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「総力を挙げ全容解明目指す」官房長官が強い決意

 「横田めぐみさんを拉致したのは自分だ」と北朝鮮の元工作員・辛光洙(シン・ガンス)容疑者本人が話していたと曽我ひとみさんが証言したことを受け、安倍官房長官は「総力を挙げて全容解明を目指す」などと話しました。

 安倍官房長官:「拉致容疑事案については、警察は総力を挙げて捜査していて、報道された情報も視野に置いて、全容解明に向け、全力で捜査する」
 北朝鮮政府はこれまで、めぐみさんの拉致の実行犯については、すでに処分し、その後、死亡したと日本側に説明していました。しかし、辛容疑者は韓国で死刑判決を受けた後、恩赦を受けて、2000年に北朝鮮に帰国し、英雄として扱われています。今回の曽我さんの証言で、北朝鮮政府の説明が覆る可能性が高まり、日本政府は、今月末に開催が予定されている日朝協議でも取り上げたいとしてます。
ANN NEWS

拉致:新証言、記録と矛盾 共同捜査で詰め

 横田めぐみさんや地村保志さん夫妻、蓮池薫さん夫妻拉致の実行者として、辛光洙(シンガンス)容疑者(76)=旅券法違反容疑で国際手配=ら2人の元工作員が、最近になって相次いで明らかになった。被害者自身の証言などで浮かんだ2人は、これまでの韓国や日本の捜査では、事件当時国内にいないことになっていた。拉致の態様も把握されたものとは異なっている。漆間巌警察庁長官は6日、地村さんと蓮池さん夫妻の2件の拉致事件について、警察法に基づいて、警視庁と福井、同庁と新潟県警が共同捜査にあたるように異例の指示をした。

 ◆アリバイ

 「被害者本人が辛と朴(パク)の名を挙げている。今後は新しい情報を重視する方向になる」。警察当局の幹部はそう話し、蓮池さんら被害者の証言をもとに、改めて辛容疑者らの動きを洗い直す方針を明らかにした。

 辛容疑者は、(1)78年7月の地村さん夫妻事件(地村保志さんの「現場で指揮したのは辛容疑者」証言)(2)77年11月の横田さん事件(曽我ひとみさんの「『辛容疑者から自分がやった』と聞いた」証言)--にかかわったとされる。しかし、韓国での判決では、辛容疑者は77年1月上旬から80年2月下旬までは平壌の招待所で「日本人になるための学習」中だ。

 また、「朴某」なる本名不明の工作員がかかわったとされるのは、78年7月の蓮池さん夫妻事件(蓮池薫さんの「『たばこの火を貸してくれ』と声をかけてきたのは『朴』」証言)。85年に摘発したスパイ事件に関する警視庁の捜査で、不正取得した旅券を使い、76年に北朝鮮に戻った。79年に密入国するまで日本にはいないことになる。

 警察幹部は「辛容疑者は、韓国での逮捕時に原敕晁(ただあき)さんの旅券を所持しており、原さんの拉致に関しては認めざるを得ない。だが、ほかの拉致についてまで供述する必要はなかったはずだ。朴も事件当時密入国していた可能性はある。被害者の記憶は鮮明なはず。予断は捨てる」と話す。

 ◆拉致の態様

 政府がこれまでに認定した拉致は11件16人(5人は帰国)で、(1)本人になりすます(背乗り)(2)欧州などからの誘い出し(3)海岸から強引に連れ出す--に大別されてきた。辛容疑者が関与したとされる原さん事件も、朴の行動も「背乗り」だった。

 こうしたことから、「背乗りを目的とする工作員が、蓮池さんらの拉致のように、他人の目につきやすい強引な連れ出しに関与するのは危険が大きい」と証言を疑問視する指摘もある。これに対して、警察幹部は「拉致については分からないことがまだまだ多い。これまでの考え方を捨て、周辺関係者に改めて事情を聴くなど徹底的な捜査をしたい」としている。

 <辛光洙容疑者>

 原敕晁さん名義の旅券を使い85年に入国した韓国でスパイ容疑で逮捕され死刑判決を受けた。00年恩赦で北朝鮮に送還され英雄扱いを受けている。韓国当局の調べで、80年6月の原さん拉致が判明。警視庁は02年に原さん拉致に絡み旅券法違反容疑で国際手配している。

 <朴某>

 警視庁が85年に摘発した北朝鮮の対韓国工作のためのスパイ事件「西新井事件」で、旅券法違反容疑などで指名手配した本名不明の工作員。83年にマレーシアに出国するまで、福島県出身の男性(後に病死)と拉致の疑いが指摘されている北海道出身の小住健蔵さんに成りすまして取得した旅券で海外渡航を繰り返した。朴(パク)と名乗っていた。

毎日新聞 2006年1月7日 3時00分
拉致:新証言、記録と矛盾 共同捜査で詰め-事件:MSN毎日インタラクティブ

拉致:家族会ら、辛容疑者の身柄引き渡し要求を政府に訴え

 横田めぐみさんらの拉致に辛光洙容疑者(76)=旅券法違反容疑で国際手配=らが関与していると帰国した被害者が証言したことを受け、家族会と支援団体・救う会のメンバーが6日、記者会見し、政府が北朝鮮側に強く身柄の引き渡しを迫るよう訴えた。

 横田早紀江さん(69)は、04年11月に面談した曽我ひとみさん(46)が「めぐみさんを拉致したのも辛(容疑者)だ」と話したことを明かし、「いつも苦しい思いで過ごしている。なぜ政府はもっとはっきりした態度が取れないのか」といら立った。

 家族会事務局長の増元照明さん(50)は「応じなければ誠意ある対応とは言えない」と、経済制裁の早期発動を求めた。

 家族会や救う会によると、辛容疑者が00年に恩赦で韓国から北朝鮮へ送還される際、外務省や警察当局に韓国に引き渡しを求めるよう要請したが「条約がない」などの回答があっただけだったという。【西脇真一】

毎日新聞 2006年1月6日 19時55分 (最終更新時間 1月6日 21時01分)
拉致:家族会ら、辛容疑者の身柄引き渡し要求を政府に訴え-事件:MSN毎日インタラクティブ