この日は新宿の得意先へ。
無数の選択肢がある新宿でこの日はここに決めていました。
長野屋。
新宿駅の東南口の目の前。
東京に暮らす人なら覚えているかどうかは別にして一度は見たことがあるのではないでしょうか?
はじめて入ったのははじめてサラリーマンをやったころだから25年くらい前かな。
会社にもどり「いまどき、こんなレトロな食堂があるのか!っていうような新宿の食堂で食べてきました」と言ったら他課の課長が「長野屋か?」と割り込んできたのも懐かしい。
迷惑なくらい話の長い方だったけど東海林さだおのラーメンの本を唐突に貸してくれたことも懐かしい。
お元気かしら。
入るのは何年ぶりかしら?
ブログに記録がないということは10年以上ぶりだと思う。
お久しぶりです^^
入口に近い席に座りなんだか懐かしい。
左側を見たらいつかどこかで見たことがあるようなないような。
座ったことがあるのかもしれません、この席は。
カレーライス、カツカレーはなんどか食べた。
焼肉定食も食べたことがあるような気がする。
肉豆腐を食べながら飲んだような記憶も蘇る。
あのころはボクも元気だったなぁ(笑)
さば焼き定食かさば煮定食で迷ったけど焼魚の気分だったもので。
店内、ボク世代のオジサンが半数だが意外に若い方も交じる。
カップルの女の子が彼氏とあれこれ相談している。
ひそひそ話しあって「ビールいっちゃおう」とか言っている、、、青春だなぁ(懐
イマドキの女の子2人が入ってきてちょっとビックリ。
嬉しそうにキョロキョロ、席について写真をぱしゃぱしゃと。
「すげーすげー」とか言ってもうアミューズメント感覚なのかも。
さば焼きはよく焼き系(←こんな言葉あるのかどうかわからないけど)
焦げの苦みも白いゴハンになんだか合う。
さばとかさんまってどうしてこんなにゴハンに合うのかしら。
日本人に生まれてよかったと心の底から思える。
いまのボクにはこのくらいのボリュームでちょうどいい。
いい感じのお昼ごはんでした・・・
そんな感じで満足していたのだが、そこに二階からお母さんがおりてきた。
そして「ゴメンナサイね、ちょっと焼き過ぎだったでしょ」と頭を低くされる。
「え?美味しかったですよ」と返したのだが「網に魚の脂がついて、火を止めても燃え続けることがあってねぇ、本当にゴメンナサイ」となんども謝ってくださる。
ボク的には美味しくいただいたので謝っていただくことはなにもないのだが、お会計してお店を出る時にまで「ゴメンナサイね」と言われてしまった。
このお店はこういう正直な商売を続けてきたのだろうなとつくづく思った。
そして、こういうお店はまた来ちゃうだろうなとも思う。
総業は1915年。
和暦でいうと大正4年。
すごいの一言ですね。