From:ななころ
プライベートオフィスより
◆不動産業者はむしろ被害者
昨年書いたブログの記事に、「かぼちゃの馬車を販売した不動産業者悪くない、むしろ被害者」といった主旨のコメントをもらいました。
~ コメントここから ~
2. フィーチャーイノベーションも被害者です
フューチャーイノベーションは、スルガに提出するために、預金通帳の残高をPhotoshopでうまく修正してくれたり、スルガに見せるための偽の銀行ページを作って、ログインして預金残高が多いようにしてまで、融資を引くための対応をしてくれました。
勤続年数が短かったり、若かったり、年収が低かったりで普通ならとても融資が引けないような人だけど、不動産投資を始めたいって人にとっては神のような不動産会社でしたよ。
健康診断で引っかかるような中年のおっさんの代わりに健康診断受けて偽装してくれたりとか、正直行き過ぎた顧客志向で物件仲介してくれたわけですけど、今回、詐欺会社の物件を取り扱ってしまったと。逆に被害者だと思います。
カナガワ2019-03-16 12:31:42
~ ここまで ~
コメントをもらった記事はこちらです。
◆一般的な反応
このコメントを読んで、
「えっ、何を言っているの!?」
「この人は馬鹿なんじゃないの!?」
と思われた方も多いのではないでしょうか。
それが一般的な反応だと思います。
正直言うと、私も最初に目にした時は唖然としました。
「行き過ぎた顧客志向によって、詐欺会社の物件を取り扱ってしまっただけ」というコメントには、言葉もありませんでした。。。
◆違った見方をしてみる
しかし、以前サラリーマン時代に、こんなことを言われたことがあります。
上司と一緒にお客様のところに言って提案していた時のことなのですが、お客様の度を過ぎた要求に対して、「そんなことできるわけない」と考えていました。
どうしても私自身がお客様の言っていることが納得ができず、ムスッとしていたのです。
すると、上司は帰社する途中で、
「お前がすべて正しいと思うな」
「ななころ、お前はもっといろいろな視点から見ないとダメだ」
と言われたのです。
その時は上司の言うことは、頭では理解できても、なかなか納得はできませんでした。
しかし、「いろいろな視点を持つことの大切さ」には納得しました。
そこからでしょうか。
私は1つの偏った考え方や意見に対しても、なるべく色々な角度から見るようなったのは!?
トレーニングすることでだいぶできるようになってきました。
そのため、このコメントも色々な角度から検証したいなと思ったのです。
◆コメントした人の意図を考えてみる
コメントの主の「カナガワ」なる人物が、フューチャー社をかばうのではなく、むしろ批難することを意図してこのようにコメントをしたとしたら考えたらどうでしょうか?
普通に「フューチャー社はひどい会社だ!」とコメントしたとしても、世の中一般的な見解なので、あまり注目はされません。
私もコメントをスルーしていたことでしょう。
しかし、内部事情を暴露しつつ、世間とは真逆にフューチャー社をかばう立場でのこのコメントはどうでしょうか?
より注目してしまいますよね。
就職活動の時に習って「へぇ~」と思ったことなのですが、「注目される」「目立つ」というのは、派手なことをしたりすることではありません。
「人と違うこと」だというのです。
たしかにそういう意味では、このコメントは世間一般の常識とは完全に「違う」ので目立ちますよね。
実は内部事情に詳しい元従業員が、フューチャー社のあくどい行為を暴露してより広めることが目的だったと考えられるかもしれませんね。
そう感じたのは考えすぎでしょうか・・・笑
そんなことを感じた次第です。
◆編集後記
いろいろな視点から物事を見ることが大切ではありますが、なかなか難しいものですよね。
年を取れば取るほど・・・(苦笑)
私はセミナーの冒頭で、アイスブレイクと頭の柔軟体操を目的として、よく「ありえない発想ワーク」というのをやります。
不動産投資もいろいろな視点で検証しなければいけませんので、大切なワークでもあるのですが、初めて参加する人ほどつまります(笑)
普段やっていないと、どんどん頭が固くなってしまうものです。
一方、私は普段どうやってトレーニグしているかというと、食後の子供とのクイズの出し合いっこだったりします。
たとえば、こんなクイズです。
3秒で答えられたら、あなたの頭はすごく柔軟です!
普段から物事を色々な視点でみる能力のある方だと思います。
私たち大人が、子供のように柔軟な発想や、色々な視点で物事を見られる様になったら、世の中から戦争がなくなるのかもしれませんね。
「人はそれぞれ「正義」があって、争い合うのは仕方ないのかも知れない
だけど僕の「正義」がきっと彼を傷付けていたんだね」
(SEKAI NO OWARI Dragon Nightより)