From:ななころ
プライベートオフィスより
◆前回記事のあらすじ
ななころの所有する物件の空きテナント。
所有してから10年間借り手が見つかりません。。。
前回の記事でお見せした通り、中はがらんどうのスケルトン。
入口が奥まっていて、小さい窓しかなく光が差し込まず部屋が暗い。
立地は悪くないのですが、ずっと入居者を見つけられずにいるのです。
とはいえ、ここまでななころは何もしてこなかったかというと、そんなことはありません。
入居してもらうために、実はいろいろなことにチャレンジしています。
地方に店舗付き物件を持っている方の参考にもなるかと思いますので、恥ずかしい失敗もたくさんありますが、これまでななころがチャレンジしてきた入居募集をシェアしていこうかなと思います。
また、店舗物件の入居募集を、ななころと一緒に実戦形式で学んで頂けたら幸いです。
みなさんだったらどうやって空室を埋めますか?
※前回記事「10年間、埋まらずの部屋・・・」
◆1.家賃改定
まず最初に取り組んだのが、家賃改定です。
前所有者が募集していた家賃は10万円/月。
周辺相場並の家賃ではありますが、地方商店街シャッター化時代の今、スケルトン状態から豪華な内装を施して堂々とお店をオープンしようとする人は珍しい。
スケルトンよりも居抜き店舗の方が好まれます。
そのため、スケルトンが不利になると考えていました。
そこで、まずは家賃を大幅に引き下げることを考えたのです。
家賃を一気に周辺相場の半額の5万円にしたのです。
すると、ちらほら問い合わせが入ってきました。
しかし、問い合わせが怪しいものばかり。
違法スレスレ(いや、違法?)なゲームセンター。
無人店舗型の風俗店(登録上の住所として)。
契約まで進みそうだったもの、家賃保証会社の審査に落ちてしまうケースもありました。
◆2.倉庫として貸し出す
並行してやっていたのが、倉庫としての募集でした。
たとえば、塗装業者などは足場や機材の保管場所として、倉庫を借りるニーズがあったりします。
ちょっと広めの倉庫を探している人が借りてくれるのではと考えたのです。
実はこれ、2011年の東日本大地震の後に復興特需が生まれ、地方からわんさかと業者がやってきました。
そして、実際に地方から来た業者が、資材置場として一時的に借りてくれたのです。
(短期間だったため、入居にはカウントしていません)
しかし、ななころの考えとしては、スケルトン状態を脱したいという思いがありました。
一度借り手が見つかれば、退去した時には次は居抜きで貸せると考えたからです。
◆3.起業支援
そして、次に考えたのが、起業家の支援です。
これから起業をしたいという人を支援するために、この場所を格安で借りてもらうことを考えたのです。
実は起業支援は表向きの理由。
もう1つの理由は、これから起業する人はいろいろな創業制度が利用できるため、店舗改装費などの補助金を受けて開業する人がいるのではないかと考えたのです。
起業して最初に苦労するのは、軌道に乗るまでの1年間です。
売上が安定しない中での家賃は負担が大きいのです。
そこで、最初の1年間は、家賃をたった1万円にしてあげたらどうかな?と考えたのです。
こんなマイソク(募集図面)を作成して、募集してみたのです。
結構気合い入ってるでしょ!?笑
ところが、反応はゼロ・・・。
今考えると拡散の仕方も悪かったのですが、まったく反応がありませんでした。
あぁ~、デザイン料がすべて無駄に・・・涙
◆一番反応があったのが?
この他にもいろいろな募集を考えました。
できる限りのことに挑戦してきました。
そして、最も反応があったのが・・・?
ちょっと長くなってしまったので、明日に続きます。
(つづく)
◆編集後記
この話しは、ななころがまだサラリーマン時代だったころも含まれています。
周辺相場家賃の半額とはいえ、空き店舗が埋まれば月5万円の収入が増えます。
サラリーマンが給料を月5万円をアップするのって相当大変ですからね。
それこそサラリーマン仕事よりも真剣に真面目に取り組んでいましたっけ笑
すると、アイディアが出てくる出てくる。
「あれやってみよ!」「これもやってみよ!」といった感じで、ボンボン湧いてきたアイディアを必死にメモしてましたっけ。
不動産投資というのは、事業家としての成長も促してくれるんですね。
頭に汗をかかない楽な不動産投資から始めるのではなく、リスクは少なく少額で、チャレンジの多い不動産投資から始めてみることをオススメします。