From:ななころ
プライベートオフィスより
◆いよいよ期限が迫る!
スルガ銀行が元本カットについての対応を発表したのが5月15日。
スルガ銀行から融資を受けいている人には、以下のような封書が届いていました。
=== 一部抜粋 ===
当社投資用不動産ローンをご利用のお客さま
今般、関係各所との調整を経て、元本一部カットについて、個別のご相談を承る準備が整いました。当社の不正行為により、ご迷惑をおかけしたお客様については、裁判所の民事調整または民間ADR機関の和解あっせん等により中立公正な第三者のご判断を経て、元本一部カットにつき真摯に対応させていただきます。
=== ここまで ===
そして、元本カットに向けた相談の対応期間は、
「2019年11月末日まで」
と記載されています。
いよいよあと2ヶ月となりました。
◆締め切りまでまだ余裕がある?
2ヶ月と聞くとまだまだ余裕がありそうですが、実はかなりギリギリになってきています。
というのも、今回の申請の”キモ”である「事業計画」などの資料準備には、かなり膨大な時間と労力がかかるからです。
見てください!
会員さんがシェアしてくれている資料です。
用意している資料の分厚さに驚きますよね。
1棟でこの資料の量ですから、2棟3棟と増えると、相応の量となります。
用意するにも膨大な時間と手間がかかることがわかるかと思います。
それでも、元本カット & 金利交渉は、今後の人生を左右するかもしれない、とてつもなく重要な機会ですから、資料は万全に整えたいですよね。
どのくらいの元本カット&金利交渉がなさられるかは人や物件によると思いますが、これで1千万単位で変わってくる可能性があるのですから。
◆スルガ銀行との面談の問題点
スルガ銀行は今、返済が苦しいオーナーに対して、1人1人直接面談を行い、金利引下げや元本カットに向けた対応を見せています。
たしかに良い対応ではあるのですが、1人で面談に望むのには、いくつかの問題点があると私たちは考えています。
1.金利引下げや元本カットの基準 & 根拠となる事業計画の問題点
→ 現状の収支がなんとか黒字になる程度の、いわば”その場しのぎ”の金利引下げ or 元本カットになってしまう可能性があります。
10年後、20年後、所有し続けた場合、どうでしょうか?
その場しのぎではなく、長期間所有し続けた場合の事業計画を提示でてきていますでしょうか?
2.素人1人 vs プロ多数での面談の問題点
→ スルガ銀行は、オーナーと面談する際に、複数人(基本2人)で面談を行います。
そしてバックには紛争問題のプロである有名な法律事務所がついています。
一方で、私たちオーナー側は1人。
しかもこのような紛争解決などしたことの無いド素人です。
果たして平等な判断 & 判定などしてもらえるのでしょうか?
素人の私たちがノコノコ1人で面談に望むべきでしょうか?
3.すべての判断 & 判定をスルガ銀行に委ねてしまう問題点
→ さらに、肝心の判断 & 判定をすべてスルガ銀行側に委ねてしまう点です。
もちろん「投資は自己責任」。
融資を受けたオーナー側の責任もあります。
一方で、スルガ銀行側にも不正や問題点はたくさんありました。
スルガ銀行側も認めています。
果たして、これで平等な判定 or 判断など下されるのでしょうか?
第三者的な立場が必要なのではないでしょうか?
◆調停人が同席している人はわずか
ADR調停人が同席しているのは、ごくごくわずかとのことです。
つまり、このような問題点が考えられるにも関わらず、ほとんどの人が”たった1人”で、スルガ銀行と交渉してしまっているのです。
ほとんどの人が、悩み、苦しみ、1人で抱えてしまっているのです。
今後の人生を決めかねない重要な決定を、相手に委ねてしまっているのです。
「生殺与奪権」をスルガ銀行に預けてしまっているのと同じなのではないでしょうか。
以前にもお話しした通り、かぼちゃの馬車関連で、私は身近な人を1人亡くしました。
これ以上、悲しい思いをする人を増やしたくないのです。
どうしても今回のスルガ銀行の対応に納得がいかないのです。
そこで、今年4月にスルガ銀行で融資を受けたメンバーで、グループを設立しました。
現在17名が所属しており、LINEグループでは密な情報交換を行い、オフ会ではそれぞれの活動状況を報告しあい、情報共有しています。
当会でなくても、大家塾などで支援しているところもあるはずです。
もしこのブログを読んでくださっている方の中で、スルガ銀行から融資を受けている方がいましたら、どうか1人で悩まずに相談されることを強くオススメします。
今回の「元本カット対応」は、挽回に向けて神様が与えてく大きなチャンスです。
このチャンスを1人でも多くの方が活かせることを願っている次第です。
◆編集後記
先日の土曜日の夜、セミナー後に電車の乗り換えで新宿駅に降りると、ものすごい数の外国人に驚きました。
ちょうどラグビーの観戦を終わった人たちの群衆のようでした。
日本はこれからハロウィンで街中が盛り上がっていきます。
ラグビー観戦の外国人とハロウィンで、10月の渋谷などはとんでもないことになりそうですね。