先日、知り合いの投資家仲間から、こんなLINEが届きました。
「レオパレスが買収されるらしいですよ。光通信とファンドが2,600億円規模で」
正直、最初に思ったのは「えっ、経営が厳しかったのか」ということでした。界壁の施工不備問題で、大きく揺れた会社だったからです。
でも、決算資料を見てみると、実はしっかり黒字を出している。2026年4〜6月期の売上高は前年より3.7%増え、営業利益も121億円の黒字。「潰れそうだから身売り」というイメージとは、ちょっと違う数字でした。
それなのに、なぜ今、買収に応じるのだろう。私はしばらく、その理由を考えていました。
思い出したのは、サラリーマン時代のことです。当時働いていた会社は、社員をレオパレスの物件に住まわせていました。同期のあいだでは「またレオパかぁ」と、ちょっとした自虐ネタになっていたのを覚えています。決して悪い部屋ではなかったのですが、なぜか「レオパレス=とりあえず入れておく場所」というイメージが、社会人になりたての頃の私にも刷り込まれていました。
あれから何年も経って、今度は大家として、レオパレスという会社を見ることになるとは思いませんでした。
決算を読み解いていくと、気になる数字がありました。管理戸数が、この1年で6千戸ほど減っているということ。全国に54万戸以上を抱える会社でも、物件は少しずつ減っていく。「大手だから安泰」ではないのだと、あらためて感じました。
そしてもう一つ。入居者から受け取る家賃は上がっているのに、オーナーへの支払い(借上賃料)は、必ずしもそれに比例して増えているわけではなさそうだということ。もちろん契約や時期によって事情は違うと思いますが、「サブリースだから安心して放っておける」というものではないのだと、あらためて考えさせられました。
私自身、サブリース契約の物件は持っていないのですが、もし持っていたら、この手のニュースを見て「うちの契約、大丈夫かな」と、契約書を引っ張り出して確認していたと思います。
一方で、複雑な気持ちになったのは、レオパ物件を安く買って再生させている投資家仲間の顔が、何人か浮かんだからです。「レオパレスだから」と敬遠されがちな物件を、修繕して、満室にして、高い利回りを叩き出している人たち。買収のニュースをきっかけに、そうした"掘り出し物"のチャンスが増えるのか、それとも逆に動きにくくなるのか。正直、私にもまだ分かりません。
ただ、一つ言えるのは、「黒字だから安心」でも「大手だから安心」でもなく、常に数字と契約を自分の目で確認する姿勢だけは、忘れないでいたいということです。
知り合いからのLINEをきっかけに、久しぶりに自分の投資姿勢を見つめ直す時間になりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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