かぼちゃの馬車を含めて、
シェアハウス投資のほとんどの融資に
絡んでいたとされるスルガ銀行。
昨年末まで、バンバンがかかってきた、
フリーローンの勧誘電話は、
今はまったくなくなりました。
これからスルガ銀行はどうなっていくのでしょうか?

◆金融庁がメス
金融庁が、シェアハウス投資の一連のトラブルについて、
スルガ銀行に対して「報告徴求命令」を出したことが報じられました。
~ 記事一部抜粋 ~
スルガ銀に報告命令、シェアハウス問題で~金融庁
審査書類改ざんで
女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」への投資を巡るトラブルで、金融庁がスルガ銀行に対して銀行法に基づく報告徴求命令を出したことが16日、わかった。
同行は大半の所有者に物件の取得資金を融資。審査書類が改ざんされた事例も多く見つかっており、詳しく経緯を把握する必要があると判断した。
(日経新聞 2018/3/16)
~ ここまで ~
「報告徴求命令」という耳慣れない言葉が出てきますが、
デジタル大辞泉には以下の用に解説があります。
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ほうこくちょうきゅう‐めいれい【報告徴求命令】
金融庁が、金融機関や金融商品取引業者に対して、業務や財務の状況に関する報告や資料の提出を命じ、検査をすること。
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なんだか大事になっているように感じますが、
金融庁が銀行に報告徴求命令を出すことは、
そんなに珍しいことではありません。
さらには、
その実行力には疑問符が付きます。
なぜなら、この命令に反して、
資料を提出しなかったり、虚偽の報告をした場合でも、
法人なら2億円以下の罰金に過ぎません。
もちろんスルガ銀行は必ず提出するでしょうし、
嘘の報告をすることもないでしょうけれども。
そのため、これによって、
シェアハウス投資の不正のすべてが暴かれるのか?
といえば、それは難しいでしょう。
◆株価は下がる一方
一方で、株価は依然として急落しています。
かぼちゃの馬車問題が発覚した
今年1月17日付近に2500円ほどだった株価は、
現在は1500円を割り込む勢いです。
たった2ヶ月で1000円弱の下落です。


◆スルガ銀行株を大量に買い漁る
その株価急落を狙ってかどうかは分かりませんが、
ブラックロック・ジャパンという資産運用会社が、
スルガ銀行株を5%取得したことが、
大量保有報告で明らかになっています。
※2018年3月6日時点
ブラックロックという会社は、
アメリカに本拠地を持つ、
世界最大のヘッジファンドと言われています。
その運用額、なんとっ!?、700兆円です。
日本のGDPが500兆円などと言われていますので、
それを遥かに超える金額です。
とんでもない額です。
しかも、ヘッジファンドといえば、
ゴールドマンサックス、日興シティ、クレディスイス、
といったところは多くの人が知っているのですが、
ブラックロックの名前はほとんど知られていません。
「世界を裏で牛耳っているのではないか」などと、
まことしやかに噂されのも分かる気がします。
日本の年金の運用委託先にもなっています。

では、この巨大なヘッジファンドのブラックロックが、
なぜ、今、スルガ銀行の株を大量に保有しているのでしょうか?
長くなったので明日に続きます。