今週読んだ読んだオススメ本です。
今回の本、特に上場企業取締役レベルの方は必読だと思います。
私も各所でオススメしています。
世界トップ投資家の共通言語
世界の投資家から質問される事を、ケースごとに取り上げています。
何が秀逸かって、上場企業の取締役会での質問事項に出てくる事が多く、
世界トップの投資家はこういう答えを求めているのか、という本質が学べるのが貴重なポイント。
取締役レベル向けのガバナンスの本は、コーポレートガバナンスの法律や歴史系の文献が多く、そこじゃない感が多いのですが、この本は実務の話なので響きます。
They have hight agency risk
まずはこのエージェンシーリスク。
初めて取締役会でこれを聞いた時は、私は広告系出身なので広告代理店か⁉️と勘違いしましたが違うのですよね。
この背景も説明されていて勉強になりました。
What's the value creation factor?
次に取締役会あるある、M&Aの審議。
M&Aのディスカッションで他社ではどんな質疑応答や仮説の話をされているのか気になっていました。
なかなか他社の取締役会でどのようなM&Aのディスカッションが行われているのかわからないので、
この本を通して、私の視点・質問の観点は、世界トップ投資家目線とブレてなかったな、と地味に確認できたのが安心できてよかったです。
すごく勉強になります。
Your idea is not part of my investment thesis
お次に、投資仮説の話。
これはVCだけでなく上場企業によるM&Aも重要ですし、ベンチャーでも私が以前働いていた会社の社長、宇佐美さんが「今年のトレンド予想」をしていて私も数年真似して書いていました。これがまさに投資仮説のような前提の考えで、そこに基づいて新規事業や事業の強化をしたりする。
NewsPicksなどでも、年末年始にVCの方々が投資仮説の発表をされていたりしますが、
VCでなくても投資判断をするものとして、投資仮説は持っておいて言語化しておくに越したことがないな、と思いました。
大事なのは言語化すること。
誰もが頭の中で何となくあると思いますが、VCでなくても言語化していくのはとても大事だなと思いました。
私も実はある一定のドメインの新規事業の支援に特化していて、そういう事は発信しないと誰もわからないよな。と気づいたので、私の新規事業投資家説を言語化しよう!と思いました。
Your technology is not your moat!
Moat, 大事。
これは新規事業にも共通する話で、優位性は新規事業を始める上で超重要。
意外に中の人は自社の強みに気づいてないので、意識を強くしていくのも大事なのですよね。
What’s your playbook for success?
ベンチマークをPlaybookというんだ!と初めて知りました。
私も常にベンチマーク探しから始めます。
競合優位性は競合のことを解像度高く知っていないと語れません。
そしてこの山本さんのストーリーは、全方位解像度高く語られていて、
ここまで語れるとすごいな!投資決めるわ。と思いました。
How do you identify your investment target?
この質問は、私もしたりします。
そもそも、斜め上の方向に行きすぎていないか?そんなことを確認するためにする質問。
特に海外投資については、社長としてもいろいろな思惑があったりするので、考え方を聞けるポイントでもあると思います。
How did you set the MTP?
出ました、中期経営計画!これは聞きたい。
中計はMTPというのですね。
中計作成は、社内文化が反映されるというのはまさに!と思います。
計画の作り方のプロセスもそうですが、部署を超えた連携がどこまで、どのようにできているか。
中計作成のロールモデルを知りたいです。
What's your shareholder return policy?
こちらも、何が正解なのかは存在しないので、ディスカッションでポリシーを決めていく。
私も勉強のために40社近く少量株を保有しているのですが、各社株主還元のポリシーがそれぞれ。
そういう視点で各社の株主通信を見ると、興味深いです。
We propose a share buyback
投資家と対話することが大事、と言っても、私は株主総会で株主に質問されてお話ししたことが1回ある程度。
(緊張した!)
代表取締役ではないのでIR面談などは同席したことはないのですが、
なるべく対話内容をフィードバックしてもらうなどの工夫はできるかなと思いました。
We can't see your commitment to Diversity