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北朝鮮拉致:短波放送「しおかぜ」が政府に支援要請

 北朝鮮に向けて拉致被害者へ呼びかける独自の短波放送「しおかぜ」を運営する「特定失踪(しっそう)者問題調査会」は6日、「政府には、NHKへの命令放送ではなく、放送の費用負担や送信施設の利用などの支援を求める」などとする見解を発表した。調査会は「命令放送の是非をめぐる議論や報道で、その放送内容として、しおかぜが登場するのは迷惑」などとしている。

 東京都内で記者会見した調査会の荒木和博代表は「政府から具体的な対応策はまだ来ていない。それなのに、政府の支援が決まったと誤解され、カンパが滞るなどし迷惑している」と不快感をあらわにした。さらに、「放送で拉致問題の扱いを増やすかどうかは(NHKの判断で、しおかぜの放送内容とは)別次元の問題。NHKの放送で、しおかぜを流すのは不可能」との見解を示した。

 そのうえで、しおかぜの支援については、(1)現在の英国内の会社を利用した送信の費用負担(2)茨城県内にあるKDDIの送信施設の利用が可能なら、その手続きなどの迅速化--を改めて政府に要望することを明らかにした。

 総務省衛星放送課は「命令放送は、北朝鮮による拉致問題が政府全体の重要課題となっている状況下で、放送法の趣旨に基づいた政策。『しおかぜ』に対する支援とは違う視点からの判断だ」と話している。【工藤哲、臺宏士】

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 日本ジャーナリスト会議は6日、命令放送について「公共放送を国外向けの政府広報の道具にするもので、断固として反対する」とする声明を発表した。声明は、NHKに言論報道機関としてき然とした態度を堅持するよう求めるとともに、8日開かれる電波監理審議会に対しても、放送命令を認めないように訴えている。

毎日新聞 2006年11月6日 19時48分 (最終更新時間 11月6日 23時57分)
北朝鮮拉致:短波放送「しおかぜ」が政府に支援要請-事件:MSN毎日インタラクティブ

印刷会社の日高さん失跡、北朝鮮拉致か 警視庁に告発状

 67年9月に東京から失跡し、当時、印刷会社に勤務していた日高信夫さん(当時22)=鹿児島県出身=は北朝鮮に拉致されたのではないかとして、日高さんの弟の代理人が6日午前、東京・霞が関の警視庁を訪れ、容疑者不詳のまま国外移送目的略取容疑での告発状を提出した。

 告発状は、北朝鮮による拉致を調べている「特定失踪(しっそう)者問題調査会」が提出した。同会によると日高さんは東京都内の印刷会社に勤めていた67年9月ごろ、家族に「大阪で新しい仕事が決まった」と言ったまま行方が分からなくなった。同会は韓国に亡命した元朝鮮労働党軍事教官という脱北者から「よく似た人と94年に平壌の病院で会った。日本語の本を読み、平壌で印刷工場の技師をしていると聞いた」との証言が得られたとして10月13日、同会が「拉致の疑いが濃厚」とみる失跡者リストの35人目に加えている。
asahi.com:印刷会社の日高さん失跡、北朝鮮拉致か 警視庁に告発状?-?社会

「『命令放送』のひとり歩きは迷惑」 対北朝鮮放送代表

 日本人拉致被害者や失跡者の情報を北朝鮮向けに流す短波放送「しおかぜ」を運営する「特定失踪(しっそう)者問題調査会」の荒木和博代表は6日記者会見し、菅総務相がNHKに拉致問題の重点的放送を命じる放送命令や「しおかぜ」支援策の検討について発言した件に関して「支援の話自体は大変ありがたいが、『命令放送』という言葉がひとり歩きして誤解と混乱がみられ、現場は迷惑している。支援するなら費用の負担をしてほしい」と注文をつけた。

 荒木代表は政府が検討している「しおかぜ」の支援策について「NHK国際放送の『命令放送』で『しおかぜ』を流してほしいとは思わないし、実質上不可能。すでにNHKには番組の中で『しおかぜ』を何度か取り上げていただいている」と述べた。

 荒木氏はさらに「NHKは現在の内容のままでも、中波放送を北朝鮮に聞こえるよう工夫するだけで北朝鮮に対するきわめて有益な放送が可能だ」と提言した。
asahi.com:「『命令放送』のひとり歩きは迷惑」 対北朝鮮放送代表?-?社会