健常者には何とも思わない事でも、
車いすの方にとって不便と思う事は
各シーンにおいて点在しています
今日は３つのシーンで
車いすの方が不便と思うことについて
ぜひ一緒に共有しましょう
2020年に向けて、障害者にも優しい日本人で居たいですね
皆さん、こんにちは
アローの北村です
今回は訪問ブログです。
私が自宅や施設へ訪問に行った際、
ここは不便だろうなぁと感じた事を
合わせて記述したいと思います
【スロープの勾配】
最近は良く、スロープがついているお店や施設も増えましたね
バリアフリー基準を満たすには勾配はどのくらいだと良いかご存知でしょうか
公共物のスロープ部分の勾配は
1/12以下に納めなくてはいけません
1/12勾配以下とは？？
図のように入り口に20cmの段差があったとしたら
2.4m先までスロープが延びる為
入り口前にはある程度の広さが必要になってしまいます
ですが、
車いすの方が自力でスロープを登り降りする為には
このくらいスロープの長さが必要なのです
このようなステップも車いすの方は勾配がきつくて
自力では登れないケースもあるって事を覚えておきましょう
《介護チェックポイント》
家の前に段差とスロープがあるとします。
この20cmの段差の横に1.2mのスロープが設置されている場合
勾配は1/6になります。
勾配1/6だと、
電動車いすなら登れますが
自力で登ることは無理です。
この勾配だと後ろから押す介助が必要となる事を覚えておきましょう
更に、下る際は後ろ向きで降りるように！
行きたい施設やお店の前にスロープがあるか？
だけでなく、
勾配がどのくらいあるのか？
まで事前に調べておく事で
介助者が必要になるか？
または自力で登り降り出来るか？
が把握出来ます
もし、
勾配がきつくて困っている方がいたら
声をかけてから、後ろから優しく押してあげる介助も
喜ばれるかもしれませんね
【エレベーター内の鏡の意味】
エレベーター内にある姿鏡ですが、
これは健常者の方が化粧や髪を直す為に設置されているものではありません
また、施設内のイベントをお知らせする為に
ペタペタ張り紙をして良いものでもありません
では、何の為にあるのでしょうか？？
「車いすの方が方向転換出来ない場合、後方確認をする為についている」
車いすの方が正面から乗り込み、鏡を見ながら後ろに人がいないか？
後方確認しながらバックするのに使います
その為、混雑していて方向転換出来ない場合は鏡の前を譲ってあげてくださいね
張り紙の掲示は、基本、鏡に貼るのはダメです
横面に掲示するなどに変更しましょう
この鏡を使って生活している方がいる事をぜひ知っておいて下さい
【エレベーターの障害者ボタン】
エレベーターを呼ぶのに何でボタンが２つあるのでしょう？
障害者の方やベビーカーを押している方は
健常者の方より乗降に時間がかかります
その為、ボタンを押す事で何かが変わります。
「ボタンで開閉時間が違う」
日本エレベーター協会によると
通常のボタンは2〜3秒
障害者ボタンは10秒
また、障害者ボタンを押された階には優先的に来ます。
このボタンは中にもあります
なので、乗る際に気をつけていても、
乗った後にこちらのボタンを使って降りる階を選択していると
あなたがエレベーターから降りた後も10秒開いており、
次に乗りたい方の階へ到着が遅くなるという事です
一人の時は、入り口横のボタンを押すように心がけましょう
また、車いすの方がいたら横のボタンで選択してあげると開閉時間が長くなりますよ
いかがでしたか？
車いすを使っている方にとっては
ちょっとした事で不便に思う事があります。
介護スタッフでも意外と知らない方は多いのが現状です
ぜひ、頭の片隅にでも覚えて使って頂けたら嬉しいです
理学療法士トレーナー
北村
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