かぼちゃの馬車の一連の報道で、
まだあまり大きく取り上げられていない闇がある。
かぼちゃの馬車で暗躍した不動産仲介業者の存在。
新聞でも、TVでも、
スマート社とスルガ銀行は、
社名を出して大きく報道されている。
一方で、暗躍していた仲介業者は、
会社名すら出てこない。
徐々に仲介業者の不正行為について明らかになるも、
実態がなかなか浮かび上がってこない。
かぼちゃの馬車の販売に、
大きく関わっているにも関わらず。。。
~ 記事一部引用 ~
仲介業者の一部は朝日新聞の取材に不正の存在を認めた。誰がどのように行ったかは明かしていない。
(2018年2月13日「シェアハウス投資、不正多発 融資資料改ざん、預金額水増し」より)
~ ここまで ~
◆今だに検索で出てくる販社の数々
かぼちゃの馬車がここまで拡大した背景として、
仲介会社の存在が大きいと私は考えています。
不動産に少しでも関わったことがある人なら
説明はいらないと思いますが、
不動産の販売においては、
建てる会社と、販売する会社が、
「同じ会社」の場合と「別の会社」の場合があります。
今回のかぼちゃの馬車は、
スマート社がシェアハウスを建てて、
販売はほぼ仲介会社が担っていました。
スマート社が主催してセミナーを開くこともありましたが、
仲介会社がセミナーを開催をすることもありました。
全ての売買を把握できませんので、
なんとも言えませんが、
後期になればなるほど、
仲介会社の主導が強くなっていたように思います。
「スマートライフ シェアハウス セミナー」で検索すれば、
過去開催されたセミナーがまだまだ出てきます。
そのセミナーを主催している不動産会社の社名を見れば、
どんな不動産会社が関わっていたかが分かります。
◆どんな不動産会社が関わっていたか?
私はかぼちゃの馬車オーナーや不動産業者から
直接聞いていますので何社か知っていますが、
かなり多くの業者が関わっていたようです。
かぼちゃの馬車販売に関して、
全体の取りまとめのように存在した銀座の不動産会社。
三鷹のあの不動産会社、世田谷のあの不動産会社、、、
なかにはメディアに積極的に露出していたりして、
社長が一部で有名になっていた不動産会社もあります。
そして、多くの不動産会社が、
今だに営業を続けています。
多くの不動産会社のホームページに、
決まり文句のように「お客様のために」と謳っていますが、
どんな気持ちでこの状況を見守っているのでしょうか。
◆ついに仲介会社にもメスが入り出す
そして、ついに仲介会社にもメスが入り出しています。
~ 記事は一部抜粋 ~
スマートデイズなどの被害対策弁護団「販売に関係した会社は70社」
スマートデイズ問題、被害対策弁護団が結成
2月26日にはスマートデイズなどシェアハウスへの投資トラブルに関する被害対策弁護団(以下、弁護団)が結成され、3月2日に都内でオーナー向けの説明会が開かれた。説明会にはオーナーら約120名、マスコミ関係者約30名が参加した。
弁護団は説明会で、スマートデイズなどに対して、損害賠償請求などの集団訴訟を検討する方針を示した。
また、河合弁護士は「(シェアハウスの販売に関係した)会社は70社ほど存在する。悪質なものは責任を追及したい」と述べ、販売や建築を請け負った企業が市場価格よりも高い金額をオーナーから受け取った可能性がある点を問題視した。
販売や建築に関係した会社は
東京商工リサーチ(TSR)は、スマートデイズのオーナーら数十名に聞き取り調査を実施した。この結果、スマートデイズの手掛けるシェアハウスの販売や建築に関係した可能性が高い約20社が判明した。
東京都内に本社を置くA社の代表はTSRの取材に対し「販売代理や仲介はやっていない。契約書にうちの名前は載っていないはずだ。紹介をしただけだ」と述べた。
ただ、連絡がつかなかったり担当者が不在などの理由で取材に応じない企業が多く、実態は判然としない面が多い。
(TSR 2018.03.05 記事より)
~ ここまで ~
◆70社も関与していた!?
この記事で私が驚いたのは、
70社も関与したとされていることです。
多いとは思っていましたが、
ここまでの会社が関わっていたとは・・・。
今後はかぼちゃの馬車オーナーからの情報などで、
徐々にこの会社の名前が明らかになっていくことでしょう。
◆編集後記
私もライフデザイン実践会(前身も含む)を立ち上げて、
かれこれ10年以上になりますので、
いろいろな不動産会社に、
声をかけていただきます。
「提携しませんか?」
私も不動産投資家の集まるコミュニティという、
ビジネスをしている以上、
良い情報や物件情報をもたらしてくれる、
不動産会社とは良好な関係を気づいていきたいと、
常に考えています。
声をかけてくださるということは、
本当にありがたいことです。
ただ、そのほとんどをお断りしてきました。
特に売買専門の不動産業者とは、
信頼できる数社とお付き合いがあるだけで、
他の不動産業者とは一定の距離をおいてきました。
こんな生々しいメッセージを頂いたこともあります。
~ メッセージここから ~
「突然のメールで大変失礼ではありますが、
弊社ではフルローンを前提とした
一棟物件の取り扱いをしております。
現在、顧客数が激減しており、
物件情報のみ余っている状況です。
紹介料などはもちろん対応させて頂きますので
お力添え頂けないでしょうか。 」
~ ここまで ~
この不動産会社さんは、
違う担当者から数回同じようなメッセージを頂くのですが、
突っ込みどころ満載ですよね(笑)
「顧客が激減」って何をやらかしたんですか!?
以前別の担当者にドタキャンされたこともあったり、
扱っている物件もあまり良い物件は無かったため、
丁重にお断りしました。
現在は多数の◯◯塾や◯◯大家の会などがありますが、
不動産業者とべったりの会もあります。
それが必ずしも悪いとは思いませんが、
本当に会員の目線で提携しているかは、
しっかりと会員自身が見極める必要があるでしょう。
「◯◯塾で購入してしまった」と相談が、
相次いでくるので、本当に注意が必要です。
っと、ここまで言っておいて何ですが、
ライフデザイン実践会では、
応援してくださる不動産会社様をお待ちしています!(笑)