題にもありますが、トゥレット症候群患者の親がすべき(出来る)事はなにか?について書こうかとおもいます。

このブログを書き始めてからいろんな方と出会い、沢山の方にコメントや励ましのメッセージを頂きたい大変嬉しく思います。

また、同じ病で苦しまれている方、患者さんのご家族などからの質問、相談のメッセージも大変頂きます。

それだけこの病で生活が困難だということ、社会的認知度が低く苦しまれている方が多いことがとても伝わってきます。

患者さんのお父さん、お母さんからの質問が多いのでちょっとまとめてみました。
今回はチックを患っている児童のご家族に向けてブログを書きたいと思います。

一応、基本的に幼児~未成年の患者さんの親御さんが読んでいただいているという設定で書かせていただきます。

まず、幼児(三歳~五、六歳)

この頃のお子さんは、症状があっても本人があまり気づいていない、気にしていない場合が大半だと思います。
基本的には温かく見守ってあげるのがベストだと思います。症状を見ている側の親は気になるでしょうが、ここは悪化を防ぐ為にも、ねほりはほり聞くのは我慢してくださいね。
しかし、各症状が気になり出した初期に「確認」の意味も込めて一度だけ「どうしたの?」と聞いてみてお子さんの返答や反応を見ておく必要はあるとおもいます。
その時のお子さんの反応や対応はしっかり覚えておくと後々役に立つかもしれないので覚えとくなりメモをとるなりするのがよいとおもいます。



小学生(五、六歳~十二歳位)

この時期がお子さんの症状が増減に左右する重要な時期だと思います。

小学生になった期待と不安であったり、

『初めて第三者に症状を指摘される』

ことを体験する時期でもあると思います。
このくらいになると子供なりにしっかりとした自我が有りますので、お友達からの指摘がかなりショックだったりします。
そして恥ずかしいので子供は子供なりに頭を使い、お友達に自分なりに考えた精一杯の言い訳をしたりします。
その言い訳行為により精神的に疲労し、症状の悪化に繋がることになります。

とにかくこの時期のお子さんの心境は、


『からかわれたくない、いじめられたくない』


という気持ちが一番強いと思います。

では、患者さんの親はどうしてあげればいいのか?


『何でも話せる家庭環境、何でも話せる親子の信頼関係を確立させること』

だと思います。


これは僕的に一番大事なことだと思っています。

この時期に上記のことを確立させられることによって、思春期、大きな反抗期の中学、高校時代の期間でもいろいろ話せる関係を維持出来ることが多いからです。

小学生時代にそういった関係の基礎も結べていないのに、思春期、反抗期真っ只中のお子様と、はたして深い話が出来る信頼関係を容易く結ぶことができるでしょうか?
僕個人の意見としてはそれは難しいと思います。


あと、お子様の症状の状態によっては学校側の協力が必要になってきます。

担任に話をしにいく事をオススメします。もちろんお子様には話しにいくことは内緒でいきましょうね。(言うとかなりの確率で嫌がられるとおもうので)

その際にトゥレットの資料等を持参して説明したほうが良いかと思われます。
案外チック等に関して全く無知の教員って以外に多いんです。なので中途半端な説明をしてしまうと間違った解釈をされてしまったりするので、ここは親御さんがしっかりと正しい知識を担任に教えてあげてください。


中学、高校時代


思春期、反抗期真っ最中のお子様とすでに何でも話せる関係ができていればお子様が話を聞いてほしいのであればとことん付き合ってあげ、症状が酷いようでしたら薬の服用などすこし深いところまでお話合いをしてみてもいいかもしれませんね。

しかし、時期が時期だけにあまり親と会話をしたがらないという可能性があると思いますので、病状の事に関しては、この時期は変に首を突っ込まないほうがストレスも溜まりにくいと思うので、なにか子供から病について、症状について要望があればいつでも対応できるように構えておくのも良いかもしれません。

中学、高校時代は自分自身でなにか打ち込めるものを探し出してきたりする能力が十分にありますので、それが健全なものなのであれば全面的にバックアップしてあげ、打ち込ませてあげることによって症状の軽減に繋がるといった流れも大いに期待できるとおもいます!


