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北朝鮮との貿易額が昨年約214億円と、3年間で半減していることが分かった。拉致問題の解決にむけて経済制裁を求める声が根強く、政府も現行法の厳格運用を推進している。大手量販店がスーツの委託生産から撤退するなど、各企業が「国民感情の悪化に配慮」(経済産業省)して自粛した結果、すでに「圧力」が相当の効果を上げている実態が明らかになった。【石原聖】
財務省の貿易統計によると、北朝鮮貿易の輸出入総額は02年に約459億円あったが、翌03年には一気に約150億円も減少。その後も数十億円ずつ減っている。今年は、4月までで約60億円と過去最低を更新しそうだ。日韓間が昨年約7兆8412億円だから、貿易額は300分の1以下のレベルにまで下がっている。
◇前年、ズワイガニやスーツが半分以下…乗用車も約1000台減
日本貿易振興機構(JETRO)などのまとめでは、ズワイガニ、アサリなどの海産物▽無煙炭など鉱物▽男性用スーツなど衣類――といった品目が北朝鮮からの主な輸入品。輸出品は貨物自動車など輸送車両だ。昨年は、ズワイガニが2879トンで前年比半分以下、アサリが4895トンと同2割弱、男性用スーツも25万5551着で同半分以下と軒並み急減。輸出も、乗用車が前年比約1000台減の1507台、自転車も約6割減の1万6972台となった。
北朝鮮貿易の現場では、具体的に何が起こっているのか。
「農水省がアサリなどの原産地表示を徹底するよう指導している。国民が購買の際にそれを参考にしていることが、海産物の減少につながっているのではないか」と経産省などは見ている。また、同国に対して税関検査を厳しく運用しているため手続きに時間がかかるようになり、近隣他国の海産物より鮮度で不利になっている。
昨年の改正船舶油濁損害賠償保障法の施行で、100トン以上の一般船舶に保険加入が義務付けられた影響もある。北朝鮮船は保険未加入が多いため大規模船舶が入港できにくくなった。代わりに小規模の船を使うなど貿易形態が変わったことも減少の遠因になっている。
スーツは、工賃の安さから北朝鮮に委託加工していた大手量販店が相次いで撤退。無煙炭も、大手製鉄会社が輸入を減らす方向にあるという。これらの企業に理由を取材したが、「物流が安定しなかったから」「中国の品質が向上したから」との説明だった。だが、取引変更は日朝首脳会談の02年秋以降が多いことから、経産省は「国民感情の悪化に配慮した側面が大きい」と分析する。
米国が昨秋、偽ドル流通などのマネーロンダリング(資金洗浄)に関与した疑いで、マカオの銀行にある北朝鮮関連の口座のドル資金を凍結。同銀行を利用していた自動車販売会社が決済口座を別の中国の銀行経由に移すなど、出入金の流れを変えざるを得なかったことも貿易額減少に影響している。
◇減少以上に中国・韓国が増え
▽北朝鮮問題に詳しい静岡県立大の伊豆見元・教授(国際関係論)の話 日朝貿易の減少は北朝鮮にとってダメージではあるが、中国・韓国との貿易がそれを上回るほど急増しており、大打撃にはなっていない。一方で、国内のインフラ整備のためには、大規模支出ができる日本の支援が欲しい。拉致と核の問題解決に向けて日本独自に取れる手段としては、「従来の姿勢を改めたことが確認できれば、経済支援する用意がある」というメッセージを送ると同時に、中韓に対し包囲網で共同歩調を取るよう求めることではないか。
(毎日新聞) - 6月10日15時5分更新
Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <日朝貿易>3年間で半減 世論に配慮?…各企業が自粛 【ソウル10日時事】10日付の韓国紙ハンギョレは、同国政府関係者の話として、北朝鮮で長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備の動きが見られた5月初めに、同国東部の基地でスカッド・ミサイル発射の兆候も捕捉されていたと報じた。
(時事通信) - 6月10日11時1分更新
Yahoo!ニュース - 時事通信 - スカッド・ミサイルの発射兆候も=日本海側で北朝鮮-韓国紙 【ソウル9日共同】韓国外交通商省高官は 9日、北朝鮮による長距離弾道ミサイル発射実験の動きが指摘されていることについて「発射の兆候を強く感じる」とした上で「(懸念を)北朝鮮に伝えた」と述べ、北朝鮮側に自制を促したことを明らかにした。
北朝鮮では5月に入り、咸鏡北道にある長距離弾道ミサイル「テポドン」の発射基地周辺で、大型トレーラーによる頻繁な機材の移動が確認されている。同高官は「韓国との関係や北東アジアの安定、核問題をめぐる6カ国協議に悪い影響がある」と指摘した。
「発射の兆候強い」 北のミサイル実験で韓国 (共同通信) - goo ニュース
