左半側空間を認知出来ない方でも階段昇降出来るのか?? | トレーニングスペースアローのブログ

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成城•祖師谷・経堂エリアの理学療法士のみで行っている、パーソナル×加圧トレーニング・コアコンディショニングの施設です。

 

 

今回は私が担当している訪問分野のお話です照れ

 

 

訪問分野の場合は

スタジオと違って

身体などに障害を持った方

多く担当させて頂くことがあります腕。

 

 

 

その為、

「初めまして」と顔合わせの時に

その方の病態を知るケースがあります滝汗

 

 

 

なので

病態については多少なりとも

知識を持っている必要がありますビックリマーク

 

 

 

 

今回のケースは

・認知症あり

・左半身麻痺(手足)あり

事前情報はこの情報だけで会うことになりましたひらめき電球

 

 

 

 

脳に障害を受けると様々の障害が体には出ます!

 

 

大脳には右と左があるのはご存知ですかね。

 

 

その脳に何かしらの障害を受けると

(簡単に言うと)

 

 

左脳は右半身に麻痺

右脳は左半身に麻痺

 

 

が出ますビックリマーク

 

 

 

 

 

 

また麻痺以外にも

 

 

右麻痺の場合には

言語的思考、計算

などにも障害が出ますあせる

 

 

つまり失語症などは合併し易いって事ですひらめき電球

 

 

 

 

 

 

 

左麻痺の場合には

空間的能力、音楽的能力

などにも障害が出ますあせる

 

つまり半側空間無視などが合併し易いって事ですひらめき電球

 

 

 

 

音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜

 

 

半側空間無視というのは

 

半盲のように視野が欠損していないので、

目には見えているのにも関わらず注意して目を向けないと左側の物体に気づけません。

それは食事中のお皿でも、壁でも、自分の手足でも同じような事が起こります。

左麻痺の約4割くらいに起こるとも言われています。

 

 

 

 

 

 

音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜

 

 

 

 

今回、左半身麻痺で認知症があり、自発的に言葉を発しなかった為、動作を見ながら合併症がないか判断しなくてはなりませんでした。

しかし、上記説明の動作確認が出来たので

今回のケースでは左半側空間無視を合併していると思われました。

 

 

 

 

そんな方の家族の悩みは

外出方法です。

 

 

 

 

 

この方は3階に住んでおり、

移動手段は階段昇降でしたポーン

 

 

 

 

 

リハビリ中では階段昇降をする為、

この方の注意をどのように階段へ向けるかを

色々模索しておりますが、

 

 

目標は私でなくても介護さんや旦那様が

手を引いて上り下りが出来る状態までもって行く事

 

 

 

 

 

つまり、

 

誰でも簡単に出来る介護方法や

動ける体にしていく事が

今回リハビリでは必要になってくるんです滝汗

 

 

 

 

あせるあせる

 

 

 

 

 

半側空間無視の方は

右側に注意が偏移して行きやすいので

どうにかして正中、または左側に

意識を向けなければいけませんビックリマーク

 

 

 

 

どんな方法で行なっているかと言うと、

 

 

 

階段を降りる前は

必ずその方の前または右側から

アイコンタクトをします目

 

 

ちゃんと目が合って、

ここから降りである事を本人がわかるまで

私は動作開始はさせません!!

 

 

 

 

 

そうしなければ、その方は

自分で認識を出来ていない左側から急に

下方向へ引っ張られる感覚に入るからですあせる

 

 

 

例えるならば、

暗闇で急に手足を引っ張られる。。。

 

 

 

私なら掴んでいる手すりを絶対に離しませんし、

その場から動こうとはしませんえーん

 

 

 

 

まぁこれは例えなのでそう感じているかは別として、

びっくりさせるような精神状態には持っていかないようにしていますひらめき電球

 

 

 

 

 

 

 

では、話を戻して…

 

 

 

 

 

 

一瞬でも注意を階段に向けてもらえたら

ゆっくり声をかけながら

降りていきますビックリマーク

 

 

 

(↑普通は麻痺足から下ろした方が右足で踏ん張れるので良いと思いますが、半側空間無視があると右足から下ろすのも特徴的ですねあせる

 

 

 

 

 

ですが、最近は左から出る事も多くなりましたひらめき電球

 

(↑これは左足へ注意が少し向いてきたからと思っています)

 

 

 

 

階段以外のところは

右側の手すりを必ず触りながら

通過して移動していますビックリマーク

 

 

(↑このほうが本人が安心して足が出易いからです)

 

 

 

実はこの方法で3階から1階まで降りていますビックリマーク

 

 

 

ポーン

すげー

 

 

 

 

で、一旦休憩後、今度は上り!!

 

 

 

 

最初はお尻の引き上げが必要でしたが、

 

 

 

ここ最近は、

 

 

 

 

 

上る際に、右股関節のアシストをするだけで

右足でしっかり踏ん張り、

自ら左足を上げてくれるようになりました!!

 

 

 

 

当然これも3階まで上っていますウインク

 

 

 

 

 

 

 

 

ポーンポーン

す、すげー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは本人にとってもとても大変だし、

周りからすれば無理してまでなぜ??

と、なるかもしれません。滝汗

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、我々がしなければ、

この方は3階から1階へ上り下りする機会がなく

その間に足腰が弱り、

自宅から一歩も出る事がなくなるかもしれませんあせるあせる

 

 

 

 

 

 

 

その安静は一体何の為なのか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、実施前後で

バイタルチェックは必ず行いますビックリマーク

 

 

 

 

 

 

安全を確保しながら限界まで頑張る努力を促す

 

 

 

 

 

 

これは脳に障害を持っていても

健康な方のトレーニングでも一緒ですひらめき電球

 

 

 

 

 

 

 

私たちが見ているのは

その人とその方の家族との生活なのですビックリマーク

 

 

 

 

 

 

 

『家族が出来ない事を出来るまでに引き上げる努力』を

私たちがしていきたいと思っています照れ

 

 

 

 

 

この方がデイサービスに出ていけるその日まで

一緒に上り下りしたいと思っていますラブラブ

 

 

 

頑張れ腕。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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