拉致問題 進め方を協議したい
6か国協議で日本の代表を務める外務省の佐々江アジア大洋州局長は、協議に先立って記者団に対し、北朝鮮の非核化に向けて、日本としても積極的な役割を果たすとともに拉致問題については、北朝鮮側と今後の協議の進め方などを話し合いたいという考えを示しました。
この中で佐々江アジア大洋州局長は、記者団に対し「北朝鮮の核施設の『無能力化』など、非核化に向けた次の段階の措置について、今回の協議で具体的な合意に達することが重要であり、そのために、われわれもできる限りの貢献をしたい」と述べ、北朝鮮の非核化に向けて、日本としても積極的な役割を果たしたいという考えを示しました。また佐々江局長は、北朝鮮による拉致問題について「非核化と並び、米朝と日朝の懸案を解決して国交正常化に向かうことが重要であり、この機会にできるだけ前進するよう各国の協力を得ながら全力で対応したい。北朝鮮側とも今回の機会に将来、どのように協議を進めていくのかを含め、虚心坦懐(たんかい)に率直に話をしたい」と述べました。さらに佐々江局長は「拉致、核、ミサイルの問題を包括的に解決するという考え方はこれまでと基本的に同じだが、6か国協議が進展する中で、日本としての大きな目標を具体的な形で進展させるくふうが求められている。福田総理大臣からも、これまでの方針をしっかり踏まえて話し合いをするよう、指示を受けた」と述べました。
NHKニュース
6カ国協議:「無能力化、ほとんどの措置合意」米首席代表
【北京・堀山明子】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議は27日夕、北京の釣魚台迎賓館で約1時間、開幕式や全体会合を開いた。核施設の無能力化と核計画の完全申告など「第2段階措置」の年内履行での合意を目指して調整作業を始めた。
米首席代表のヒル国務次官補は協議終了後、記者団に寧辺(ニョンビョン)の5000キロワット黒鉛減速炉など3カ所の無能力化について「基本的にほとんどの措置で合意した」と述べた。一方、韓国首席代表の千英宇(チョンヨンウ)外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長は「北朝鮮と他国では無能力化の水準に依然差がある」と慎重姿勢を示した。
また、ヒル氏は、議長国の中国が28日に合意文書の草案を提示する見通しであることを明らかにした。
開幕式では、議長の武大偉中国外務次官が「今回は協議進展において非常に重要な会議であり、主要な任務は次期段階(第2段階措置)の具体的な行動計画を論議して決めることだ」などとあいさつ。その後、全体会合に移り、8~9月の五つの作業部会の結果が報告された。
中国外務省によると、千本部長は「経済・エネルギー協力」作業部会で第2段階での北朝鮮への重油95万トン支援のうち、45万トンは重油で、50万トン分は重油関連施設として提供することで各国が一致したと報告した。
全体会合の開催は今年3月以来。開幕前には米朝や日中などの首席代表が個別に協議し、事前調整を進め、終了後は武次官主催の夕食会も開かれた。
一方、中国外務省の姜瑜副報道局長は27日の定例記者会見で、今年2月の合意に基づく中国の対北朝鮮重油支援(5万トン)の引き渡しが完了したことを明らかにした。
毎日新聞 2007年9月27日 22時38分 (最終更新時間 9月28日 1時10分)
6カ国協議:「無能力化、ほとんどの措置合意」米首席代表-今日の話題:MSN毎日インタラクティブ
非核化を集中協議へ 6者協議全体会合始まる
北朝鮮の核問題をめぐる6者協議は27日、北京の釣魚台国賓館で全体会合を開いた。会合後、米首席代表のヒル国務次官補は記者団に対し、北朝鮮の核計画の申告と核施設の無能力化を年内に完了することを明記した共同声明の草案が28日にも各国に提示されるとの見通しを明らかにした。北朝鮮の非核化の具体的な手順を盛り込んだ「ロードマップ(行程表)」が作成できるか注目される。
ヒル氏は「明日(28日)朝、(共同声明の)草案委員会が立ち上がると思う。文書には無能力化、申告を年末までに行うということを明記する。これは北朝鮮を含め合意している」と語った。「北朝鮮との間で無能力化のほとんどの手法について合意できている」とも述べた。
ヒル氏と北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官は全体会合の前、前日に続いて二国間協議をしており、米朝間で共同声明草案に関して話し合ったとみられる。ヒル氏は米朝協議前、宿泊先のホテルで記者団に対し、無能力化で米朝間に「大きな意見の隔たりはない」と述べつつも、「北朝鮮はなるべく少ないもので終えたいだろう」と指摘。無能力化する手順や期間で合意するまでには、なお曲折もありうるとの見方を示唆した。
協議関係者によると、この日は五つの作業部会の進展状況について報告があった。28日に非核化に関する集中的な協議を行う予定だ。
ロードマップには、北朝鮮への見返りも盛り込まれる見通しだが、これに絡み、中国外務省の姜瑜副報道局長は27日、中国が北朝鮮への重油支援5万トンの輸送を完了したと語った。
外務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長は記者団に、全体会合の後に日朝間で「立ち話」程度の接触があったことを明らかにした。
asahi.com:非核化を集中協議へ 6者協議全体会合始まる - 国際