From:ななころ
プライベートオフィスより
抜いても抜いてもあっという間に生えてくるこの時期の雑草。
抜いても抜いても生えてくるヒゲと一緒にどうにかできないかと真剣に悩む、ななころです。
◆今月中に方向性を決めないといけない理由
スルガ銀行から融資を受けているサラリーマン投資家から、いまだに相談がちょくちょく来ます。
スターバックスみたい名前の不動産業者。
大家という名前なのに物件を売っている県庁所在地大家さん。
外資系銀行みたいな名前の不動産業者。
カタカナ横文字の免許番号1番の都内の不動産業者。
こういった「自分のところが儲かれば良い」という不動産業者から高値で購入してしまい、収支が苦しくなっているサラリーマン投資家の人たちです。
いずれも返済比率が高く、70%80%を超えている人もかなりいます。
なかには90%を超えていた人もいて驚いたことがあります。。。
もしこのブログをお読みの方で、スルガ銀行から融資を受けて苦しんでいるのにも関わらず、今現在何も対処せず方向性が決まっていないのであれば、かなり危険です。
「座して死を待つ」ような状態です。
方向性は、大きく3つしかありません。
1.稼働率を上げて保有し続ける
2.売却に向けて動く
3.スルガ銀行と交渉する
「方向性をどうするのか?」が決まっていないのであれば、早急に決めておく必要があります。
もっと言うと、もし「3.スルガ銀行と交渉する」を選ぶのであれば、遅くとも7月中には、行動を起こす必要があります。
いよいよ期限が迫ってきているのです。。。
◆1つ目の理由「期限」
早急に動きべき理由として、主に3つあります。
1つ目の理由は、スルガ銀行が期限を「2021年8月末まで」と切っているからです。
以前にもお伝えしましたが、スルガ銀行はシェアハウスや一棟モノの一括譲渡および元本カットの受付終了のアナウンスを出しています。
2021年3月1日「シェアハウス関連融資債権の一括譲渡および元本一部カットのお手続終了について」
すごい勝手だとは思いますが、いつまでも受付できない事情も理解はできます。
「本年8 月末までに民事調停もしくは認証ADR 機関への申立て、または申立ての合意書締結」とありますので、連休やお盆休みなどを挟むことを考えると、ほとんど時間がありません。
特にかぼちゃの馬車等のシェアハウスは、確実に代物弁済に応じます。
ただし、第3次の最終の集団民事調停に間に合わせる必要があります。
◆2つ目の理由「時効」
そして、2つ目の理由は「時効」を迎えるからです。
「不法行為に基づく損害賠償請求」は、「知った時から3年間」とあります。
どの時点を「知った」とするかは意見が分かれるところですが、様々な意見が出ています。
・第三者委員会の調査でスルガ銀行の慢性的な不正融資が明るみにされた「2018年9月7日」
・スルガ銀行から債務者に不正融資のアンケートが届いている「2018年11月ごろ」
などなど。
いずれにしても、少なくとも今年9月以降は受付を終了したとしてスルガ銀行は対応を拒否し、時効を主張してくる可能性があるのです。
いったん時効を迎えてしまうと、いくら不法行為が行われていようと、スルガ銀行と交渉するのはかなり難しくなります。
今は1棟モノに関しては強気な姿勢を崩していません。
金利交渉も今年に入って急に厳しくなっています。
あとは泣き寝入りするしかなくなるのです。
◆3つ目の理由は?
そして、3つ目の理由は・・・
(つづく)
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◆編集後記
「信用情報にキズが付くのが怖い・・・」
「奥さんや家族に知られたくない・・・」
「世間から批判されたくない・・・」
いろいろな葛藤があり、動けていない人もいます。
「できるだけ触れたなくない・・・」と、迫りくる危機に目を背けてしまっている人もいます。
収支が余裕で回っている人は良いのですが、不安を先延ばししちゃっている人もたくさんいるんじゃないかなと思っています。
ただ1つだけ確かなことは、「放っといても絶対に事態は改善しない」ということです。
今すぐなのか、5年後なのか、10年後なのかは分かりませんが、いずれ必ず向き合わないといけない時期が来ます。
そう考えると、まだ年齢的にも動ける今のうちが絶対に良い。
後回しにすればするほど、体力的にも精神的にも厳しくなっていくからです。
後回しにしたくなる気持ちも分かりますが、今すぐ方向性と覚悟を決めておく必要があると考えている次第です。