From:ななころ
プライベートオフィスより
◆前回のあらすじ
物件を所有すると、大家の悩みの1つになるのが「大規模修繕」!
前回の記事でお伝えした通り、初回の大規模修繕から10年。
あちこちで水漏れしたり、外壁にヒビが入ったりして、みすぼらしくなっていました。。。
しかし、「やらなきゃ、やらなきゃ」と考えつつも、思い立ってから2年ほどが過ぎていました。
大規模修繕も安くない金額ですからね。
管理会社任せでは、安くない手数料が乗っかているケースもあります。
自ら信頼できる業者さんを探し出すのは、結構骨の折れる作業です。
「安かろう、悪かろう」ではいけません。
かといって、お金をかけすぎてしまえば、これまで積み上げてきたキャッシュフローを吐き出すことになります。
慎重に慎重になろうして、一番やってはいけない「保留」「後回し」という結果になってしまっていたのです。
そんな折に・・・
◆頼りになるのはやっぱり大家仲間!
こんな時に頼りになるのが、やっぱり大家仲間なんです!
ライフデザイン実践会の会員さんから、ある大規模修繕の業者を紹介してもらったのです。
その業者は、ななころがこれまでに聞いたことがなかった、まったく新しい仕組みで大規模修繕サービスを提供している業者でした。
そこで、試しに大規模修繕をお願いしてみたのです。
紹介してもらっておいて大変失礼なのですが、最初は半信半疑です笑
これまで良いことばかりを言っていた業者から、散々期待を裏切られてきましたので。
すると・・・
期待以上の仕上がりに驚いたのです。
ちょっと感動レベルの仕上がりだったのです!
◆一般的な大規模修繕のデメリット
一般的な大規模修繕の大きなデメリットの1つが、
「工期が決められた、1回限りの集中工事」
だということです。
ほとんどの大規模修繕業者が、2週間とか3週間とか工事期間を決めて、1回限りの実施となりますよね。
しかも、なるべく期日通りに実施しようとします。
なぜなら職人さんたちは、工程で入る順番が決められているからです。
足場を組む人、補修する人、塗装する人、、、
そのため、期間中に雨が数日降ろうものなら、工期がどんどん遅れていきます。
すると、「人工(にんく)」で抱えている職人さんたちの人件費がかさみます。
次の現場に行く予定のある職人さんもいます。
ですから、焦ります。
工期が遅れてはいけないと必死になります。
仕事が雑になることもしばしばなのです。
また、1回限りの付き合いになることも多いため、「適当でいいや」「なるべく安く仕上げよう」となる業者も少なくありまん。
ななころの物件のように、数年後に「あの時の仕事が雑だった・・・」と判明しても後の祭り。
この「工期の決められた1回限りの集中的な大規模修繕」の大きなデメリットなのです。
◆大規模修繕は15年かけて実施!?驚
一方で、この大規模修繕業者の特徴の1つに、
「大規模修繕を年をまたいで数回に分けて、必要な箇所から重点的に実施する」
というものがあります。
(なんか業者の宣伝のようになってしまうので、業者名は伏せておきます。)
大雑把に説明すると、今年は「屋上防水」、来年は「階段補修」、再来年は「東側と北側の外壁塗装」といった感じで、おおよそ15年かけて分割して修繕を実施するのです。
ある程度の大規模修繕が完了すると、残りの期間は定期メンテになります。
塗装が剥げている箇所があればタッチアップをしたり、壁にヒビが入れば補修をしたり。
とはいえ、
「えっ!?15年???」
最初聞いたとき驚きました。
でも、15年の付き合いですから、仕事を雑にはできません。
丁寧にやるしかないのです。
適当にやって、数年後に再び修繕しなければいけないのは、この業者自身だからです。
また、抱えている職人が遊んでいる時(予定が入っていない時)に修繕に入れることができます。
雨が続くようであれば、その現場は雨の日でも行える修繕を実施。
一方で、雨の影響を受ける職人は、雨の降っていない現場に回すことができます。
人件費に無駄がないのです。
◆湧いてくる心配や疑問
とはいえ、15年というスパンとなると、いろいろと心配や疑問もありますよね!?
「お金の支払いはどうなるの?」
「途中で大規模修繕を投げ出されたらどうするの?」
「お金は高いんじゃないの?」
などなど・・・
これまでに無かった新しいサービスですからね。
ななころも最初は疑問だらけでしたよ。。。。
長くなったので次回につづきます。
※もし興味がある方がいれば、「興味あり」と簡単で結構ですので、下記にコメントください。次回の記事で細かく書きます。
一方で、興味のある方がいないようでしたら、ななころは業者ではないので細かい部分は端折ります。
◆編集後記
建物って、本当に人間と似ているなぁと思います。
年数が経つとだいたいダメになるのは配管です。
築40年にもなると、配管が詰まったり、水漏れをおこしたりしますよね。
一方で、人間も40歳になると、血管が詰まったり、血管が破れたりしてきます。
脳卒中や脳梗塞のような生活習慣病を発症する人が増えてきます。
(日本では、脳卒中の発症者数が年間29万人、脳梗塞が年間6万人とも言われています。)
しかし、定期的なメンテをすると、建物の保ちがまるで違います。
管理の良いマンションは、本当に綺麗な状態を維持していますよね。
人間も同じで、定期的に身体をケアしている人は、いつまでも若々しくて元気。
ななころは、建物も身体の定期メンテも欠かさずにいきたいなと感じた次第です!