信頼関係を構築するには、長い年月を要しますが、
信頼関係は、また、一瞬で破壊されます。
自分は多くの人と強い信頼関係で結ばれていると
信じている人も、
相手は案外、それほど思っていない場合があります。
自分の思いが幻想であり、相手の思いが事実です。
しかし、人は都合の悪い事実を容認することを
拒む傾向にあります。
自分が正しく、相手が間違っていると常に考える人は
少なくありません。
そんな考えの持ち主は、なかなか真の信頼関係を
もつことは困難です。
表向きは、問題ない人間関係を演じながら
裏では、人の悪口を言ったり
人を陥れようと考える人もいます。
信頼関係とは何かを理解していない人たちです。
一方、厳しいことを言ってくれる人は
信頼関係の手をさしのべてくれる人です。
人は、優しいことを言うときの数倍の力を
厳しいことを言うために費やします。
誰も人から嫌われたくはありません。
ただ、そのリスクを冒してまでも大切な労力を使って
厳しく言ってくれる仲間は、本当の仲間です。
長い年月をかけて、真の信頼関係を結びたくなるような
仲間です。
『なぜか心にヒットする本』(著:中村寛治)