かぼちゃの馬車事件は、
一向に収まる様子がありません。
私が一連の報道を記事にしているのには、
ワケがあります。
かぼちゃの馬車オーナーのように、
当事者になって思案することは、
私にとって大切なことだと考えているからです。
私も不動産投資家であり、事業家です。
いつ同様の状況に陥いるか分かりません。
ですから、当事者のように考えて対策を考えていくことが、
自分自身の枠を広げることにつながると考えている次第です。
◆目指すゴールは?
さて、昨日の記事では、
スルガ銀行がかぼちゃの馬車オーナーに対して、
返済を一時ストップした一連の報道について、
私なりにポイントをまとめて解説をしました。
・なぜ返済停止通知書をスルガ銀行横浜東口支店だったのか?
・返済停止通知書とは?重要なポイントとは?
・返済停止通知書を提出したオーナー76人の意味とは?
・いつまで返済停止されるのか?
・最終的なゴールはどこになるのか?
記事「スルガ銀行、かぼちゃの馬車オーナーの支払いを一時停止」
主にかぼちゃの馬車オーナーで結成された、
「スマートデイズ被害者の会」とその顧問弁護団は、
以下のゴールを目指してスルガ銀行に交渉していくことになるでしょう。
<目指すゴール>
「緊急に銀行への大幅利下げ、元本返済棚上げ、債務免除の対応指導。」
これは、日住検サブリース問題解決センターが、
金融庁に陳情しているゴールです。
そして、今後はスルガ銀行に対して集団訴訟を見据えつつ、
議員に対して働きかけを行っていくことになるでしょう。
◆シェアハウスの闇
「投資は自己責任」と突き放す人もいますが、
私は考えが少し違います。
ある程度リスクを分かっていたり、
不正を承知の上で投資したオーナーは、
自己責任だと私も考えています。
しかし、私が聞いている限り、
そんなオーナーばかりではありません。
まだ明かされていない闇があります。
スルガ銀行にもが否があると考えています。
今回の事件の一連の流れについては、
朝日新聞が精力的に報道をしていますので、
詳しく知らない方は読み返してみるといいかなと思います。
~ 記事はコチラ ~
シェアハウスの闇:上 投資で転落、借金2億円
「もうおしまい。死ぬしかないかもしれない」。東京郊外の老夫婦のもとに昨秋、取り乱した娘から突然電話がかかってきた。
娘の夫が知らないうちにシェアハウス2棟を建てる契約を結び、2億円もの借金を抱えたのだという。不動産業者スマートデイズ(東京)が、賃料で年8%の高利回りを約束した。ところが、賃料が払ログイン前の続きわれなくなることが着工前にわかり、更地と30年続く毎月100万円の借金返済が残った。
(朝日新聞 2018年3月1日)
~ ここまで ~
◆最高のシナリオ
冒頭で書いた通り、
日住検サブリース問題解決センターが描くゴールが、
かぼちゃの馬車オーナにとって1つの最高のシナリオです。
1.金利の大幅引き下げ
借金1億円で金利3.5%が、仮に金利1%になれば、
おおよそ「45万円 → 29万円」となります。
月の返済が16万円以上負担が軽くなります。
14室だった場合、家賃3万円で募集しても、
”当面”は利益が出せるようになります。
単純計算ではありますが、
空室が4室あってもなんとか回せます。
銀行から2%で提案されているという話も出ていますが、
おおよそ「45万円 → 37万円」となるだけで、
それではあまり意味がありません。
やはり1%以下にはなって欲しいとろです。
2.元本返済棚上げ
現状、高稼働で回っている物件はあまりありません。
空室が埋まり、満室に近い状態に持っていくまでは、
少しでも返済を減らしたいところです。
3.債務免除
最高のゴールはここになってきます。
借金の全額免除は難しいとしても、
いくらかでも免除されれば、かなり楽になってきます。
◆最悪のシナリオ
一方で、最悪のシナリオも想定しておかなければなりません。
人間は、想定外のシナリオになった時に、
パニックとなり、自暴自棄になったり、
最悪は死を考えることもあります。
上記の記事のかぼちゃの馬車オーナーの奥さんのように、
「もうおしまい。死ぬしかないかもしれない」と、
考えてしまうことでしょう。。。
それはあってはならないことです。
そのため、最悪のシナリオを想定しておくことも、
大切になります。
最悪のシナリオは、
中途半端な結果となることです。
金利は下がっても2%程度。
当面は返済が軽くなったとしても、
後半になるほど返済が重くなるような返済プラン。
債務はまったく免除にならない。
このような
生かさず殺さずで30年間返済させられるような、
シナリオに同意をさせられること。
これが最悪シナリオだと思っています。
問題を先送りするだけで、
いずれは最悪の結果を招くことになります。
後半の人生は悲惨のことになってしまうでしょう。
◆最低限のシナリオ
以上を考えると、最低限のシナリオを、
かぼちゃの馬車オーナーは考えておく必要があると、
私は考えています。
最低限のシナリオは、
かぼちゃの馬車オーナーのおかれている状況によって、
異なってきます。
比較的高稼働で回せる物件を所有するオーナーと、
建物すらまだ建っていないオーナーとでは、
描くシナリオがまるで違うからです。
最高のシナリオを目指しつつ、
そのシナリオが絶たれた時にどうするのか?
最低限のシナリオを想定しておく必要があると、
考えている次第です。
そして、最低限のシナリオすら難しい場合、
どうするのかを対策を考えておきます。
自己破産以外にもいくつか対策があります。
優秀な弁護士しか知らない対策であったり、
弁護士すら知らない対策もあります。
その対策をすべて比較して、
どの対策が最適かを考えておく必要があるでしょう。
このブログは、
かぼちゃの馬車オーナーの方も読んでくださっていると聞きます。
必ず道はあります!
◆編集後記
昨日から4歳の次男が高熱で寝込んでいます。
いつも強気の次男が珍しく弱気です。
いつもは「ぜんぜんだいじょうぶ!」と言う次男が、
とても弱気になっているのです。
そんな次男を看病しながら、
いつも前を向いて強気にいくには、
体調を整えることが大切だなとあらためて感じた次第です。
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