◆レオパレス21が赤字へ転落
またまた不動産業界に、
暗いニュースが飛び込みました。
かぼちゃの馬車の問題発覚以降、
不正が発覚、スルガ銀行の融資ストップなどの影響で、
急激に業績が悪化している業者が増えています。
水戸大家さん、わひこといった、
不動産投資家の間で有名だった業者も、
相次いで撤退していっています。
そのよう状況の中で、
単身者向けアパートを展開するレオパレス21までも、
一気に赤字に転落する業績修正を発表しました。
~ 記事一部抜粋 ~
レオパレスの19年3月期、最終赤字に 施工不良問題響く
損失引当金が増加、配当は未定に
レオパレス21は29日、2019年3月期の連結最終損益が50億~70億円の赤字になりそうだと発表した。従来は前期比22%減の115億円の黒字を見込んでいたが、一転して8年ぶりの赤字となる。過去に建設したアパートの不備が当初の想定より増える見通しとなり、補修工事などの損失引当金を積み増す。アパートの入居率の低下や、建設受注の減少も響く。
◆絶好調だった業績
レオパレス21は、2008年のリーマンショックにより、
大きな赤字を計上します。
そこで、「終了プロジェクト」という名の元に、
大切な顧客である大家に対して、
家賃保証(サブリース)解除or減額を全社的に行いました。
(レオパレス側は大家同意の元と主張)
そして、強引な手法により、
2012年より黒字へ転換。
これまでタブーとされていた内容が、
昨年12月にガイアの夜明けで放送された、
「マネーの魔力」によって明らかにされました。
2017年12月 テレビ東京の番組「ガイアの夜明け」より
その後、7年連続で黒字を出し、
2018年3月期には223.5億円もの経常利益を、
叩き出していました。
ここ数年は業績は絶好調でした。
<業績推移>
(レオパレス21のホームページより)
◆ガイアの夜明けで界壁問題を大きく報道される
しかし、またしてもレオパレス問題が、
テレビ東京の番組「ガイアの夜明け」によって、
今年5月に取り上げられます。
今度はレオパレス社の建てた約1000棟ものアパートが、
図面通りに施工されていなかったことが判明。
ガイアの夜明けが独自取材を行い、
明らかな構造上の欠陥があり、
問題を明らかにしたのです。
(不動産業界や業者が、
TV番組のスポンサーになっていることも多いため、
なかなかTVでは報じられません。
テレビ東京はかなり攻めていますね。)
2018年5月 テレビ東京の番組「ガイアの夜明け」より
◆界壁問題が引き金で一気に赤字へ・・・
番組で大きく報道された「界壁問題」。
うやむやにすることができなくなり、
全棟調査を実施することとなります。
そのため、平成30年8月3日に公表した業績予想では、
115億円の黒字を見込んでいたところ、
50億~70億円の赤字へと修正したのです。
過去に建設したアパートの不備が、
当初の想定より増える見通しとなり、
補修工事などの損失引当金を積み増しているためです。
(平成30年10月29日「業績予想の修正及び配当予想の修正に関するお知らせ」より)
そして、平成31年3月期第2四半期(2018年4~9月期)
の連結最終損益も58億円の赤字になっています。
◆衝撃的な調査結果の内容・・・
今回赤字の原因となった界壁問題ですが、
同社は現在全棟調査を実施しています。
まず手始めに問題とされている、
「ネイルシリーズ」「6シリーズ」について、
調査を行っているのですが、
進捗と結果をホームページで報告されています。
その調査結果がとんでもない内容だったのです。
その調査結果の内容とは・・・?
(次回に続きます。)
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