最近、知り合いの大家さんたちから「そろそろ売ろうか迷っている」という相談を立て続けに受けました。
「金利が上がってきて、CFがきつくなってきた」「今のうちに高く売れるなら売りたい」。理由は人それぞれですが、なんとなく空気が変わってきているのを感じます。
そんな中、ちょっとドキッとするデータを見つけました。
首都圏中古マンションの「売出価格」と「成約価格」の差(東日本レインズ調べ)
・2025年2月:約10.8%
・2026年2月:約27.1%
・1年ちょっとで、差が2.5倍以上に拡大
「売主が希望する価格」と「実際に買われた価格」の差が、この1年ほどでぐっと広がっているということです。
つまり、「不動産価格が高騰している」というニュースを見ても、実際に高値で成約している物件は、思っているより少ないのかもしれません。
さらに、不動産の代理・仲介業者の倒産も、2026年は前年に迫るペースで推移しているそうです。高値を見込んで物件を仕入れたものの、売れずに資金繰りが厳しくなっている会社が増えている、ということなのだと思います。
そして追い打ちをかけるように、金利もどんどん上がっています。日銀は今月の会合で、政策金利を1.25%程度まで引き上げる方針だと報じられていました。実現すれば、約31年ぶりの水準になるそうです。
金利が上がると、私たち売る側だけでなく、買う側の「出せる金額」も下がっていきます。以前なら1億円で売れた物件が、金利上昇後は7,500万円しか提示されない、なんてことも普通に起こり得ます。
正直、私自身も「まだ大丈夫だろう」と、心のどこかで思っていました。
でも、こうしてデータを見ると、「様子を見る」ということ自体に、実はコストがかかっているのかもしれない、と感じています。
金利がさらに上がれば、買い手の予算はさらに下がります。「まだ様子を見よう」と思っている間に、出口そのものが狭くなってしまう可能性があるということです。
今回が本当に「最後のチャンス」なのかどうかは、正直、私にも分かりません。物件やエリアによっても事情は違うと思います。
でも、売却を少しでも考えている方は、「まだ大丈夫」で止まらずに、一度ご自身の物件の今の利回りやCFを、最新の数字で棚卸ししてみることをおすすめします。
次回は、実際に高く売るために、売り出す前にどんな準備をしておけばいいのかを綴ってみようと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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