From ななころ
都内エクセルシオール カフェより
前回の記事では、業者が売主になっているにも関わらず、仲介手数料を支払わされているケースが意外にも多いことが、ここ最近の相談から分かってきたことをお伝えしました。
今年1月から◯◯◯銀行情報交換グループというのを発足しまして、入会希望の方と面談を行ってきた中で判明してきたのです。
ここまで多いとは・・・(汗)
繰り返しますが、「不動産業者が自ら売主の時は、仲介手数料は不要」です。
さらに、「仲介手数料」というズバリの名目ではなく、「業務委託料」や「コンサルタント料」という名目に変えて請求しているケースも散見されるのです。
この場合はどうなるのでしょうか・・・?
◆2種類のケースがある
「仲介手数料」という名目ではなく、「業務委託料」や「コンサルタント料」という名目に変えて請求しているケースがあります。
不動産業者もさすがに「仲介手数料」の名目で請求するのはまずいと思ったのか、もしくは「その他の名目だったら請求できる」と入れ知恵があったのか。
こちらのケースの方が多いぐらいです。
相談者から精算書を見せてもらうと、ス◯ガ銀行の融資が絡む案件では、かなり高い確率で請求されています。
おおよそ2種類のケースがあります。
1つは、購入前には何も説明がなく(説明があったとしても口頭)、いきなり精算時に請求されているケース。
もう1つは、用意周到に「業務委託契約書」「コンサル契約書」を準備してハンコを押させているケースです。
金額はいずれも高額で、業務委託料の場合は売買代金の3%+6万円(片手分の仲介手数料と見事に一致)のケースが多く、コンサル料の場合は500万円といったキリのいい額のケースが多いようです。
◆中身はほとんどない・・・
肝心の業務委託料やコンサルの内容はというと、中身がほとんどありません。
実際には「何もしていない」もしくは「業者だったら販売時に当然やるべきこと」の項目を、あたかも業務委託やコンサルといった大層な名前で請求しているのです。
たとえば、「融資アレンジメント」だったり「当該物件の調査」だったりわけです。
ス◯ガ銀行の融資は99%が不正だったとも言われていますが、不正を行うことを融資アレンジメントという名前に変えて、高い金額を請求しているのです。
これには愕然としました。
ただでさえ、何百万円、何千万円と利益を上乗せして売っているのに、そこにさらに不正融資の業務を業、務委託やコンサルという名目で何百万円とオンしているのですから。。。
◆取り返せるケースもある
こういった悪質なケースの場合、支払ってしまった手数料を取り戻せる可能性もあります。
仲介手数料という名目の場合はもちろん、業務委託料やコンサル料という名目でも取り戻した事例が出てきています。
しかも1年前、2年前の取引であってもです。
しかし、すでに業者が飛んでしまっている( or 計画倒産している)ケースもありましたので、取り返すには不動産業者が存続していないとかなり厳しくなってきます。
今後は、消費者金融業界に過払い金請求多発したように、不動産業界で返還請求が多発する可能性もあるのではないでしょうか。
このようなワケの分からない項目を請求してくる業者には、くれぐれも近づかないことをオススメします。
◆編集後記
発熱した次男の看病をしていたら、案の定、風邪をもらってしまいました。。。
先週の水曜日の夜、急に体に悪寒が走り、朝起きると38度を超える熱でした。
不思議なもので、毎年この節分前に風邪を引くのです。
とはいえ、土曜日には第2期ライフデザイン実践個別指導プログラムの第5回目の講座があり、日曜日には講演があったので、気合い直し、なんとか週末を乗り切りました。
ところで、今日は暖かったですね。
今朝玄関扉を開けた途端、春の匂いを感じました。
季節を分けると書いて節分とはよく言ったものですね。