最近、何故か足が向く神田西口商店街。
会社は日本橋交差点近くなのですが、一時間の昼休みに収まるところとなると神田、茅場町、京橋あたりがギリギリになります。
神田は前々職時代に働いていたので懐かしさも含まれるのかな。
この日はこちら、旭軒。
お店の前で腕組み。
とんかつ、メンチカツ、チキンカツ、生姜焼き、ハムカツ、カジキマグロフライ、カツ丼、ロースカツまで全部食べたい（困）
3択くらいなら「えいや！」もありだが、8択となるとキョロキョロしそうだ。
そんなことでオジサンが昼間の神田でキョロキョロしているのもどうかと思うが。
素直に最初のとんかつ定食にしました。
厨房を見て「おや？」
ご主人の顔は知っていたけど、若い方が入ったのですね。
若い方の手元を見るご主人の目が厳しい。
とんかつ定食。
とんかつはボリュームはやや控えめ。
衣もあまり厚くありません。
味噌汁がちょい熱めなのがいい。
味噌は煮立て過ぎると風味が飛ぶので熱過ぎは困るが、最初の一口からぬるいのは興ざめ。
ボクはこういうちょいっと熱いくらいがいい。
ほんのちょっと添えられたマカサラが美味い！
別料金でいいから別皿に大盛り食べたい。
そして、それでビールを飲みたい！
カウンターに座ると厨房の作業に見入るのがボクの楽しみ。
若い方がとても丁寧にパン粉をつけていて、揚げ具合をしっかり見て、包丁もとても丁寧に入れている。
期待が高まる。
サクッとした食感がよくて、嫌な嫌な脂がない。
こういうのは下処理が良いからなのだろうか。
店内も落ち着いていた空気で大人なお店。
このカツはボク世代、女性に好まれると思う。
ご主人は白髪で、腰も少し曲がっている。
でも、言葉はとてもしっかりしていて「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」をキチンと言う。
居酒屋などでよくある威勢のいい「いらっしゃい～」「ありがとうございました～」の最後の～がない。
若い方も同様にキチンと言う。
こういうキチンとした感じが落ち着きを生むのかな。
ボクはあまり飲食店に関することを検索しないのだけど、ちょっと気になって検索してみた。
どうやら、若い方は息子さんのようだ。
昨今、いいお店が後継者がいないことを理由に閉店することをよく聞く。
いい仕事が父から息子に引き継がれるっていいですね。