From:ななころ
プライベートオフィスより
◆前回のあらすじ
前回の記事では、「不動産取引の交渉で活用できそうなポイントを5点」のうち、ななころが心がけている点を3つをシェアしました。
1.「欲しがる」ではなく「望む」!
2.交渉のタイミング
3.3パターンのゴール
ななころは、どちらかと言うと”直情型”の人間なので、すぐに感情的になる癖があります。
嬉しい時には「ヨッシャー!」と身体中で喜んだり、楽しい時には思いっきり腹を抱えて笑います。
これって交渉にはすごく不利なんですよね。。。汗
ついつい欲しがる表情をしてしまうんですよね。
困ったものです。
とはいえ、交渉術を学び日々実践することで、だいぶ上手になってきましたよ。
そんな交渉ベタな、ななころが実践する「相場よりも圧倒的に安く買うための交渉のポイント」の残り2つをシェアします。
◆4.こちらから価格を言わない
価格交渉の原則として、「こちらからはっきりと値引き価格を言わない」というのがあります。
「5000万円だったら買う」とか、「1000万円値引きしてください」と、こちらかは言わないということです。
はっきりと価格を提示してしまうと、前回「3パターンのゴール」でも触れたように、相手の回答が「Yes」or「No」の二択で返ってきてしまうからです。
多くの場合は「そんな値引きはできません」と回答がきて玉砕してしまうことでしょう。
それではどうするかというと、ボヤかすのです。
たとえば、「銀行評価では5000万円までは融資できそうと言われてるんですよね」といった感じです。
買付を出す段階までに、徐々に金額を決めていきます。
(交渉が得意な人は、これがすごく上手いんですよね。)
実はこのぼんやりと伝えた金額が、心理学用語で「アンカリング効果」を生み、後々の交渉で役立ってくる可能性があるのです。
ただ、前提として、「1.「欲しがる」ではなく「望む」!」でお話しした通り、「パターン1.「買いたい」<「売りたい」」という力関係でないといけません。
◆5.交渉を恐れない
そして、最後に大切なのが、交渉することを「恐れない」ということです。
この「恐れない」には2つの意味があって、
1.交渉を切り出すことを恐れない
2.相手から拒絶されることを恐れない
ということです。
どこか後ろめたかったり、遠慮の気持ちがあって、交渉しないって人、意外と多いのではないでしょうか!?
ななころも、前回お話しした通り先生家系で育ったために、「交渉にはどこかはしたない」というイメージを植え付けられて育ちました。
とはいえ、不動産取引においては交渉するかしないかで、大きな金額が変わることもあります。
数百万円の値引きは当たり前。
下手したら数千万円の値引きに成功することだってあります。
自分で数百万円、数千万円を稼ぐとなると、どれだけの時間と労力がかかるか・・・。
それだったら絶対に交渉すべきだと思いませんか!?
もちろん闇雲に交渉するのは馬鹿げていますが、「恐れずに交渉する」ということを心がけてみると良いかなと思います。
◆まとめ
以上、「不動産取引の交渉で活用できそうなポイントを5点」をシェアしてきました。
他にも交渉のノウハウはいっぱいありますが、いかがだったでしょうか!?
(もっと知りたい方は、今度の11月21日(土)の定例勉強会に参加していただいて、交渉のプロである弁護士でもあり不動産投資家でもある加藤弁護士から一緒に学んで行きましょう。)
交渉術というと大げさに聞こえますが、私たちの人生は交渉の場で満ち溢れていると言っても過言ではありません。
幼少期は、おもちゃを買ってもらうために必死に親と交渉します。
受験期や就活期には、面接で有利に運ぶにように交渉します。
社会人になれば、上司や取引先、いろいろな場面で交渉ごとがあります。
結婚すれば、毎日が旦那さんや奥さんとの交渉です。。。笑
ですから、不動産取引において交渉を勝ち取るために、普段から交渉を楽しみながら実践せひみるのはいかがでしょうか。
名著「7つの習慣」には、「第四の習慣:Win-Winを考える」とあります。
あまりにも有名になっているので、あなたも一度は聞いたことがあるかなと思います。
しかし、本にはWin-Winの他にも、6つのパターンが紹介されていることまで知っている人は、あまり多くはありません。
1.Win-Win:自分も勝ち、相手も勝つ。それぞれの当事者が欲しい結果を得ること
2.Win-Lose:自分が勝ち、相手は負ける。相手を蹴落としてなんぼの世界
3.Lose-Win:自分が負けて相手が勝つ。相手が幸せになるならば、自分は常に踏み台でかまわない
4.Lose-Lose:相手が負けて自分も負ける。相手に勝たせるくらいなら足を引っ張って共倒れしたほうがマシ
5.Win:自分の勝ちだけを考える。自分が勝てば相手がどうなろうと知ったことではない
6.Win-Win または No Deal:Win-Winの合意、または取引条件に至らなければ、取引しないことに合意する。妥協するくらいなら白紙に戻す
交渉の場においてもとても大切な考え方です。
交渉の考え方においても参考になりますので、まだ読んだことがい方は、合わせて読んでみることをオススメします。
◆編集後記
ホームステイしている外国人の女の子から「日本人の男性って、はっきりとデートに誘ってくれないんですよね・・・」と言われたことがあります。
この女性はとても綺麗なので、自国では男性から声をかけられることも多いそうです。
ただ、日本にいると、良い感じになった男性ですら、はっきりと「デートいきましょう」とか「好きです」と言ってくれないと言っていました。
でも、ななころは、この男性の気持ち、すごく分かります。
誘って相手から断れた時に傷つくのが怖いんですよね。。。
また、誘い慣れているような軽薄な人間に思われるのも嫌なんですよね。
なんて、今から20年も30年も前の甘酸っぱい思い出を、思い出してしまいました笑