読者コメント「あなたは、バカか、不勉強か?金融機関さん達は、誰に!どの用途で貸してるか調べた?」 | 不動産投資で人生を自由に豊かに描く!「ライフデザイン実践会」

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わたしはど素人からスタートとして5年で家賃収入1500万円を達成し、2012年9月サラリーマンを卒業しました。ライフデザインの手段として不動産投資は最適です。不動産投資のノウハウや有益な情報や人生を豊かに描く方法をどんどんシェアしていきます。


From:ななころ

エクセルシオールカフェより


◆読者からのコメント
 

以前書いた記事に対して、こんなコメントをいただきました。


=== コメント ===
 

あなたは、バカか、不勉強か? 


金融機関さん達は、誰に!どの用途で貸してるか調べた?

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(2019-06-11 19:51:39)

=== === ===
 


このコメントを頂いた記事は、東京商工リサーチの記事を引用し、銀行融資は閉まるどころか、「貸出金8年連続で増加」し、増え続けているということをお伝えしました。


また、銀行融資が増加している背景として、「この背景には、不動産業向けの増加もある」と報じていることから、依然として不動産向け融資が伸びているということも分かります。


そのため、記事をあまり詳しく読んではいない方なんだろうなと感じました。

(ちなみにコメントは批判や激励も含めて大歓迎です。)


コメントをもらったのは以下の記事です。

2019年06月10日「銀行融資は閉まっている?ウソホント?

 

とはいえ、コメントにある通り、たしかに私自身が「誰に!どの用途で貸してるか」の調査をアップデートしていなかったため、あらためて調査してみることにしました。

※過去に、金融庁のデータやレポートを引用して何度か記事にはしています。勉強会でもお話ししており、そちらの動画はこちらから閲覧できます。 

 

すると、面白い事実が浮かび上がってきました。

 


 

◆日銀の業種別貸出状況


銀行が「どの業種にどれだけ融資しているか?」については、日銀のデータから誰でも調べることができます。


 

最新のデータは2019年3月となっているので、そのデータを抽出してみてみると、


 

【2019年3月期 業種別貸出件数ベスト3】

 

1位 不動産業 581,254件 21%

 

2位 個人による賃貸業 378,239件 14%

3位 建設業 281,265件 10%

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やはり圧倒的に不動産向けの融資件数が多いことが分かります。

しかも、「不動産業」と「個人による賃貸業」の貸出件数で、全体35%の割合となりますので、他業種に比べても融資件数割合が圧倒的に多いことが分かります。

 

(なお、住宅ローンはここに含めていません。)




◆不動産業の融資件数の推移

 

続いて、不動産業への融資件数の推移を見ていきます。

 

【2015年~2019年 不動産業向け融資件数 推移】

 

2015年3月 511,575

2015年9月 523,946

2016年3月 539,071

2016年9月 552,341

2017年3月 563,722

2017年9月 571,141

2018年3月 577,466

2018年9月 582,548

2019年3月 581,254

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【2015年~2019年 個人貸家業向け融資件数 推移】
 

2015年3月 336,607

2015年9月 345,489

2016年3月 356,943

2016年9月 366,597

2017年3月 372,935

2017年9月 376,129

2018年3月 378,880

2018年9月 380,587

2019年3月 378,239


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このグラフを見ると、東京商工リサーチの報じている通り右肩上がりで不動産業向けの融資が増えているのが分かります。

2019年3月はわずかながら下がっていますが、ほとんど変わっていないことが分かるかと思います。




◆2018年は激動の1年
 

スルガ銀行が、かぼちゃの馬車向け融資をストップしたのが2017年10月。

 

そこからかぼちゃの馬車を運営するスマートデイズ社が、オーナーへサブリース賃料をストップしたのが2018年1月。

 

それから2018年は銀行を取り巻くさまざまな問題が明らかになっています。
 

 

また、銀行融資が閉まったということで、サラリーマン向けに収益不動産の売買を行なっていた不動産業者がバタバタ倒れ出したのが、2018年9月ごろです。

 

・水戸大家さん廃業 2018年9月


・TATERU不正発覚、広告自粛 2018年9月 
 

・わひこ廃業 2018年10月


つまり2018年から今年にかけては、収益不動産を取り巻く銀行や不動産業者にとっては激変の年だったことが分かります。

そにれにも関わらず、銀行全体でみると、不動産業向け融資貸出件数はほとんど変わっていないのです。
 


ここから言える結論としては、

 

1.サラリーマン不動産投資に対してめちゃくちゃ積極的だった銀行が閉じた

 

2.それ以外の銀行は、慎重になり審査を厳しくしているものの、あまりスタンスは変わっていない

 

3.依然として銀行は担保の取れる不動産への融資をしたい

 

ということが分かってきます。


 

そして、ゴリゴリだった一部の不動産業者や、不正が発覚して出禁となって不動産業者にとって、「融資が出なくなった」に過ぎないのです。


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◆やっぱり銀行は不動産へ融資したい!
 

すでに一部で話題になっていますが、スルガ銀行が収益不動産向けの融資を再開したと言われています。

 

(スルガ銀行の強みをすべてそぎ落とされていて、金利が割と高めの平凡で面白みの無い融資条件となっているようですが・・・)
 


これなぞは不動産へ融資をしたい銀行の表れではないでしょうか!?


銀行は、担保を取れる不動産には、依然として融資をしたいのです。



あとはどうやって、融資を出してくれる銀行を見つけ出すか?


どうやって銀行を開拓していくのか?

 

銀行の開拓方法が重要になってくるのです。

 

そのあたりの話を明後日の土曜日の勉強会でお話しさせて頂く予定です。



 

◆編集後記

 

次男「ねぇ、パパ?パンに穴をあけると、あいた穴の部分のパンはどこにいっちゃうんだろう???」

 

次男「僕とお兄ちゃんがいるってことは、パパとママは2回結婚したってこと?」

 
 

大人が考えない疑問を、いつも質問してくれて、凝り固まった私の頭をいつも解きほぐしてくれる次男。

 

水疱瘡から復活して、絶好調です!