先日、SNSで「家賃収入1億円達成しました!」という投稿を見かけました。
高級車の写真とともに、キラキラした報告。コメント欄も「すごいです!」「憧れます!」の声で溢れていました。
正直に言うと、私も少しだけ、複雑な気持ちになりました。
すごいな、うらやましいな、という気持ちと同時に、頭の中でつい試算をしてしまう自分がいたからです。
試算例(1棟1億円・利回り7%の物件を15棟、総投資額15億円の場合)
・金利1.5%時の年間手残り:約1,243万円
・金利2.5%まで上昇した場合:約350万円
・DSCR(返済余裕率):わずか1倍程度
「家賃収入1億円」という言葉のインパクトに対して、実際に手元に残るお金は、思っているよりずっと少ないことがあります。
しかも今は金利が上がっている局面です。同じ物件でも、数年前より確実にCFは圧迫されています。
不動産投資の世界には、かつて5,000戸以上を所有し、年間家賃収入43億円と紹介されていた方もいたそうです。
でも、実際に運営経費を差し引いていくと、最終的には関連法人が合計246億円以上の負債を抱えて、破産することになったと報じられていました。
華やかに見える数字の裏側で、実は綱渡りの資金繰りをしていた、ということは、この業界では決して珍しい話ではありません。
私自身、不動産投資を始めた頃は「もっと棟数を増やしたい」「もっと家賃収入を増やしたい」と、規模ばかりを追いかけていた時期がありました。
でも、今振り返ると、私が本当に欲しかったのは、家賃収入の大きさではありませんでした。
子どもが一番かわいい時期に、一緒に過ごせる時間。サラリーマンのままでは難しかった、自分の裁量で動ける自由。それが、私にとっての本当のゴールでした。
だからこそ、私はこれからも、次の3つを大事にしていきたいと思っています。
- 家賃収入の大きさより、手残りのCFで目標を立てること
- 今の金利だけでなく、上がった後の金利でも成立するか確認すること
- 規模の先に「何のためにやっているのか」を忘れないこと
SNSで華やかな実績を見ると、つい焦る気持ちになることもあると思います。私も正直、まだあります。
でも、他人の規模と自分の目的は、比べるものではないのかもしれません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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