今朝(2018年2月13日)の朝日新聞の一面では、
シェアハウス投資(かぼちゃの馬車)に関する記事が、
大きく取り上げられました。
いよいよ社会問題化してきました。
~ 記事引用 ~
シェアハウス投資、融資資料の改ざん多発 預金額水増し
会社員らが投資目的で建てたシェアハウスで約束された賃料が払われなくなった問題で、融資関係資料の改ざんなどの不正が多発していたことがわかった。預金額の水増しなどで信用力を上げ、多額の融資を受けやすくしたとみられる。融資の多くは地方銀行のスルガ銀行(静岡県沼津市)が行っていた。
(朝日新聞 2018年2月13日朝刊より)
~ ここまで ~
さらに、朝日新聞では、
この問題を大きく取り上げ、
以下のような記事を掲載しています。
~ 記事引用 ~
偽られた資金力、銀行も積極融資 シェアハウス投資
頭金なしで投資でき、長期の賃料収入が保証される――そんなうたい文句に誘われ、会社員らが多額の資金を投じた「シェアハウス投資」。しかし融資の際に関係書類が改ざんされていた。結果として多額の融資が実行されたが、事業は滞り、現在の賃料収入はゼロに。億単位の借金を抱えた会社員らは頭を抱える。
しかし銀行の担当者は男性に「3千万円ある通帳の写しが出ている」「頭金も2千万円払ったでしょう」と難色を示した。男性には寝耳に水だ。男性は「預金は数十万円しかない。頭金は払っていない」と説明。担当者は「だまされた」と答えたという。
男性は思い当たる節があった。…
(朝日新聞 2018年2月13日朝刊より)
~ ここまで ~
◆なぜ連日かぼちゃの馬車問題を取り上げるのか?
私は今回のかぼちゃの馬車破綻について、
ここまで継続して動向をウォッチし、
1月、2月と連日ブログで取り上げてきました。
以前から「くれぐれも慎重に」と、
私自身、警告を発してきたにも関わらず、
ここまで被害者が出てしまい、
悔しい思いがあったからでもあります。
一部の人には2015年の末から、
一般の人には2016年の初頭から、
以下のような記事を出して、注意を促してきました。
記事「怪しげな不動産投資の話しにご用心(2016/03/01)」
相談コーナー「ス◯ートライフ社のか◯ちゃの馬車についてどう思いますか?」
しかし、スマートデイズ(旧スマートライフ)社の、
広告にかける莫大な費用には敵うわけもなく、
広告戦略が非常に巧みだったため、焼け石に水状態でした。
そして、今回の事件が発生してしまいました。
さらに、
かぼちゃの馬車オーナーから頂いたメールの一言
「購入前に拝読していれば、と自分の不甲斐なさが情けなくなり、特に、私が購入する前に警鐘を鳴らされていた記事を読みながら泣きました。 」
が心に引っかかりました。。。
そのため、できるだけこの教訓を次に繋げられればと、
ブログでの発信を続けています。
◆他の事件とは比較にならないほどの事件
以前より、不動産投資をはじめとした投資詐欺や、
サブリースの問題はたくさんありました。
ここ最近でも、仮想通貨「NEM(ネム)」、
はれのひ、てるみくらぶの問題がありました。
これらの事件が大きく報道されているのに比べると、
かぼちゃの馬車の破綻についての報道はおとなしめです。
しかし、今回のかぼしゃの馬車の破綻は、
他の事件とは大きく一線を画する事件だったと、
私は考えています。
1.被害総額がケタ違い
仮想通貨「NEM(ネム)」が、
仮想通貨交換業者コインチェックから流出した問題がありましたが、
被害の総額は約580億円相当と言われています。
てるみくらぶが、被害額150億円。
はれのひは、被害額100億円。
それに比べて、今回のかぼちゃの馬車事件に関しては、
被害総額は下手したら1000億円を超えると言われています。
私の試算では1200億円~1500億円です。
ケタ違いの被害総額です。
※まだ正確には被害額と呼ぶことはできません。
また、オーナー側の不正も指摘されており、
被害にあたるかは現時点で確定ではありませんが、
あえて「被害」としました。
2.個人の被害額がケタ違い
今回のかぼちゃの馬車破綻で被害にあったオーナーの数は、
700名ほどと言われています。
たった700名で総額1000億円ですから、
恐ろしいほどの被害額だったことが分かります(汗)。
単純計算で、1人当たり1.4億円以上の額となります。
なかには、いち個人で4億円もの融資を受けている人もおり、
とんでもない金額となっています。
普通のサラリーマンが負った被害の中では、
過去最高額なのではないでしょうか!?
いかに今回の個人1人あたりの被害額が大きいかが、
分かります。
このように、他の事件とは大きく異なる事件だったと、
私は考えている次第です。
そして、全容解明を行い、
もっともっと大きく取り上げられるべきだとも。
◆編集後記
しかも、今回の事件は、
スマートデイズ(旧スマートライフ)社、
一社の問題の事件にはとどまりません。
押し込めれていた不動産投資の闇が、
一気に噴出した事件だったと私は考えています。
不動産投資をちょっと勉強していれば、
誰もが知っているけれど、
表には出てこない闇。。。
まだ事件の全容が明らかになっていませんので、
決して断定することはできません。
あくまでも想像の範疇を出ません。
しかし、もし想像通りだとすれば、
「オリエント急行殺人事件(アガサ・クリスティ)」のような、
結末が待っているのかもしれませんね。。。
「暴けど裁けず。」