ざっと書きましたが、これがすべて正しい方法という訳ではありません。僕自身が思うやり方、自分が当時親にしてほしかったことなどを参考にして書かせていただいていますのでご了承くださいm(__)m


最後に、、、

僕が病のことを自分から親に話せるようになったのは二十歳半ばくらいからです。それまで、親から触れてこようともせず、僕がその時自分から話を切り出していなかったらきっと今も親と病気の事をしゃべれることはなかったでしょう。
僕は親とそういった信頼関係は結ぶことができなかったです。もし、そういった信頼関係を結べていれば現状は変わっていたかもしれません。
今の症状の悪化を親のせいにするつもりはありませんが、

「僕は、一人で悩み続けた期間があまりにも長すぎた。」

そのことは今の症状の悪化と大いに関係していることは断言できる。

これを読んでいる、患者さんのお父様、お母様、

大切なお子様を僕の二の舞にはさせないようにしてあげてくださいねm(__)m

今後の接し方できっとこの先の状態に大きな変化があるとおもいますよ!!
こんにちわ。

最近天気も良く気持ちの良い気候が続いていますが来週辺りからどうやら梅雨入りのようで。

じとじとして、梅雨大嫌いです。

本題ですが、題名にもありますようにチック症状を我慢することは当事者にとって過度の精神的苦痛疲労感、苛立ちといった大きな「代償」をともらうことになります。


では我慢せず、出せばいいのではないのか?


チック症トゥレット症候群で通院されている方なら一度は医師に、

「我慢しなくていいんだよ。我慢すれば余計に酷くなってしまうよ。どこかで割りきらないといけないよね」等を言われたことがあると思います。

ていうか、必ず言われます。

医師の言うことはごもっともです。それが本当にできればお薬無しでも改善は見込めると思います。

し、か、し、
それを本当に実行すると肩身の狭い生き方をしないといけない生活が待っていたり、偏見の目であったり、いじめであったり様々な問題が生じてきてしまうのが残念ながら今のところはこれが現実です。

だから、どれだけ「おれは、わたしは、もう気にしない。症状を出したいときに出したいだけ出す」とか思っていても、当事者はチック症患者に対しての現実をわかっていたり、人目が気になったりして、結局はなにかしら気を使って我慢しようとしてしまうものなのです。

ある程度大人になり色々割りきれる考えを持てるようになった僕らでもやはりなんだかんだで我慢しようという行為をしようとしてしまいます。

おとなでさえ、このような状態なのに、まだ未成年の方などで患っている方は、やっぱりまだまだ周りを気にする年頃ですし、僕ら大人よりも症状が出る際は我慢しようという気持ち&実行の連続だと思います。(やはりまだ割りきれない年頃ですから)

症状を我慢する意識、実行によって受ける代償は皆さん(当事者意外の方)の想像をはるかに越える精神的苦痛疲労感です。

この苦痛、疲労感は僕ら当事者だからこそなんとか耐えていたり、こらえる事の出来るものであって、(実際問題は耐えきれているとは思えないのですが・・)申し訳ないですが、チック症状を無理やり押さえたり我慢したりする際に生じるこの苦痛疲労感は健常者でなくともチック、トゥレット症候群以外の疾患を抱えている方でさえ耐える事は出来ないと断言できます。。

それほど特殊な苦痛、精神的疲労感なんです。

よく、「お産の苦痛は男性には耐えられない。実際、同じ苦痛を与えたとしたら耐えきれず失神気絶してしまう。」と言われますよね。

僕からすればこの例えがピッタリきます。

まさにそんな感じです。健常者の方など、当事者意外の方がこの苦痛をもし1日味わい続けたとすれば、言い方が悪いかもしれませんが、苦痛に耐えきれず気が違ってしまう事になるでしょう。

大人の僕らでさえ、この苦痛疲労感に完全に耐えきれず、どこかで爆発してしまう事さえあるのですから、まだ子供で重度の患者達は、それはもうどうしようもない苦しみを味わっていると思います。
自分も子供の頃は当時の症状なりに苦しみました。(僕は子供の頃は音声チックはなく、運動チックのみでした。音声チックがすこし出始めたのは高校の頃、目立つようになり苦痛を感じ始めたのは二十歳半ば位からです。)

だからチック症を患っているお子さんをお持ちのお父様、お母様は必ずそのお子様が思いっきり溜まりに溜まった苦痛を発散出来る「場所」、「機会」、「時間」を作ってあげてください。

お薬で症状を押さえつけないとどうしても仕方がない場合もあると思います。

でも子供の場合、やはり子供らしくバカみたいにボールを追いかけ回してあそんだり、バカみたいに公園で自分等で作った独自の遊びに夢中になって遊び、バカみたいに友達と意味の無いようなことでバカ騒ぎして笑い、発散することの方が僕は好ましいと思います。

しかもお子様がまだお父さんお母さんと遊ぶことに抵抗の無い年頃であれば、お父さんお母さんも一緒にバカになって遊んであげれればもっと発散出来ると思うのでいいと思います!

