考書だといえるのです。

 

<今回の参考文献>

 

<注釈>

※文中に出てくる「発達障害」とは、グレーゾーンも含みます。

※文中に出てくる「7つの習慣」の専門用語は、「13歳から分かる!7つの習慣」で学ぶとよいです。
※「コーチング(苫米地英人博士の)」の専門用語は、「立ち読みしなさい!」で学ぶとよいです。

 

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