「目出度さも ちう位也 おらが春」   一茶

正月を海外で過ごしたりする人がいる一方、昨年に続き作られた「年越し派遣村」で過ごす人もありました。

一茶は、可もなく不可もない正月なのか、最悪な正月は避けられたことを安堵したのか、現代でも通じるような言葉で、「ちゅうくらい」と歌いました。

彼はまた「大根引(だいこひき) 大根で道を教えけり」などという句も読みました。ほのぼのとして、あったかくていいですね。

我が正月、温泉旅行に行く心境ではないけれども、人様の施しを受けることもない。

「ちう位也 おらが春」なんでしょうね(=⌒▽⌒=)

「友がみな 我よりえらく見ゆる日よ 花を買いきて妻としたしむ」      啄木


人間社会、特に男の世界は、その人の持っている能力とは関係のない、財力、出自など他の要素に翻弄(ほんろう)されることが多い。


男はその壁に当たって、地団駄を踏みます。その日花を買ってきて、妻と愛でたのでしょう。


学生時代、友達に「この短歌いいな」って言ったら、「軟弱で思想がない」って言われました。


ちょうど、吉田拓郎が「音譜浴衣のきみ~は・・・・・」なんて歌が流行り、学生運動もいい加減にせいや、なんて感じの時代が始まったころでしたか・・・・・・。

大岡 信さんの「折々のうた」をパロって、「オレ俺のうた」にしました。また名句、名セリフなどを紹介したいと思います。


素人ですから、大目に見てご指導くださいね。










山ちゃんのブログ






鳥海山祓川より山頂へ

   


正月明け、今年もまた雪山遭難のニュースが飛び込んできました。

昨年の、富士山での片山右京さんらの事故は耳に新しい話です。

何故、人は雪山を目指すのでしょう?

実は、晴天の雪山は、一年中で一番清々しく、そして優しい顔を見せてくれるのです。






山ちゃんのブログ




           月山姥沢リフト終点

ことに春になると数メートル、ところによっては数十メートルの雪が、寒暖を繰り返すことによって締まり出し、全山どこを行っても山頂へたどり着けるようになります。

こうなると、岳人たちはいてもたってもいられません。なにしろ、夏は寄せ付けてくれなかった沢や藪が、登山コースになるのですから。

「寒いんでしょう?」雪山を知らない人は、こう尋ねます。

いいえ、違います!雪山は暑いんですよ。

冬山用のウエアで登り始めると、瞬く間に汗びっしょりになります。

実はこの暑さ、汗対策が重要になってくるんですね。ヤッケやスキーウエアの中の濡れた下着は、立ち止まると冷えてきて、登山者に牙を向きます。

ですから、休む時、今度は体温を下げない工夫をしなくてはなりません。

そこで登場してくるのが、濡れたままでも体温を維持してくれるウールや、体温で乾かすことの出来る化繊のインナーウエアなんですが、長い休憩で、風を入れてしまったりちょっとしたタイミングで、どんどん体が冷えてきますから、その時は思い切って着替えて、重ね着をします。

極論を言うと、冬山で遭難して生還するためには、活動を止めた時、体温が下がらなければいいとも言えます。

雪山の遭難者は息を引き取る時、どんな心理だと思いますか?きっと「辛い、悔しい、苦しい」だと思いますよね。僕は意外に安らかだと思ってるんですよ。

前にも言ったように、体を冷えないようにする、或いは動きを止めなければ死ぬことはありません。

ですから、死ぬときは、その闘いをやめた時なのです。

闘いをやめて「楽になりたい」と思った時、冬山登山者に死が訪れます。

つまり、苦しみから逃れて、今より楽になりたい方向に向かうわけですから、ボクは安らかになれると思うんです。

ボクは、GPS、ツェルト、アイゼンetc・・・・・装備は完璧です。でも、単独行、或いはリーダーとして、雪山に入ることはありません。

もし入るとすれば、ホワイトアウトと呼ばれる視界ゼロの条件下で生還できるリーダーの元か、自分にその抜群の体力と技術が身についた時と思っています。