(バカバカと連呼していますが悪い意味でいっているのではありませんのでそこんとこはご理解くださいm(__)m)

そうすることによってより信頼関係が生まれ、チックに対して辛いこと、悲しいことなどを自ら話してくれる子供になってくれるものだと僕は思います。

そして、親が子供目線で接することによって些細なお子様の行動の変化、心境の変化に気付けるきっかけが生まれると思います。


いっちょまえな事をいってますが、これは当事者の僕が幼い頃、幼いなりに親に対して感じた感情です。



当然親には感謝していますし尊敬もしています。産んでくれてありがとうという気持ちも揺るぎません。

しかし、上記の事はやってもらった記憶は正直ありませんし、もし、上記の事をしていてくれていたとすれば、今のような酷い状態にはなっていなかったかも・・と親には申し訳ないですが少なからず思うときはあります。(でも子供を育てるために、生活をするために働いてお金を稼がないといけないので、仕事で手一杯だったから仕方がなかったのかなーとかも思ったり・・・正直複雑な気持ちです。)

まあ、そんな感じです。


あー大人の僕もバカみたいにはしゃいで遊んだり、ばか騒ぎしたり笑えればきっと今より症状が良くなると思うんだけどなー・・

でも大人は大人で社会的責任や世間体などが付きまとってきてなかなか自分が描いているような発散方法を実際出来ないから、それはそれで厄介なんだなー。トホホ


大人の患者さんもたまにはちょっとハメをはずしてパーッとするのも必要だと思うんですけどね(笑)

まあ、大人なんでハメを外す限度は個々にお任せ致します^_^;


僕はチック症、トゥレット症候群患者です


それとは関係ありませんが「患者」と携帯で文字を打とうとして、「かんじ」まで打つと予測候補の真っ先に「関ジャニ∞」が出るのはわたしだけでしょうか?・・・。



本題ですが、僕は一応、病気に対して理解のある人??がいている職場なので、なんとか仕事はさせていただいています。

しかしこの病で苦しまれている方、難病の方、完治しない病をかかえている方の中には症状の関係などでお仕事に就けなかったりする方が沢山いらっしゃると思います。

そういう方々は考え込んで余計に症状が悪くなったり、自己嫌悪に陥ったりすることもあると思います。


僕はたまたま運がよく?職場の社長に恵まれいて??なんとか雇ってもらえている状態で、もし他所の同じ職種のところであればまず100%雇ってもらえないくらいチック症状は出ていると思います。


ただ単に運がよく仕事につけただけで実際は今、症状の状態や悪化などでお仕事に就けなく苦しまれている方と思ったり感じたりしていることは根本的に僕も一緒です。

病気に対して割り切った考え方もしているようで実際は出来ていないし、皮肉混じりな考え方をしてしまうときもありますし、症状がさらに悪化したりすると、自己嫌悪に陥り殻にとじ込もってしまうときだってあります。


主治医は、どこかで割りきらないとね。と言いますし、それは確かに自分でも思います。

しかし、それを簡単に出来るのであればこんなに苦労しないし、こんなに悩んだりすることはないですもんね(汗)

だから僕は「無理に悩んだり考えたりするのはやめよう」と考えるのはしないことにしています。(あくまでも「無理矢理には」やめようということです)


だって人間ですもん。そりゃ考えるし悩みますよ。


トゥレットはもちろんのこと、難病やメンタル面の病気は精神論だけでどうにかなるそんな簡単な病気じゃないですからね汗。(でも、希望を捨てない強い気持ちはいつまでも持っていたいし、持ち続けるべきだと思います)


しかし、僕の場合、いろいろ悩んだり考えたりしていると、ふと「気持ちの隙間」ができるんです。


「こういう病を患ってしまったけど、ここまで悩んだら善くなる、改善する!とかいうもんじゃないし、考え込んで余計に悪くなったり辛くなることもわかってるし、」

といった感じに。


僕はその気持ちが出たときを大事にしています。

その時に感じた事をいかに真に受け止め自分のものにするか。いかにその気持ちを持続させれるか。そこが重要だと思います。


諦めない強い気持ちは絶えず持ち続け、大いにとことん悩んでみるのもひょっとしたら一つの手かもしれないです。希望を持ちつつの考え事や悩むことには「悩み底」があり、その底に到着したときに、上記でも述べたように「気持ちの隙間」が案外現れたりするものだったりします。


はっきり言って、これにはなんの根拠もありません。あくまでも実体験ですので悪しからず。


でも、なんか分かる!!、そんな経験あるかも?というかたも中にはいらっしゃると思います。


辛いこともいっぱいあるかと思いますが、腐ることだけはせず、肯定的精神姿勢でいければいいですね(^_^)

悩みぬいた後、気持ちの隙間が現れた際は是非ともその気持ちを大事にし、大きく育てて、そっちの考え方がメインになるようにもっていければいいですよね(^_^)ま、理想ですけどね^_^;


でもやはり何事も無理は禁物、アソコはイチモツです\(゜ロ\)(/ロ゜)/










・・・・・・すみません汗。

最後の最後でついつい、僕の心のやらかい場所が締め付けられて、うずいてしまいました(笑)