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横田滋さん15日訪韓 韓国世論よ動け 早紀江さんも解決と無事祈る

十五日から韓国を訪れる拉致被害者の「家族会」代表で、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の父、滋さん(73)と、自宅で家族会メンバーらの訪韓を見守る母、早紀江さん(70)が産経新聞の取材に応じた。昨年末に重篤な状態に陥り、四月の訪米を見送った滋さんに、早紀江さんは「無理しすぎないで」と気遣う。その言葉を胸に韓国へ。滋さんは「向こうの被害者家族と友好を深め、拉致問題で韓国の世論を喚起したい」と訪韓への意欲を語った。(中村将)

 訪韓は三回目になる。めぐみさんについての詳細な情報を亡命した元北朝鮮工作員から最初に聞いたのもソウルだった。南北軍事境界線にある板門店にも行った。鉄条網の向こうは、めぐみさんのいる北朝鮮。韓国側を向き微動だにしない朝鮮人民軍の兵士の後ろに目をやったとき、「何ともいえない気持ちになった」という。

 今回は大きな面会がセットされている。めぐみさんの夫とされる韓国人被害者、金英男さん=同(16)=の母、崔桂月さん(78)と姉、金英子さん(48)と初めて会う。

 政府のDNA鑑定の結果、金英男さんがめぐみさんの夫だったことが確実となり、崔さんの様子が日韓のメディアを通じて伝えられた。涙を流し、幾重にもしわが浮き上がった顔。「今まで苦労された気持ちがよく分かる。同じ立場に置かれた一人として、直接慰めてあげたい」と滋さんはいう。早紀江さんも「気の毒な気持ちは分かる。本当なら一緒に行きたかった」と語り、「『ここまで来たのだから、希望を捨てないで』と言ってください」と崔さんらへの言葉を滋さんに託した。

                 ◆◇◆

 早紀江さんが韓国行きを見送ったのは、訪米の疲れが残っているため。下院公聴会での証言やブッシュ大統領らとの面会。拉致問題解決に米政府が協力する姿勢を示したことは大きな成果だった。

 「公聴会もうまくいったし、大統領に直接お会いできた。テレビに映る早紀江の表情も元気そうだったので安心しました」と滋さんは早紀江さんらの訪米を高く評価する。だからこそ、このムードが冷めないうちに訪韓したかった。

 「まだ、完治していないから心配なのですが、私の方も怪しいし…」と早紀江さん。このため滋さんにはめぐみさんの双子の弟のうち、哲也さん(37)が同行し、父の体調管理に気を配る。ワシントンでもうひとりの弟、拓也さん(37)が早紀江さんにしたように。

 「私が言っても聞かない人ですが、哲也の言うことなら聞きますから」。早紀江さんはそういって笑った。

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 滋さんと哲也さんには、増元るみ子さん=同(24)=の姉、平野フミ子さん(56)と弟、照明さん(50)も同行する。四人は滞在中、脱北者が北朝鮮向けに放送している「自由北朝鮮放送」を訪れ、番組の収録を行う。被害者たちに家族が救出のために動いていることが伝わるように願いながら。

 「元気にしていますか。めぐみちゃんのことをみんなが気にしています。もう少しですから頑張ってください」。滋さんはこんな言葉をかけてあげたいという。

 家族会は設立から十年目に入った。今の韓国の拉致問題に対する雰囲気は、日本の家族会設立当初と似ている。対北融和政策を進める盧武鉉政権。南北対話に口をはさむつもりはない。だが、拉致という人道上の問題は譲れない。

 「日本は政府がずいぶんやってくれるようになった。日韓の家族が一緒にやることで、世論が盛り上がってくれれば、政府も変わっていくと思っています」。滋さんの今回の訪韓にはそんな思いが込められている。

【2006/05/13 東京朝刊から】

(05/13 14:57)
Sankei Web 社会 横田滋さん15日訪韓 韓国世論よ動け 早紀江さんも解決と無事祈る(05/13 14:57)

北朝鮮人権法案で要請書 家族会などが自公民に

 拉致被害者家族会や北朝鮮を脱出した人(脱北者)を支援する北朝鮮難民救援基金など6団体が12日、北朝鮮による拉致問題の解決や人権侵害を救済するため自民、公明の与党と民主党がそれぞれ国会に提出した北朝鮮人権法案について、経済制裁を速やかに発動できるよう明記することなどを求める要請書を連名で提出した。

 家族会の増元照明事務局長や特定失踪(しっそう)者問題調査会の荒木和博代表らが議員の事務所などを訪問、要請書を手渡した。

 6団体のメンバーは国会内で記者会見。増元事務局長は「北朝鮮の問題に取り組む団体がまとまって要請したのは意義深い。日本の取り組みを鮮明にするためにも法案の早期成立を願っている」と述べた。
2006年05月12日12時21分
西日本新聞 / 社会 [北朝鮮人権法案で要請書 家族会などが自公民に]

米国務副長官「台湾独立なら戦争」 陳総統冷遇批判に反論

 【ワシントン=山本秀也】台湾の陳水扁総統が米国への通過滞在を見送った問題が十日、米下院の国際関係委員会で取りあげられ、対中政策を担当するゼーリック国務副長官に批判が相次いだ。同副長官は、中台関係の現状維持に絡んで「(台湾が)独立するなら(中国との)戦争となる」との認識を示し、台湾首脳の米国立ち寄りは、慎重に扱うべきだとの原則を強調した。
 陳総統の処遇に関しては、ゼーリック副長官への質疑でディーン・ワトソン氏ら複数の与野党議員が言及。「民主的に選出された指導者」への不適切な処遇に対する説明や陳謝の要求が議員から示された。
 これに対して、ゼーリック氏は、今回の処遇が「一つの中国」や台湾関係法など中台問題に対する米政府の基本政策に沿った独自判断だったと述べた。
 その一方、外遊中の陳総統と、ブッシュ大統領のローラ夫人が対話を図るなど、米台関係の維持に米側が配慮したことを強調した。
 そのうえで、ゼーリック氏は台湾独立が中国の武力行使を確実に招くと指摘。中台の有事には「米国の将兵」が巻き込まれるとの懸念を示した。
 台湾独立が「戦争を招く」との表現は、中国の政府・軍指導部が繰り返す警告と同じだ。米政府高官が、公式発言でこの中国式の表現を使うことは異例だ。
(産経新聞) - 5月12日3時29分更新
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