日朝作業部会:「進展なし」にも拉致被害者家族会は冷静
日朝国交正常化の作業部会が平行線のまま終了したことを受け、拉致被害者家族会のメンバーらが8日、東京都内で記者会見した。メンバーらは進展がなかったことを「予想通り」と冷静に受け止める一方、「日本国民をばかにした対応」などと北朝鮮側を批判し、政府に一層の制裁強化を求めた。
家族会の横田滋代表(74)は「立場の違いが明らかになった」と分析。妻早紀江さん(71)は「怒りでいっぱい。(核実験などの)非人間的なことをして、同じことを言い続ける(北朝鮮側の)姿が多くの人に伝わったと思う。まだ悲観はしていない」と話した。また、飯塚繁雄副代表(68)は「拉致問題を協議する約束で、作業部会に入ったのに」と不満を示し、増元照明事務局長(51)は「生存者全員の帰国を求めて交渉してほしい」と政府に注文した。
席上、家族会は、10~15日にスイス・ジュネーブを訪れて国連人権理事会で拉致問題解決を訴えるほか、20~25日にタイを訪問し同国の拉致被害者家族との連携強化を図ることを明らかにした。【工藤哲】
毎日新聞 2007年3月8日 20時53分
日朝作業部会:「進展なし」にも拉致被害者家族会は冷静-今日の話題:MSN毎日インタラクティブ
拉致被害者家族会「悲観はしていない」
横田滋さんら拉致被害者の家族会が会見し、今回の日朝作業部会で拉致問題の進展がなかったことについて、「日本政府は主張すべきことは主張した。決して悲観はしていない」と話しました。
「具体的に言えば何も成果がなかったということですけど、日本の主張していくことは主張されたと思います」(横田滋さん)
「アメリカが非常に拉致問題を言葉に出して突きつけていてくださるわけで、その日米関係がしっかりと、今まで以上に強力に北朝鮮に向かって『許しがたいことをやっているんだ』ということを、はっきりと言い続けることが大切だと思っています。悲観をしておりません」(横田早紀江さん)
(08日17:42)
TBS News-i
米“拉致問題 重要性は理解”
6か国協議の作業部会で日本と北朝鮮が拉致問題をめぐって対立していることについて、アメリカ政府は、7日、「日本にとってきわめて重要な問題であることを理解している」と強調しましたが、北朝鮮が一時協議に応じなかったことへの批判は避けました。
アメリカ国務省のマコーマック報道官は、ハノイで行われている日本と北朝鮮の作業部会で日本側が拉致問題の解決を迫っていることについて「われわれは、拉致問題を6か国協議の中で扱うべきだとする日本の主張を一貫して支持している。そして、この問題が日本の政府と国民にとってきわめて重要であることを理解している」と述べました。そのうえで「拉致問題は、アメリカが北朝鮮をテロ支援国家に指定する判断材料の1つになっていたはずだ」と述べ、北朝鮮をテロ支援国家のリストから外すには拉致問題の行方も見極める必要があるとする認識を示しました。ただ、北朝鮮が「拉致問題は解決済みだ」と主張し、7日午後の協議に応じない態度に出たことについては「2日目の協議はあらためて行われるということであり、われわれもそうあるべきだと思う。この問題は、日朝双方にとって決して簡単な問題ではないが、対話が始まったことこそが重要だ」と述べて批判は避け、軌道に乗り始めた対話ムードを損ねたくないという配慮をのぞかせました。
NHKニュース