◆フジテレビ「バイキング」でも取り上げられる
かぼちゃの馬車の事件については、
依然としてさまざまなメディアで取り上げられています。
本日(2018年4月2日)のフジテレビの番組「バイキング」でも、
20分ほどの時間を割いて、大きく取り上げていました。
私も番組を見ましたが、
TV番組の特性上、全体を単純化して取り上げているため、
あまり革新に迫った内容にはなっていないという感想です。
また、既出の報道内容を取り上げただけのため、
目新しいことは触れられていませんでした。
一方で、お昼のお茶の間で見ているであろう主婦層に、
かぼちゃの馬車を含むシェアハウス投資の危険性や、
サブリースや不動産投資の危険性を認知させる意味では、
大きな役割を果たしたのではないでしょうか。
これで、さらに社会問題となれば、
長期的に見れば、良い方向へ向かっていると感じます。
◆シェアハウス投資オーナーの動きはバラバラ
一方で、局地的に見ると、
シェアハウス投資オーナーの立場になると、
自体は何も好転していません。
かぼちゃの馬車オーナーを始めとして、
シェアハウス投資オーナーの動きはバラバラです。
なぜなら、オーナーによって、
立たされている状況が異なり、
それによって思惑が大きく異なるからです。
このことが、事件の解決を一層難しくしています。
単純に「1社から騙された」となれば簡単なのですが、
オーナー同士で目指す方向が相反してしまっているのです。
シェアハウス投資オーナーの動きは、
大きく分けて4つあります。
1.スルガ銀行へ融資白紙撤回を求め、集団訴訟する動き
2.スマートデイズ社へ集団訴訟する動き
3.スルガ銀行へリスケ交渉を行い、
自主管理or管理移行をして運営する動き
4.銀行返済をストップしリスタートする動き
その他にも、並行して、
販売会社(スマート社とは別)を訴訟する動きなど、
さまざまな動きがあります。
◆ミスがミスを生む
それでは、どのオーナーの動きが正しいのでしょうか?
どの動きが正しいということは、
オーナーの立たされている状況によって異なりますが、
どれも一長一短あり悩ましいところです。
1つ言えることは、短期的に考えて動くだけでなく、
10年後、20年後といった、先を見据えて、
長期的な視野に立って動くことが重要になってきます。
ここで誤った方向に進んでしまうと、
時間と労力とお金を無駄に浪費してしまうことになります。
その後の人生が、とんでもないことになります。
たとえば、集団訴訟を選ぶよりも、
いち早く管理を切り替えてしまった方が、
良い場合があります。
スルガ銀行とのリスケ交渉を選ぶよりも、
いち早く返済をストップしてしまった方が、
良い場合もあります。
逆もまた然りです。
「ミスがミスを生む」とはよく言いますが、
一度ミスを犯すと負のスパイラルに陥ることは、
人生の中でよくあります。
「泣きっ面にハチ」と言いましょうか。
私も学生時代に、
バイクでスピード違反で捕まった時に、
その日の夜のアルバイトで、
大きなミスを犯して怒られた経験があります。
大好きだった彼女にフラれて落ち込んでいると、
友人関係までおかしくしてしまったこともあります。
今回のかぼちゃの馬車オーナーは、
シェアハウス投資の話しに乗ってしまった時点で、
大きな判断ミスを犯してしまっていることになります。
ということは、これからの進む方向の選択を、
”過去の延長線上で”、同じように判断してしまうと、
さらなる大きな判断ミスを犯してしまうことになります。
棋士の羽生善治氏は言います。
「順調なときというのは、いい循環が起こっているので、
それほど深く考えなくても、
わりと簡単に正しい手を選ぶことができます。
しかし、ミスでその好循環が崩れてしまうと、
盤上が混沌としてきます。
それで新たなミスを起こしやすくなるのです。
明らかにミスをしたとわかったら、
そのミスが次のミスを呼ばないよう気を付けています。」
ですから、かぼちゃの馬車オーナーをはじめとして、
不動産投資で判断ミスを犯したなと感じる方は、
より慎重な判断が求められることになるのです。
自分の判断と選択を一度疑う必要があるのです。
◆セカンドオピニオンの重要性
上記のことは、かぼちゃの馬車オーナーだけに限りません。
私たち不動産投資家、すべてに言えることです。
とはいえ、私たち不動産投資家も、
人間ですから必ずミスはあります・・・。
私も最初の物件購入では、
◯翼のボスの物件を落札してしまい、
大きな判断ミスを犯してしまいました。
恐怖で震え、眠れない夜もありました。
ですから、判断ミスをしてしまった時こそ、
さらなるミスを誘発しないことが、
とても重要になってくると感じているのです。
判断ミスを犯してしまった時こそ、
1人では判断しないように心がけているのです。
今まで通りの自分の判断力に頼って、
進むべき道を選択してしまうと、
同じようにミスを犯してしまうことになるからです。
私の場合は、ミスを犯した時こそ、
自分が選択した道が正しいのかどうかをアドバイスを聞ける、
セカンドオピニオンを探すようにしています。
できれば、そのジャンルで、
ある程度の実績を出している方です。
不動産投資であれば、
不動産投資で程度実績を出して、
信頼できる方に意見を聞くと良いかなと思います。
幸いにも、今は、
優秀で実績を出している不動産投資家が多数います。
ネットを調べればすぐに見つかるでしょう。
判断ミスをした時こそ、セカンドオピニオンを得て、
「自分の判断力を疑ってみる」ことが、
求められるてくると感じている次第です。
ただし、自分では不動産投資をしていないコンサルも多いので、
注意が必要です。
お知り合いの不動産投資家の方に評判を聞いて、
その人が信頼できるかどうか判断されると良いかなと思います。